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21 クトルドの参戦

 アノモラ国との一戦が、小康状態を保つ中、クトルド国が一気に情勢を変化させる。アノモラ国への注目が続く中、その日は突然のクトルド国からの宣戦布告だった。

 宣戦布告の理由は以前からガーナード国側からの不法入国者が多く、クトルド国民に対し略奪行為を繰り返している、というものだった。確かに、ガーナード国とクトルド国間の国境沿いでは近年盗賊の出没が多く、両国も頭を悩ませていた問題ではあった。両国が掴んでいる情報によると、少なくとも大きな盗賊団は既に数団ある事がわかっている。けれどこの盗賊はガーナード国側の人間が作る盗賊団ではなく、各国からあぶれ出て集まった人々が結成しているものと聞いており、時折捕らえられた者達を調べてみても、多国籍の人間で結成している事が常だった。それにも関わらず、クトルド国は近年増加の傾向にある盗賊団はガーナード国の国民が結成している盗賊団であり、それもガーナード国王の庇護下にあるものと決定付けたと発表し、突然のガーナード国内への侵攻だった。これにはガーナード国王他一同寝耳に水で一気に城内が騒がしくなる。そしてクトルド国に侵攻され、現在クトルド国の占領地となったのはハンガに嫁いだハウアラ妃の祖父ソルダム伯爵領だ。ハンガ国との戦況をこれ以上悪化させない為にまた、ハウアラ妃の為にも早急にソルダム伯爵領の奪還と防衛が求められる事態となる。


「ええい!!グダグダ言ってはおられん!出るぞ!!」


 急遽国王軍がソルダム伯爵領へ向かって出立することとなった。エシャルン伯爵がアノモラ国を中心とする東側を抑えられているうちに、国王軍はソルダム伯爵領の奪還と防衛、ついでに盗賊はガーナード国王の庇護ではない旨を示さなければならない。考えている時間など無かった……国王の命を受け、近衛騎士団含め国王軍は朝も明けぬうちに王城を出立した。


「ルワン様…重々お気をつけ下さいませ…盗賊は近年出始めたものではありません。その実態は各国も十分に把握しているはずのこの暴挙です。何らかの罠かもしれません。」


 移動中、やはり誰しも拭い切る事ができなかった疑問である。何やらキナ臭いと騎士ラートは国王に進言する。


「お前もそう思うか…ラート、十分分かっている。」


「我ら近衛は貴方様の側を離れません故、常に撤退出来る様にお動き下さい…」


 この事態には国王ルワンも正直焦っていた。そして、王の周囲を固めるべく騎士達も常ならない緊張を抱えてクトルド国国境までの道を急ぐ………

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