表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

言葉数

作者: 柿原 凛

 北国から来た君と南国から来た僕。

「ねえ」

「ん?」

 花の頭が赤くなっている君の声はまるでひとひらの雪の花びらのよう。

 薄灰色の背景によく映える君の引きつった笑顔に、また雪の華が舞い降りてきてはそっと溶けた。

「寒い」

「俺も」

 最近こんな短い会話しかしていないような気がする。

 夏の間はもっと言葉数は多かったはずなのに。寒さが増すごとに言葉数が減っていって。

 白いため息はほのかに宙を漂った後、ほのかに消えていった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 植物に詳しくないのが悔しい(ぐぬぅ(笑)) 「寒さ」と言うのが、 感情の寒さと関係の寒さと冬の寒さを あらわしてるのかなぁー何てことを思いました。 花で表現することで、君の美しさ(僕が持…
[良い点] 比喩表現が上手く使われていますね! [気になる点] 最後の行の、ほのかに、というのが二回使われているのが気になりました。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ