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大聖女エルサーシアの娘たち~あっちゃこっちゃで大騒ぎ!  作者: おじむ
第二章 恋の馬鹿んす
62/97

*第62話 免許皆伝

大広間にずらりと特級精霊が並ぶ。

久々の勢ぞろいだ。

その中心にはエルサーシアが何時になく真剣な表情で席に付いている。


その目には厳しさの中にも隠し切れない慈愛じあいの光が揺蕩たゆたう。


相対しているのはリコアリーゼ。

レイサン家の長女である。

こちらもまた真剣勝負に挑む闘士の面持おももちで構えている。


「これより”精霊の歌い手”認定試験を始めます。」


ルルナが開始を告げる。


「課題曲は、はしだのりひことクライマックスの”花嫁”です。」

「今日まで学んで来たことの集大成よ。貴方なら出来ると信じているわ。」

「はい!お母様!」


この日の為に用意した衣装は、真っ赤なカーネーションをイメージした、

フリフリのミニだ!


もちろん!ハイソの絶対領域!!


大きく息を吸い込み、目を閉じる。

ふぅ~っと静かに吐き出して、キッ!と前を見据える。


さぁ!歌うのだ!アリーゼ!


チャッチャ~♪

チャラチャラ♪

チャチャッチャ~ララ~♪


チャ~~~♪

チャラ~ラ~~~♪


鼻~くそ(ツッチャ~カ♪)は~~~♪(チャカチャカ♪)

 指で~丸(ツッツチャ~カ♪)めて~~~♪(チャカチャカ♪)

前歯~~~(ツッチャ~カ♪)にぃ~~~♪(チャカチャカ♪)

つけ~~~(ツッツチャ~カ♪)るぅの~~~♪(チャカチャカ♪)   (チャ~ン♪)


チャンチャン♪

チャカチャンチャンッ♪


あ~の~(ツッチャ~カ♪)人の~~~♪(チャカチャカ♪)

視線を~受~(ツッツチャ~カ♪)けて~~~♪(チャカチャカ♪)

ニヤリ~~~(ツッチャ~カ♪)と~~~♪(チャカチャカ♪)

笑~う~(ツッツチャ~カ♪)の~~~♪(チャカチャカ♪)   (チャ~ン♪)


パァ~ン♪パパァ~ン♪

パパァ~~~ン♪


命っち♪(いのっち♪)か~けて~~~♪(か~けて~~~♪)

萌~え~~~(も~え~~~)た~~~♪(た~~~♪)

癖っ♪が報~く(へきっ♪がむ~く)わ~れ~る~~~♪(わ~れ~る~~~♪)


止~め~(ツッチャ~カ♪)れない~~~♪(チャカチャカ♪)

ドン引き~~~♪(ツッツチャ~カ♪)   (チャカチャカ♪)

されても~~~♪(ツッチャ~カ♪)   (チャカチャカ♪)


むしろ~~~♪(ツッツチャ~カ♪)   (チャカチャカ♪)

ごほ~う~(ツッツチャ~カ♪)び~~~♪(チャカチャカ♪)   (チャ~ン♪)


パァ~ン♪パパァ~ン♪

パパァ~~~ン♪

挿絵(By みてみん)


萌え尽きたぜ・・・

真っ白な灰にな・・・


ポッ!ポッ!と綿精霊が現れて

リコアリーゼを囲む。

祝福しているのだ。


早速に審査が始まった。

特級精霊たちが意見を戦わせている。


全てを出し(芸術性は・・・)尽くした(哀愁は・・・)リコアリーゼは、(語感は・・・)

満たされた(意外性は・・・)気持ちで真っ(哲学性は・・・)直ぐ母を見た。(人生観は・・・)

エルサーシアも瞬きも(パンツの色は・・・)せず娘を見つめる。(食い込み具合は・・・)


「審査結果を発表します!」


大広間に緊張が走る!

振動を止めた空気に鼓膜が痛い・・・


「リコアリーゼを”精霊の歌い手”と認めます。」


「おめでとうアリーゼ。」

「あぁ!お母様!私・・・私・・・」


娘に駆け寄り胸に抱きしめる母。

目に涙を浮かべながら寄り添う母より胸の大きな娘。


ちょっとイラッとする母・・・


「お姉様!おめでとう!」

「素敵な精霊歌でしたわ!お姉様!」


サラアーミアとアルサラーラも我が事の様に喜び泣いている。

エルサーシアの精霊歌。

その真髄しんずいは今ここに娘へと受け継がれた。


免許皆伝めんきょかいで~~~ん!



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