表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
105/464

選択肢

本日のお話です、よろしくお願いします

ミーネに色々と教わっています



「 地理的に言うと こういう感じになるのかな 」




-------------------------------------------------------------------



          中央大陸 北部





            スウェインランド


  ナール王国     



  クレイファ共和国


                シュメイン公国

     自由都市連合









          大陸 中部  ( 赤道大砂漠地帯 )





  ドユリーマ帝国        




                   



                    ロデイン王国




  ユーマ諸国同盟




             ホレイ王国






           大陸南部





           エルフ女王国




 ミンデイ王国








-------------------------------------------------------------




「 はい 位置関係だとそんな感じです 」


ミーネが示した地図には巨大な大陸の姿がある、ランドベールの陸地面積の半分以上を占める巨大な大陸

その名も中央大陸・・・ まぁ分かり易いそのまんまの名前。


赤道を跨いで北半球と南半球に広がっている


あえて例えるなら、あまりりのウエストの括れていない瓢箪を逆さにした感じの形状

北半球側の方が大きいので逆さまにした感じ。


赤道付近の内陸は荒れ地が広がっていて、ほぼ無人の荒野のようになっている。



「 この国の中で僕たちが住みやすそうな国はどこなのかな 」


「 そうですね、まずはそれぞれの特徴を示しますので見てください 」




スウェインランド


 → 有力諸侯と呼ばれる6つの貴族が国を治める政治体制の国家。

   人族優位主義が強く、獣人に対する差別感情が強い。

   気候的には寒冷地が多く、北部は農業に不適。

   反面北部山岳地帯は鉱物資源が豊かであり、特に鉄の産地として知られている。

   奴隷制度あり。



ナール王国


 → 元々はスウェインランドの有力諸侯であったナール家が離反して独立した国家。

   離反の大きな要因の一つにスウェインランドの人族優位主義の台頭が上げられる。

   獣人や亜人に対して寛容な国家であり、ちなみに現国王の側室は犬族とエルフ族。

   農耕や牧畜も盛んであり、隣国クレイファ共和国との関係も良好。

   過去の経緯からスウェインランドとは敵対、ここの所は国境紛争が絶えない。

   奴隷制度あり。


クレイファ共和国


 → 良港と河川に恵まれた国家。農業も盛んであり、余剰食糧や主要産業である陶器や

   銀製品の輸出国でもある。

   領主や大商人らが議員を務める評議会が国家運営に当たっている。

   獣人に対する差別感情は友好国であるナール王国への配慮もあり、目に見える差別は少ない。

   奴隷制度あり。

   スウェインランドとも敵対関係にはない。



シュメイン公国


 → 元々4つの小国が統合した国家。それぞれを治めていた君主が貴族となり共同統治している。

   獣人に対する差別感情はあるが、極端ではない。

   農業や漁業が主要産業。

   奴隷制度あり。



自由都市連合


 → 商業ギルドや傭兵ギルドなどの有力ギルドの本部、さらには貿易や造船の拠点といった特色のある

   都市群が作り上げた国家。

   各団体の代表が議員を務める運営組織が最高意思決定機関である。

   国内には奴隷制度はないが、国外向けには奴隷の売買を行っている。

   獣人に対する差別感情は強くはないが皆無でもない。





「 マーサやフェオ、ユーンの事を考えるとナール王国が差別も無いし住みやすそうだけれど、商売をすることを考えるとクレイファ共和国が有力だよね 」


画面を眺めながら感想を述べているとセオが横に立っていた。


「 私共は主様の決定に従いますので、思う様にしてくださいませ 」


微笑みながらセオが意思を伝えてくる。でもセオの性格上、みんなにも確認したうえで言ってるはずだから、これはお嫁さん達の総意でもあるはず。

僕の決断1つってことか・・・



「 ミーネ 」


「 はい 」


「 今示してくれた以外の国で、獣人への差別感情が低い国。具体的にはクレイファ共和国を基準として、それより差別感情の無い国だけ教えて 」


「 それでは・・・ 」





ホレイ王国


 → ドワーフ族が建国した国家。金属精錬や、加工は他国の追随を許さない。

   エルフ女王国とは建国以来の友好関係にあり、ナール王国と並んで獣人にとって住みやすい国である。

   王国を名乗ってはいるが王族は存在せず、貴族も存在しない。統治院と呼ばれている議会により当代の王が選ばれるシステム。

   国王は対外国との交渉や国家間貿易の交渉役としての役割が求められるため成り手が少ない。

   奴隷制度存在せず。


   

エルフ女王国


 → ランドヴェールにおいて最も歴史の長い国家。大陸南部の2/3を占める大森林地帯がその影響範囲。

   といっても森の中には街もあり、産業もある。キノコ類や果樹の栽培、それと薬用植物が主要産業の一つ

   他にも酒類の醸造や魔道具材料の生産も盛んである。

   また詳細は不明だが良質な金が産出するらしく、エルフ金貨の価値は大変に高い。

   現女王はリックの実の母親、前女王はノエルの実母。

   奴隷制度存在せず。



ミンディ王国


 → 大陸南西部に存在する国家。エルフ女王国の友好国であり、良港を持つ貿易主体の王国。

   過去において比較的閉鎖的であったエルフ女王国との国交を開いた国でもある。

   国家主導で船団を維持し、他国との貿易を基本としている。

   王族は象徴的な意味合いが強く、政治には関与しない。

   他国との通商関係上、奴隷制度は存在する。




「 やっぱり、少ないね 」


「 はい、これ以外にも東大陸にも国家は存在しますが 東大陸は中央大陸に対して大きさも1/3程度であり有力な2か国による戦乱がここ十数年続いており治安上よろしくないです 」


「 そういうことねぇ やっぱり戦争はあるよね 」


「 はい、中央大陸諸国の間でも小競り合いは常にあります。ただしここ十数年は国家間の全面戦争は起きていません 」




うーーーん 色々悩ましいね。


でも僕を信じてついてきてくれるお嫁さん達のためにも、一歩を踏み出そう。



お読みいただきまことにありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ