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07 双子とレーザー

 双子を産みたい、彼女はそう言っていた。大家族になることは僕も望んでいることではある。

 そんな時彼女がネットで調べたのか怪しげな広告を見つけた。

「胎児を双子にするレーザー手術?」

「そ」

 彼女が自信満々に言ってきて、僕はその広告を眺めた。

 値段は、相場がわからないため高低は分からないが財布事情を考えるとそれほど安いとはいえない値段ではあった。

 しかし、彼女のキラキラとした希望の眼差しで見つめられると僕は断るに断りきれなくなった。

 代替案として僕はもう少しこの手術について調べる事を念押しした。

 僕達夫婦は連れ添ってきた歳月は長い。その時間は同じくして子を授かることのなかった事実を思わせる。

 だから、妻の期待は僕が抱えるそれよりも強いものであるということが分かった。

 もちろん僕も思うところはある。四十に入り子を授かるということが難しい年代だ。妻の問題ではなく、僕に問題があるのではないか、その疑念が妻の体を抱くたびに思わずにいられなかった。

 妊娠の報を聞いた時ようやくその疑いが晴れた。

 幸福だったのだ。

「それでは、続いてのニュースです」

 仕事が終わり家路につき遅めの夕食。テレビを見ているいつかの日。

「巷で妊娠した子供を双子にする手術があるとのことですが――」

 ――思わぬ副作用があるのです。

 このニュースを見ていた時、妻は眠っていた。朝食時僕は話した。

「○○さん、実は――」そう切り出して手術についてのデメリットを告げた。

「双子じゃなくて奇形児になるかもしれないんだって」

 これで僕たちは手術を受けずに済んだ。妻は気落ちしていたが、仕方ないと割り切りお腹が大きく膨らんできた頃、僕も一緒に産婦人科病院に連れ添っていくと。

「順調ですね」とひとまず嬉しい報告を聞き、もう一つびっくりする事実を知った。

 それは、妻の体には二つの命を授かっている、ということだった。

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