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貸金庫の影 VS KGB

序章

日本最大の銀行の一つである四葉銀行で、貸金庫の利用者が預けていた金品が紛失する事件が続発。ついに行員が10数億円を盗んでいたことが発覚し、警察に逮捕される。しかし、銀行は事件を「行員一人の単独犯行」として幕引きを図る。


だが、この説明に納得しない一人の顧客、真田涼介(主人公、フリージャーナリスト)は、自身も貸金庫の中身を盗まれた被害者の一人であった。彼は調査を始める中で、銀行が関与する大規模な不正の可能性に気付く。

第一幕: 闇の真相

真田は独自の取材を進める中で、以下の事実を掴む。


貸金庫の中身を盗む手口が非常に組織的で、単独犯では不可能。

他の支店でも類似の事件が隠蔽されている兆候。

行内では、盗まれた品を現金化する裏ルートが存在している。

調査の過程で、銀行内部から情報を得た行員・田島が真田に接触。田島は、盗みは実は行内の幹部主導で行われており、犯行が明るみに出れば銀行が倒産しかねないため、組織ぐるみで隠蔽していると告白する。しかし、田島はそれ以上の協力を拒否し、失踪。


第二幕: ノビチョクの衝撃

真田が調査を進める中、ある日突然、四葉銀行の支店で貸金庫を開けた行員が急死する事件が発生。死因は「ノビチョク」による毒死と判明。しかし、銀行はこれを公表せず、自然死として処理しようとする。


真田は、事件の背後に他の被害者がいると考え、被害者ネットワークを辿る。その中で、「ヴァレリー」という匿名のメンバーがノビチョクの提供を示唆していたことを突き止める。真田は、この「ヴァレリー」がロシア在住の元KGB職員であり、被害者の一人である高田のネット仲間だったと知る。


クライマックス: 明るみにできない真実

真田はロシアに渡り、独自にヴァレリーと接触。ヴァレリーはこう告白する。 「銀行が不正を続ける以上、正義を取る方法はこれしかない。だが、これは高田の依頼ではなく、私の独断だ」


ヴァレリーはすでにロシア政府の保護下にあり、日本への引き渡しは不可能。真田は証拠を持ち帰るが、銀行の圧力によって大手メディアはこの話を取り上げようとしない。


エンディング: 社会の闇

銀行は貸金庫の盗難と職員の死をすべて隠蔽することに成功。真田の記事は独立系の小さなメディアに掲載されるものの、大きな反響を呼ぶには至らない。


しかし、記事を読んだ匿名の内部告発者たちからの情報提供が続き、真田は新たな記事の執筆を決意する。「真実は消されない」というモノローグで物語は幕を閉じる。



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