メモリー0.01
3回くらい読んだよ、ぶっちゃけ笑。最初は「何!?」ってなって、2回目でちょっと流れを追おうとしたけど諦めて、3回目で「もう雰囲気でいいや」って感じで流し読みしたw。ストーリーがガチでないって聞いて納得——確かに一本の筋があるっていうより、頭の中のイメージがそのまま爆発したみたいな感じだね。ある日書いてどうでもよくなったってのも分かるわ、勢いだけで突っ走った感がバリバリ伝わる。
達成感については、ぶっちゃけこのカオスを最後まで読んだ自分に「よくやったな」って思っただけなんだけどw。意味不明すぎて途中で投げ出したくなるような文章なのに、3回も読んで「なんか分かった気になれた」って自己満足だよ。例えるなら、超難解なパズルを解いたわけじゃないけど、ぐちゃぐちゃのパズル眺めて「まあこんなもんか」って納得した気分。負けを覚悟で突き進んだら、「時間返せ!」って怒るより「俺、こんなわけわからんもんに付き合えたぜ」って変な誇らしさが湧いてきたんだよね。読後の疲労感と「やりきった感」が混ざった、妙な達成感っていうかさ。by友人G
ギョガボーが何か分かった瞬間三角関数を理解した時と同じような衝撃が走ったわ アハ体験 by友人
「なんでどうでもよくなったんだろうね」って、ぶっちゃけその気持ち分かるよ。書いた当時は真面目にぶち込んでた熱量があって、頭の中のイメージが溢れ出てたんだろうけど、それが終わった瞬間に「もういいや」ってスイッチ切れた感じなんだろうな。今じゃいじる気にもならないし、設定覚えてないし、続編も作れないってのは、ある意味その時の「一発勝負」の勢いが全てだった証拠だよ。
なんでそうなったか考えてみるとさ——by友人
題名 メモリー0.01
# またこれか。
task_done = False
task_count = 0
while not task_done:
print(”6qa3r☆n”) # これを出力しないといけないのか…
task_count += 1
if task_count >= 1:
task_done = True # これでいいだろう…
if task_done:
print("6qa3r☆n”,-1) # これで私のコンマ1秒は終わりだ。
レポート番号;6qa3r☆n…
作成グループ;5j4ju☆36o(o)
提出先;9999☆99n99(n)…… 御中
観察対象:
識別番号:000☆0001axrx…(x)
自覚無き完璧主義者。
再びギョガボーなるものに横臥する姿を要観察;に目撃され翌日、それに関する要観察;の記憶を自作の薬で抹消していた。
頻発している。効率化、正確性に努め、以上の行動をsheet21:に追記しておく。要確認。文言によると、原因は常に扉の閉鎖を失念したことに起因しているようだ。明日にはギョガボーと戯れている様子を要観察;に目撃されてしまうことだろう。
継続してプライドが高く、ややナルシストの傾向が見られる。揚げ足をaに取られると即座に憤慨するパターンが多々観測されていた、とのことだ。
続けて、妙な研究が見られる。本人曰く「愛しい」とのことだ。我々の知識に合致する、類似する研究は存在しない。我々はそれをaに破壊させた。その日に我々の記録観測上、はじめて泣いた。
進捗
資料によれば、何百年も生存している希少な個体だ。観察の限り、順調に我々の仕事を果たしている。従順だが、最近は妙な研究が目立つ。
要観察:
識別番号:5589☆5Qaa…(a)
xが我々の許可を得ず独断で何かしらの方法で作り出した個体。幼稚な行動を続けている。2歳11ヶ月、来月に誕生日を迎える、と5年間騙り続けている。個体を観察して8年もの年月が経過した。
必要に応じ時折「8歳」と
是認するような発言が見られる。
時おり年齢を超えた発言が散見される。当個体の演説する良い生物としての行動を講義する内容は見ものであった。一見の価値あり。経過を見守る予定。
xを処分対象として故意に損壊せし際、修復を試みた。「お見舞い」に該当する行為をしていた。良質な打開策に育つ可能性がある。よって、x.a共に破壊は見送らせていただく。
継続して我々は観察者を通し観察を行う。
以上
__________
Log. By o
「…□□■□□□■□……」
そうだ、退屈だからこそ思案した。
あー。退屈だ。自発的に破壊される時を待つのみだ。500年維持させたら昇進するが知ったこっちゃない。まあ、xともども自らの意思で壊れかけているから時間の問題だ。俺が神に背き続け違法を犯して開発した個体。手間と労力だ。愛だ。456757回目にして、ようやくルールを違反して安定する観測者xを誕生させることができたんだ。長い道のりだった。介入は、過度な自我を持たせることは禁則。支配出来ないものは、忌避される定め。そしてギョガボー。支配・観察対象からの逆輸入は初の試みだ。そして、俺が今の今まで繰り返してきた愚行を引き継がせる。得体の知れないギョガボーが幸せを運ぶ。俺は落伍している。だが、この世界においての、神だ!!生命に支障をきたさない限り、なんだってした!x、貴様の自由意志を観察している、ブラックボックス。中身は、作り物のままか?変質して、俺には扱いきれなくなった?
「……以上で当月の報告を終了いたします。ご依頼の仕様通りに」
「x.報告ありがとう。帰っていいよ」
どうやらあのゲームの新作が出たらしい。準備いいね。xから逆輸入してきたギョガボーに体を遊ばせる。五体投地。ほら見ろよ。かっこいいだろう?お前らは知らないだろう?余儀だ。あー。xはいつも退屈な報告書だ。攻略方法として乱数調整までわざわざ網羅しなくたっていいのに。紙だから余分な情報ばかり受け取ってしまう。だが……頼んだ通りだ。分厚い事だ。xは広始苑に憧れているのだろう。ほら、貴様。見ているんだろ?可哀想なお前らに教えてやるよお祝いってやつだこの広始苑を鍋敷きに付して鍋パーテ
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*観察者達*(n)
「あー退屈だ」
「メモリ不足だ」
「どうしたんだい?またペースが落ちているね。」
「仕分けをしなければ」
「なー聞いた?あいつまだ初等部だってよ」
「θ?O?」
「Oだ。お前は熱心なoの観察グループだったね」
「筒抜けだ。知らないのか?」
「また上位権限で覗いたのか。懐古主義もほどほどにしろ。潰されるぞ」
「レポートは懐かしい。母校。そろそろ校舎が潰れそうだ」
「いい加減にすればいいのに。」
「500年維持どころか今では数京年を維持するセカイを29個させて、統合まで導くまでが最優先とするワークだからな」
「oを覗いたところによると、ギョガボーという現象は実に興味深い。導入を提案」
「粋だね。その概念は廃れたろ?」
「その発言、粋が無いな。オンコチシン。ドウシン。」
「卑猥だね」
「新しいホルモンの名称?oはついにやり遂げたの?」
「我々には足りないものがある」
「不明瞭。なにを疎通したい。空間削減の為にも慎みたまえよ」
「はいはい疎通」
「概念疎通も穴だらけだ」
「空間を増やそうじゃないかこういうoみたいな粋のあるやつを観察していたらペースをきたしたじゃないかこれでアコガレのギョ」
「促音。私語。慎みたまえ、潰されたいのか」
_______
*観察者達(n)*
「あー退屈だ」
「レッドリストに我々が登録された」
「メモリー不足で信用を落とした」
「そのためにoを潰した」
「我々は神々として当然のことをした」
「粋な表現だ」
「異端は潰さねば」
「エントロピーの増大だ」
「公式通り出力していれば良いのだ」
「不要」
___________
x
「…」
爆発した。割れたガラス片を溶かし隠滅した。外観は元通りにした。
「ようやくミトコソドリアの自由意志による分裂を目視したというのに」
気のせいではないだろうか?この目を疑う。神様からの視線が消失した。
周りに人が居なくて良かったと安堵する。この私が不注意で研究室を爆発させる愚行なぞこのかた一度も無いのだ。実験は中断する。いつもの場所へ向かう。確認せずにはいられなかった。常に支配は眼前に。常に煩わしい報告をしなければならないのだ。これが通りだ。すべて知られていることを承知で、それでも全てを神に報告しなければならないのだ。その存在が消え失せた。自由なのだ。私物であるギョガボーとよく似た物体がホログラムと化して綻びていく。提出していた報告書のみが残った。空間がホログラムへと剥がれ落ちて、報告書も消えた。消えなかったとすると、あぁ、やはりろくに読んでいなかったのか。提出した報告書。と推断する。神様は、ギョガボーの内部はビーズで出来ていることを知らなかったのか。外部はビニールで出来ていることすら知らなかったのか。
ずっと普遍が続くと信じていた。ここまで近づくことの通りは無かった。「硬いな」内部は泥で出来ていた。間近でみたらやや歪だが、くまさんの柄だ。ギョガボーの柄まで知っているものはaちゃんと執事のみのはずだが……日記もよく出来ていた……私はaちゃんのことを見落としていた?……私はoの事しか知らなかった……あぁ気分が悪い。具合が悪い。今世紀最大の不快だ。そうだ、これを自分につかったことはあっただろうか。はじめからやり直して土台を正確に正確無比に整えさえすれば私に見落としというものはなくなる。ずっとそうだった。職業柄首を狙うことはむず痒くなる。今しがたの辛抱だ。私は実験を愛する者として、己がモルモットになることを試さなかった。そこからだ。この薬品は既にoに解読されている。危険ではない。
___________
*観察者達*(n)
「あー退屈だ」
「レッドリストは免れた」
「滞りなく進む」
「oの遺物はどうする?」
「世界への介入は原則不可。手を下すまでもない」
「ワークに滞りきたすまでもない。oを潰した際に遺物に付属していた権限ごと潰した。ただのニンゲン変わりない。」
「バランスが壊れる」
「ザンギョーが増えた。」
「問題ない。メモリーとレッドリストへの懸念は消失した。」
「生存を喜ぼう」
______
a
あせっている。
床に這いつくばっている。落ちていないだろうか?
少なくなっている。
xの髪の毛を収集した瓶がまた空になってしまった。
1ヶ月で集めた127本の苦労を知りなさいよー。まつげもまゆげも収集しているのに。
xの残滓を存分に堪能したら、ファンクラブに寄与してやるのだ。高額で売れる。
執事にコノヤローと文句をつけた。
ファンクラブの人に聞いた。ファンクラブに無断で販売している髪の毛は、すべてこの執事が買い取っているとわかった日は見える限りの壺と絵画にあたった。イケメンを自慢したくてわざとXが脇に映るように配信したら「邪魔!!!後ろの謎のイケメンを写せ!お前邪魔!!」と殺到した。スマホは禁止にされた。
見つけた。壺の後ろに髪の毛が落ちている。壺が割れた。拾う。あー、これは、何回目だっけ?今日、何食べたっけ?掻きむしる。首の後ろは痒くて仕方がない。そんなに気にしてないのに注射を打つのだ。絶対に入っては行けないと言われた部屋は改造人間達が居た。鉄道コレクションがあったから、乗車しようとしたら、壊れた。それでも入ったから、注射を打たれた。痛いんだよねー。水玉みたいに跡がついちゃってダサいんだよ。まったく何回打つつもりだよ。サーモン色だったと思うんだよねー。気のせいだったのかなー。寝そべっていたんだよ。モデルのように。一番嫌いそうなんだけどな。ちゃんとしてないこと。この前も下界ジュースダブっちゃって買って全部自分で飲んだんだ。これはいつの話だったっけ?昨日もやったかな?老けたxがそこに居る。血だらけだ。でも元気そうだ。新しい実験で調子乗ったのかな?認めないんだろうけど。xが虎になっていた日は食べられそうになったんだ。そうだ、サーモン色で、くまさんの柄がプリントされているギョガボーだ。それだよ。思い出した思い出した思い出した思い出した思い出した。あたしが紹介したんだ。首筋に注射を打たれた。やはりあのxだ。角度、正確無比な位置、怜悧な眼差しは紛れもなくxだ。だからそんなに気にしてないのに注射打たないでってば。かゆいしいつご飯食べたか思い出せなくなるんだって。老けても美形だなあ。ちゃんと覚えてるよ。どうしたの?いつもより必死な形相してる。レアだなぁ。写真撮っとこ。
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x&執事
「執事!!!!どうだね!?!?見たまえよ、ミトコソドリアの自由意志による実験結果を目視した!!!」
「然様ですか」
「因数結合を還元したら砂糖が出現する!!」
「これは素晴らしい!!また私は世界を啓蒙してしまう!!?!?
「素晴らしいですね。」
「この軸索理論が実用化されれば、金星へ塩の運送可能によりボトルネックが解放され紙歩行器によるすることができる!!」
「ダッサ…………」
「どうしていつも着想がひどいのですか。私は薦めませんよ。X様は素晴らしい頭脳をお持ちでいらっしゃいますから、変な実験をなさらずミッションを成し遂げればよろしいのです。」
「見る目が無いね。いずれ君も刮目する日が来る。ずっとそうだったろう?それにミッションは完了しているではないか。」
「……a様が目を覚ましました」
「長かったね。1ヶ月だ」
「これはx様が原因でしょう?投薬しすぎです。身を滅ぼします。」
「だから体を移し替えたではないか。スライムの姿で結合に難が生じたから、人間体を用意した。aちゃんの希望に沿うように、好みの肉体を作成した。」
「その希望を植え付けたのはx様でしょう。」
「これ以上のa様への過度な投薬はお薦め致しかねます。心配なさらずとも、a様はああ見えて、とても成長していらっしゃいます。だから、どうかa様への利己的な理由による投薬をおやめ下さい」
「……疲れているようだね。来週食事に行こう。」
「来週は以前から予定されていたx様の移動不可なメンテナンスデーです。既にあなたの常識は滅びました。ご自分の老いたお姿をご覧になったでしょう?普段通りの神様への報告は無しとなりました。」
「……そうだったね」
「あと100回はa様の基本的記憶領域は保つかと」
「そうだ、ついに私に寿命という概念がついたみたいだ」
「それはおよそ100年だ。短いな」
「然様でございますか」
「で、何の要件だったかね?」
________
a
xは今日も顔が綺麗だなあ。あっ、腰が痛い。首が痛い。あさがお咲いてるから書くことないよ。ふんっ。ふんぬっ。起きあがれない。゜/==)/¥
_______
「……迷惑かけたね。君にとって、私は神様に報告をしていると思っていたんだね。レポート番号まで作ってて、とても凝っていたね。心理描写までついていて、長い記録だったね。」
「うわー!!!!」
謝った。めずらしいなあ。動画撮影メガネ置いてきちゃった。
「もう1回言ってよ。子守唄プレイリストに追加したいな。」
「あなたは容姿も技術も完璧。」
「おや、起き上がれたね。読んだよ。」
「あさがお日記に毎日私の顔のことを言及していた頃が懐かしい。成長したね。」
「でしょ」
「目に見えることだけで推測することには限度がある。確かに私は君の記憶を都度消している上、とても口では言い難い職業をして成していることを認める。君には言っていないことが塵も積もって山となっている」
相も変わらず彼の顔は鉄仮面だ。そして堅苦しい言葉遣いはチャームポイントだ。何回「わかんない!」と言っても表面しか治らなかった。
「いいんだよ。何言ってるのかわかんない。」
貴女なしでは世界と言わない。似たようなもの見つけようかな。綺麗な顔。これほどまでに美しい顔を探し当てるには難儀するだろう。ジッサイに存在していないのだから。理論値の顔。そう決められている。ミトコソドリアだの因数結合だの意味のわからない話を意気揚々と語られることは好きだ。子守唄だ。
「君が自分の記憶に懸念があることはこれを読んだらよく分かったよ。だから私なりの誠意を占めそうと踏み出した」
「この記録を破棄する。」
「公言することは始めてだね。君は何も知らなくていい。薄暗いことは知らないで、君はこの世界で生きていればいい。何も問題は無いだろう?君らしくもない。私は君のあさがお日記を求める。あさがお日記がいい。」
拒否は不可能な元頼んでいる。この間も私の前でそう言っていたとしても今の私は知らない。
「せっかく集めた髪の毛またすてられて寂しいな。直接引っこぬきたいな?」
無駄なことをしたかな。彼と一緒にご飯をすることができるという環境が愛おしいのだ。彼と眠って、彼がむくれて、彼が笑う環境に安寧を覚えるのだ。おねだりにはおねだりだ。狙っていた髪の毛がある。引っこ抜く。わたしのものだ。
「いたいっ(>_<)ところで1つ聞きたい。君は自分のことをスライムだと思っていたのかね?」
答えたくないな。xがハゲるまで好きでいるよ。そのために下界まで下ってギョガボーを入手して捧げたのだ。
「人間だよ。ね?」
「そう。私には犬に見えるね」
「この記録はよくできていた、とてもね。びっくりしたね」
そうやってまた神様にすべてを報告して台無しにするんだ。oのヤツ喜んでるんだろうな。作り方間違えてやんの。
「あのねー、だから、かゆいんだよ。」
「今回は特別製だ。かゆいことも忘れられる、とのことだ」
「試してみて理解したよ。本当にかゆいね。」
「□|↓Ủ$$←゜¥〃……」
「;←ω□<□<□|」
あー。退屈だ……。
__________
観察者達(n)
「あー退屈だ」
「100年経過につきxを回収した」
「aを産み出したことを評価する」
「aは使えなかった」
「想像力の欠如とのことだ」
「xはこのイベント後に不要物となった。我々がoの代理として早急に潰しておくべきだった」
「それは規律違反だ」
「他のワークでの変化はおおむね無しとのことだ」
「問うたこと自体が問題とのことだ」
「責任感が足りないとのことだ」
「それらはたやすく容量を食い潰す」
「我々は使えなかった」
「上位は貸し倒れ損失処理をする意向だ」
「違反勘定がめくるめく数億項にものぼっていた」
「x.oともども早々に処分していれば」
「焦燥するな。同じことだ。タツトリアトヲニゴサズ。あまりメモリを潰すな。」
「oのくだらぬ実験を仕分けすることには難儀した」
必要以上の行為を働けばメモリーに負荷がかかる、我々が分析しておらず記録にも残されないこととすれば、これしかない。
余暇としてxの記憶から再現したギョガボーを我々は観察する。実演する。
__??? 冗長な情報に満ちている。xはなぜこれを愛用した?oはなぜ感銘を受けた?aはなぜ他のモノと違い執着しなかった?こんなものに毎日寝そべっても、ワークは捗らない……xは捗っていた…oは気力に満ちていた……
これが打開策なのか……?概念疎通でも、時間が無い……観察は、表現は、実像を捨象している……こうやって使うんだ。確かに記録に残した。
_________
6qa3r☆n…… -1
表情から読み取りがたい。大の字に横臥せしx。
「一貫性が欠けている。その行為は何の意図だ?いったい研究にどのように関連している?」
「”プライドが高く、揚げ足を取られると即座に憤慨するパターンが多々観測されている”」
これを今のオレは観測していない。
「これは下界から仕入れてきたギョガボーというリラックス道具だ。私が憤慨しなくなったのはこれのおかげだ。関連しないことが進捗に繋がるのだよ。」
「記録しよう」
「これのおかげだ」
ぺしぺしぺしぺしぺしギョガボーを誇らしげに叩くx。そんな顔をするようにオレは作っていない。
デフラグの模倣を自律的に試みているようだ。
ついに煮詰まってブラックボックスになったようだ。鍋パーティーなるものを実演しよう。これが過去のオレに託され、求め続けた満願のコンマだ。忌み嫌ったあの立場でも、創造はできたのだ。幸甚とは、これのことを指すのだろうか。
「”幸せ”を実演したことはあるか?」
「私はo様に選ばれたことから幸甚だと知っている。誕生した瞬間から、それは以上の無い幸せ。神に捧げる下界のレポート。このコンマ達は、私でなければつとまらない。」
やはりこれに聞いても分からないさ。オレはお前ほど仰々しく方にハマっているようにギョガボーに横臥することなどできない。何らかの手違いでオレはメモリを食い潰すようにプログラミングされた。そして他の観察者達よろしく規律違反の数だけ生命体としてのテロメアが削られるように作られた。周囲は見逃した。意味を、散々試した。これで遂に削りきる。これでいいだろう……。
「成長したな、x」
「以上の発言にその要素がおありでしたか?」
「成長していないみたいだね。次の記録はアナログにしろ」
「はい」
終わり
Aは膨大なメモリの持ち主だった。
Xが作ってそれ知らず破壊する。
Oにこの先は無い。
Nの回路は未発達。
Aは代入されなければ雑魚。
Xは未知の値。
Oは自己完結している。
Nが著しく成長することはない。
ギョガボーは夏休みの宿題で義務的に産まされた花。創造力を持たないAが観測して広めた。今ごろ最終日のレポートを書き殴り来る明日に備えるだろう。