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65 アンデッドと鍵

 そいつは鍵を守っていた。

 鍵を守る、とは御大層だが、何のために守るのか忘れてしまったのだ。

 けれども、守らなければならない、という強迫観念と、どうせすることもない、というある種諦念によってそいつは成り立っていた。

 ある日、勇者がやって来た。鍵を奪いに来た勇者だ。

 そいつは勇者と戦ったが負けてしまい死に絶え鍵を奪われてしまった。

 死にいく中で勇者の言葉を聞いて、自分がどうして理由を忘れてしまったのかをそいつ走った。

「アンデッドの中でもこいつは不気味だった、どうやって俺を見ていたのか、眼窩に収まる目玉もなく、耳朶から感じる耳もなく、頭のないこいつはどうやって動いていたのか」

 あぁそうか、だからか、そいつは長年の疑問が解決し安らかに長い眠りについた。

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