表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/100

11 最終兵器と円形

 古代人の存在が人知れず知られるようになった時、その存在を知った王はとある伝説を聞き興味をもった。

 それは――古代人を滅ぼした兵器がこの世のどこかにあるという伝説だ。

 王はそれを欲した。

 そのため王は国中に限らず国外にも古代人の伝承を追った。

 ある時古代人の伝承で興味深い話を聞いた。

 古代人によってこの世に光がもたらされた、その伝承はそういったたぐいの話だ。

 まるで神の如き力ではないか、それを手に入れた時のことを夢想して王はほくそ笑んだ。

 そして、ついに古代人の兵器を知る学者の存在を突き止め王は招聘した。

 学者は王に尋ねた。

「王よ、私のような者に何用でしょう、私は人から道楽としか言われないようなことを探求している愚者にございます。王の期待に応える事が出来ようはずがありません」

「そう申すな、実はそなたのその道楽にわしは興味がある」

 そう言って王は単刀直入に答えた。

「古代人を滅ぼした兵器はどこにあるのだ? そなたはそれを知っていると聞いた」

 学者の優越を羨む表情を王は作る。愚者を称した学者はその顔を見て困ったような顔をして眉を寄せた。

 その表情は王にとって見慣れたものだった。期待に応えられない時の表情だ。

 王は苛立たしげに声を荒らげて学者に詰め寄った。

「そなたは知っているのだろう? 罰したりはしない、申すのだ」

 それでは恐れながら、その前置きにイライラしながら王は話を聞いた。

「確かに兵器はあります、しかし、それはけして手に入らないものなのです」

 学者は、学者らしく高説を垂れる。

「私は御存知の通り古代人について研究しております。彼等は人間とはかけ離れた存在で、言ってしまえばマイナスの変温動物だったのです」

「マイナスの、変温動物? 申せ」

 初めて聞く言葉に王は質問を促した。

「はっ、蛇やカエルと言った生物は周りの温度によって自らの体温を変化させます。古代人は寒ければ寒いほど行動が活発になるといった性質を持っているのです」

 王は面食らっていた。王が興味を持っていたのは古代人を滅ぼした兵器だ、なので古代人自体に興味があったわけではないため、学者の語る新事実と結末がどう絡んでくるか予想もつかなかった。

 学者は続ける。

「そして、王の望む古代人を滅ぼした兵器、というものは確かに存在します。そして、それは私達は知っているものなのです」

「なに?」

「そして、私達では手に入れられず、神によってしか御せないもの」

「――それは、何だ?」

 王は促し、絶望した。

 学者が応える。

「宙空に燦々と輝く紅玉――太陽にございます」

次回は民族と偽名を予定しております。リクエストが有りましたら変更になるかもしれません。では、また次回お会いしましょう(・∀・)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ