最強から最弱に!最弱から最強に!?異世界転移
ど、う、し、て、こ、う、な、っ、た!
俺の名前は南大地。峯ヶ原高校に通う何の変哲もない高校2年生である。そして俺、南大地は今、とてつもなく異常と言うべき状況を体験している!
俺はしょうもない性格を持ったいやつで、母親が医者で父は俺が産まれる前にこの世を去っていたようなのだが、親ガチャもそこそこ、勉強もそこそこできて、顔もそこそこ...良い
日常的生活には不満なことなど何一つとして無いのだが、俺は性格がどうしようもないやつで、不満のない日常に対して不満を抱いていた。
確かに世界的に見れば俺は相当な幸せものかもしれない。
しかし、俺は同じことを繰り返しているようなこの生活が嫌で仕方がなかった。何かに挑戦しようとしても、ネガティブな思考が先導してしまい結果的に行動できずにいる自分に嫌気が指していた。
だがしかし、そんなウジウジ野郎である俺を神様は見ていられなくなったのか、見た事も聞いたことも来たこともない部屋に朝起きたら吹っ飛んでいた。
その吹っ飛ばされた部屋はまるで王宮の部屋の一つと言う表現が一番しっくりくるだろう。ゴミ一つない真っ白な壁に天井はシャンデリアが吊るされていて同じく真っ白に塗られている。
部屋の角には高級そうな机がぽつんと置かれていて、机の上には日記らしきものが置いてあるだけで、どこか寂しい感じである。机の隣には大きな本棚があり、今俺が座っているベッド以外には部屋にものは無い。この部屋はかなり広いため、なにか物足りない感じがする。
「起きてください!アース様が遅刻してしま...。」
荒くドアが開けられたと思ったら家のつかいらしき女性?と言うより少女が俺を起こしに来たようだ。
「あら、珍しいですね。私が起こす前に起きているとは。起きているなら早く支度をしてください。アース様の護衛、遅れてしまいますよ」
「ちょっと待っ」
バタン!
本当にもう。夢なら早く覚めてくれぇぇええええ!