表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/100

45 兜と地下室

 とある村に馬を育てる生業をしている家があった。

 家の馬は丈夫でしかも速いときたためその家は村一番の大金持ちであった。

 ある時酒宴が催され当主が自慢気にこう言った。

「我が家の地下室にはとんでもなく価値のある兜があるのですよ、それが我が家の家宝です」

 それを聞いた大金持ちを快く思っていない村人がそれを盗んでやろうと画策しました。

 月のない夜、彼は地下室に忍び込んで探しました。

 だが、いくら探しても見つかりません。

 そして村人はとうとう諦めました。自分が悪いため相談も愚痴をこぼすこともできない。

 また酒宴がありました、その時になって村人は大金持ちに尋ねました。

「兜というのはどんなものなのです?」

 そう言うと大金持ちは気前よく兜を見せました。

 村人はなるほどと思いました。

 兜、というのは人間が使うものではなく、馬がまとうものだったのです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ