表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大聖女エルサーシアの娘たち~あっちゃこっちゃで大騒ぎ!  作者: おじむ
第五章 すんばれるのぉ~
45/97

*第45話 えろはにほへと

甘い。

とにかく娘に甘い。

チクロより甘い。


「お母様ぁ~♪お願い~が~♪あ~るのぉ~~~♪」

「なぁに~♪サラ~ラ~~~♪」


この時点ですでにOKである。

ルルナ日本語教室の生徒が3人になった。


とは言うものの、進捗状況しんちょくじょうきょうが全く違うので、

同時に教えるのは効率が悪い。


そこで娘達が新入りの二人を受け持つ事になった。

エリーゼを担当するのはアルサラーラ。

ネフェルはリコアリーゼが教えていたが、サラアーミアに引き継がれた。

サラアーミアの場合は対人恐怖症を克服する目的も兼ねている。


*********


「今日は文章の読解力を養いましょう。」

「お願ぇするでねし。」


『国境の長いトンネルを抜けると二丁目であった。

夜の底がエロくなった。

扉の前に心が止まった。』


「はぁ・・・?」


「”夜の底”とは何を表しているの?

どうしてエロくなったの?

”扉”は何の比喩ひゆ?」


「えぇっど・・・そんのぉ~」

「解らないのですか?」

「『二丁目』って何所だべが?」


「異世界に在る解放区ですよ。」


**********


ふみゅ~(発音の)もごもごむぐぅ(練習をします)。」

「え?申し訳ございません!聞こえませんでした!」

ふみゅ~(発音の)もごもごむぐぅ(練習をします)。」

「あ!発音ですね!分かりました!」


むにゃもにょふにゅ(くびちょんぱ)

 むにゃもにょふにゅ(くびちょんぱ)

むにゃむにゃ(くびくび)もにょふにゅ(ちょんぱ)

むにゃもにょふにゅ(くびちょんぱ)


「え?え?え?本当に申し訳ございません!

聞こえませんでしたぁ~~~!」


あぐあぐもふ~(私には無理~)


*******


「あぁ、可愛いエリーゼ。

今から『えろは』を教えるからしっかりと覚えてちょうだいね。」

「はぁい!サラーラ様!一言一句をこの胸に刻みつけますわ!」


『えろはにほへと

  ちりちりのけを

そりてつるぺた

  とほとしきかな』

挿絵(By みてみん)


「あぁ・・・なんと神秘的な響き。」

「これが『日本語』よ!」

「真の精霊言語・・・」


「そうよ!さぁ言ってみて!」


「イェロゥ~ファ~ニュエイドゥ~

ティリィティリィ~ノゥクェイウォウ-------」


「駄目駄目!もっとベタ~っと」

「イェロゥ~ファ~」

「伸ばしては駄目よ。『えろは』」

「イ、イェロゥ」

「『え』」

「イェ」

「『え・ろ・は』」

「イェィ・ルオゥ・ヒャァ」


この道~は~♪

 い~つか来た~道~♪


あぁ~~~♪

 そ~うだよ~ぉ~♪


だぁって~此~処~は~♪

君~の~♪

 家~だもの~~~♪

  




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ