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大聖女エルサーシアの娘たち~あっちゃこっちゃで大騒ぎ!  作者: おじむ
第二章 恋の馬鹿んす
60/97

*第60話 プロポーズ大作戦!

精霊院療養所の一室でアーノルドは、四柱の特級精霊に囲まれていた。

ミサ、ミコ、魔子の正会員と、最近ようやく見習いとしての

入会を認められたハニーの四柱だ。


会の活動中は庶民形態のフラワーハニーでいる事を義務付けられている。


「もうすぐアーミアが来るから、打合せの通りにするのよ。

いいわね?」


「あい分かった。」

挿絵(By みてみん)


「くれぐれも、さっきみたいな事を言ったら駄目よ。」

「あれは引くわぁ~」


”平凡の友”の巻頭記事として「愛の聖女に恋人誕生!」と題した

独占スクープの取材で来たのだ。


「アーミアの何所を好きになったの?」

と聞いたら

「あの氷の様な目で見つめられたい。」

とか・・・

「あの天使の声でののしられたい。」

とか・・・

うるわしい指先で魔法を叩きつけて欲しい。」

とか・・・


12歳とは思えない香ばしい発言が個室の空気を振動させた。


ちょっとぉ(ヒソヒソ)こいつヤバいよ(ヒソヒソ)。」

目覚めちゃってるよぉ(ヒソヒソヒソヒソ)。」

どうする?中止する?(ヒソヒソヒソ)


最近はネタ不足でマンネリ化に悩んでいた。

こうなったら脱ぐしか無いのか?

と思案していた所に飛び込んで来た話題である。

ボツにするには惜しい!


初デート企画!とか、接吻の決定的瞬間!とか、

シリーズ化する予定だった。


「えぇ~大丈夫だよぉ~カルアンみたいなもんだしぃ~」

ハニーは相変わらずお気楽だぁ~


「そ、そうよね!」

「逆にお似合いだわ!」

「まともな人間に聖女の相手は無理よ!」


売り上げの誘惑に負けた・・・


「あっ!来たみたい!」

「じゃぁ皆んな配置に着いて!」

「チラロイドはオッケーよ!照明さん!影の映り込みに注意してね!」

「はぁ~~~い!」


ハニーよ・・・

君は序列第二位の先輩なのだよ・・・


***********


保護者同伴で来た。

と言っても双子とアルサラーラだけれども。


「大丈夫よ!私達が付いているから!」

「から!」

「いきなり砲撃しては駄目ですわよ!」

う、うにゃらご(わ、わかった)


ガチガチに緊張している。

恋愛免疫ゼロである。


侍女が来訪を告げると、取次の侍従が応答し中へと案内をする。


さぁ!ご対~面~


はぁ~い(カシャカシャ!)アーミア~笑って~(カシャカシャカシャ!)

こっちに目線(カシャカシャカシャ!)お願いしまぁ~す(カシャカシャ!)

はい!(カシャシャ)オッケーでぇ~す!(シャシャシャ!)


「貴方達は何をしているの?」

アルサラーラは呆れてしまった。


「あぁ~私達の事はお構いなくぅ~」

「単なる取材ですからぁ~」

「はい、続けて続けて~」


「はぁ~仕様の無い子たちですわね。

まぁ良いですわ、話を済ませましょう。」


「ちょっと貴方!あれは本気ですの?」

「ですの?」

グッと前に出た双子がアーノルドに詰め寄る。


「もちろんだ!姫に誠を捧げよう!」

言葉は格好良いけれど目がいっちゃってる~


「だそうよ、どうするの?アーミア。」

「どうするの?」


ふにゃら(どうして私)もごにょ・・・(なのかな・・・)

それは知らない方が・・・


「何故に私か?と言っていますわよ。」

通訳はアルサラーラが務める。


「あぁ!何もかも愛おしいのだ!その目も!その声も!狂った頭---」

はぁ~い!(カシャカシャ)アー君~ん!(カシャカシャ!)目線こっちへ(カシャシャシャ)ちょうだぁ~~~い!(シャシャシャシャ!)


ごにょろ?(狂った?)

頭って言ったよ、狂った頭って。


いやぁ~(打合せ)愛されてるねぇ~(したでしょ!)

一途だよぉ~(教えた通りに)アー君はぁ~(しなさいよ!)

良かったねぇ(売り上げが)アーミア~(掛かってるのよ!)


「どうやら本気らしいわね。」

「ね。」

「お姉様はどうですの?」


(わ、)えぐも・・・(私はその・・・)にょれ・・・(あの・・・)


「姫!どうか私の愛を受け入れて欲しい。

その目に我を映し給え。

その口で我の名を呼び給え。

その手で我に触れ給え。

我は汝の僕となりて、その足元に膝まづかん。」


一体なにを教えているんだよぉ!


「うわっ!キモっ!」

思わず言ってしまったねサラーラ。

確かにキモいけど~


もごごうにゃふにゅ(まぁそこまで言うなら)

ごにょりご(考えてあげ無く)にょごにょ(もないわよ)。」


意外とツンデレ~~~





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