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72 音楽と速度

 彼は若くして車を何台も持っている御曹司だ。

 服装の趣味も金持ち特有の金銭感覚のズレというものも少ない、付き合っている彼女もそういう面での苦労はない。

 ある時彼が最高の音楽を聞かせる、といって車に載せた。

 音楽の趣味も彼女は彼とはそれなりにあっていた、貸してもらったCDも特に引くとかはなく、共感を覚えてた。

 彼女は着飾って彼の車に乗った。

 ところが彼はドライブするだけで音楽をかけるわけでもライブ会場のある都市部にいくわけでもなかった。

「ねぇ、最高の音楽ってなんだったの?」

 ドライブが終わり彼は彼女のアパートまで送り届け、結局音楽らしい音楽は聞かないでいた。

 その質問に彼はこう答えた。

「え? ブガッティのエンジンとか排気音めちゃクールだったじゃん!」

 テンション高く騙る彼の速度に彼女はついていけなかった。

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