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47 闇と金

 闇がある。

 暗い炭鉱の中崩落に巻き込まれ彼は脱出するため探検していた。

 ん? カンテラをかざしてみると、なんと金塊があるではありませんか。

 彼は喜んでリュックサックに放り込みました。

 行く先々に金塊がある。

 重たくなったかな、と思いながらも彼は金塊を手に入れました。

 そして、いつの間にか気がついたのですが異臭がします。

 この炭鉱の近くには火山もあるのです。もしかして噴火するのか、彼は焦ります。

 彼は急いで脱出口を探します。しかし、時間ばかり過ぎ、暗闇の中の不安が重なります。

 そして、ついにカンテラの油も尽きてしまったようです。

 命が終わる、そう予感して彼は見つけます。

 出口です。

 光明が暗闇の中に差し込み彼は喜びます。

 そして、それに向かって出ようとしますが、膨らんだリュックサックのせいで出ることができません。

 彼はためらいにためらい、しかし、火山の咆哮がしてたまらずリュックサックを捨てて炭鉱から抜け出しました。

 闇を抜け彼は安堵して失ったものを思い振り返ります。

 なにか大きな足音がします。

 しかも人間のものではありません。

 竜のものです。

 竜は笑いながら彼に言います。

「儂の落とした金塊をよく拾い集めてくれた」

 異臭も火山の咆哮も竜の仕業だったのでしょう。彼は悔しがりながら闇のない蒼穹を見つめて命がある幸運を思いました。

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