てきとうじゃね?
「死んだー、ヘブンなうーーー!」
再び寝起きは、グリコマーク、両手を挙げてバンザーイ。
「ハッ、いかん、何時までも同じ事してたらバカと思われる。自重自重。」
「貴方は、自重もそうですが、自嘲しなさい。」
「んっ!そこに居て、何かうまい事言ってるのは、妖精さん。同音異義語だから、漢字で書かないと、分からないよ、実際。」
「どうでも、良いです。それよりも、死んだ感じはどうですか?」
「いや?死んでないよ。死んでたら、今ここにいないもんよ。真理じゃね?けっこう真理じゃね?これ。」
「いい加減に、落ち着いてくれませんか?神になる方なんですから。」
「死んだら転生先はカツラ?それって酷くない?無機物は嫌よー、生きてないもの。それとも、毛根とかになるの?あれは生きてるけど。」
「誰が頭に生えろと、言いましたか。神様です、GOD、ヤハウェ、八百万のあれです。」
「冗談はおよしよ、妖精さん。WHY俺が神に?って言うか成れるもんなの?そしてなぜ急に、そしてなぜ俺?」
「だから、それを今から説明します。分かったら聞いてください。」
ややキレ気味で答えてくる。でも、見た目がかわいらしいので全然怖くない。むしろ、何か良い。思ったら、にらまれたので正座で話を聞く。
「先生お願いします。」
「貴方は、元いた世界とは別の世界にいます。なぜかというと、女神様がここに連れてきたからです。そして、それは他の神々が、全員一致で決めたからです。だから今貴方は、此処にいます。そこまでは良いですか?」
「はい、先生。」
「よろしい、では続きです。」
何時の間にやら、妖精さんはメガネをかけている。それをクイッと、指であげて話を続ける。メガネの妖精って新機軸じゃね?ちびっ子メガネのDX版というか、これはいいものだ。
「いいから、よく聞きなさい。貴方は、あのまま元の世界にいると、高確率で、世界を悪い方向に持って行きかねませんでした。ですから、神々が、影響の無いうちに他の場所に飛ばす選択を取ったのです。そして、そこまで影響を与えるのならば、神の一柱としても良いという話になったのです。」
「神様は、未来が見えるということですか?」
「それも説明します。答えは、完全ではないです。他の世界においては、神は全能、何でも出来ます。当然未来も完全に分かります。ですが、貴方のいた世界は、そうは行きません。」
「何でですか?」
「簡単に言うと、神様候補を選出する世界だからです。ほとんどの神様は、貴方と同じ世界から選出されました。元の世界なので、その世界には影響を受けてしまうのです。ですから、貴方のいた世界においては、神様は全能ではありません。でも、かなりの力を持ちます、貴方は、限りなく黒に近い灰色として、影響を与える前に、此処に飛ばされました。」
「あの~、疑わしきは被疑者の利益にって言葉があるんですが。確定してないのなら今からでも戻れませんか?何とか話を通してくれません?おとなしくしておきますので。」
「さっきも言いましたが、無理です。原則として、元の世界には戻れません。唯一の例外は、貴方が神になってからです。」
無茶苦茶だなー、話が大きすぎて、驚きもしない。本当のパニックってこんなものかな?地味に冷静。
「それで、俺はこの世界でどうしたら良いんでしょう。」
さっき、力をくれるといってましたが、才能無いですよ。趣味は、読書とPCでそれも、ネットとかですから。ゲームとかも作ったことはありますしHPも持ってますが、別にプログラミングとか出来るわけじゃありませんし、頭も、悪くも無いけど良くも無い、そんな所でして。ええ。
身体もね、運動得意でもなく、喧嘩はしたこと無いので分かりかねます。はい。でも強くは無いんじゃないかな?身体小さいですし。ええ。168cmです、身長。痩せ型です、体重はここの所量ってないです、だから良く分かりません。まだ成長期ですがね。ええ。
「特にありません。好きなようにして下さって結構だそうです。」
「え?」
てきとうじゃね?