*第79話 民主主義でおます
とりあえず謀反は不発に終わりましたわ。
いやぁ~あの後は大変でおましたわ。
敵も味方も関係無しでっしゃろ?
首謀者の二人と反乱軍の指揮官をふん縛って、
ほてから魔法を解除しましてんわ。
ホンマ往生しまっせ~
ネっさんは腰ギックリいわしてもたさかいに
トモエが重力魔法で運んでますねん。
「すまんのぉ~」
「えぇて、気にすんなや。
ほいで?この後どうするねん。」
「組閣のやり直しやな。」
「信頼でけるやつ居るんかいな?」
「それが問題やな・・・」
「どうせ米つきバッタしか居らんのやろ。」
「言いかた~その言いかた~」
ネっさんが言うには、最初は民主主義たら
言うやり方をバカ正直にやっとったんやて。
そやけんどみんなが好き勝手に権利や~!
っちゅうて我がの利益ばっかり言いよるから、
収拾が着かんようになったそうですねん。
終いには「独立やぁ~!」とか言い出す州も
出てきたさかいに、戒厳令だして抑えたんやて。
「もうどないしてええか、分からんわ。
なんぞええ智慧ないか?」
「ウチに聞くなや。6歳児やぞ。」
「こんなんネオミールに話せんわ。」
「誰や?その女。」
「昔の許嫁や、もう死んでもたけど。」
「まだ好きなんか?」
「さすがにそら無いわ。でもなぁ~
なんか生きる理由みたいなもんやったんや。
あの世で”こんな国作ったでぇ~”って
話して聞かせてやりたかったんや。」
アカン・・・
ウチ、夢を語る男と同じくらい
夢に破れた男に弱いねん・・・
お母ちゃんと同い年のおっさんやぞ。
トドみたいな図体の薄らハゲやぞ。
「ま、まぁ、あんまり無理すんなや。」
「そやなぁ、潮時かも知れんなぁ。」
コ、コラ~!
切なそうな目ぇするなぁ~!
遠くを見つめるなぁ~!
腰いわしてプヨプヨ浮いとる奴が
なにカッコつけとるねん!
でもよ~見たら、素材はええ男やな。
痩せたら結構な男前ちゃうんかいな・・・
アカン!ヤバイ!惚れかけとるやんけ~!
しっかりせぇ!
なんぼ前世の記憶あるっちゅうても
今はまだ子供やっ!
青春はこれからやっ!
若い男を侍らせてイチャイチャするんが
ウチの夢やっ!
「なんや悪い夢から醒めた気分やで。
おおきになぁ、サナやん。」
「お、おぅ!」
惚れてまうやろぉ~~~!
哀愁でおますぅ~~~~!
忘れてましたわ~~~~!
ウチ恋愛体質ですねん~~~!




