執事、魔石を取る
第一闘技場に到着しますと、ルダイ様が魔石を大量に入れたカゴを待って持っていました。
「そんじゃこれに魔力を込めれば作れっから適当に持っていけばいい。」
その言葉と同時に生徒と貴族の護衛が取りに来ました。
「お嬢様、ミサ様、これをどうぞ。」
私はお二人に魔石を渡します。
「え?いつのまにとってきたのですか?」
「この場に来た瞬間にですよ。スカーレット公爵家の執事たるもの先の先を読まないでどうしますか?」
「先生が気づかないって、本当に何者かしら?」
お嬢様は私が売れっ子の暗殺者であることは知りません。旦那様と奥様は知っているのでお嬢様の護衛として抜擢されたのです。
お嬢様がこれを知ったらどんな顔をするか見ものです。
「私は道化して世界中を笑いに変える旅に出ていたのです。」
冗談を交えて話をしました。
「あなたね…そんな歳で嘘を「すごいです。セバスさん!」……。」
ミサ様、お嬢様の言葉を遮ってはいけません。凹んでしまったではないですか。
「で?お嬢様なんですって?」
「なんでもないわ!」
流石というべき反応ですお嬢様。苛立ちながらも魔力を魔石に流し込みを始めました。量と質はいつもコントロールの修行しているので努力のたわものといったとこでしょうか。
魔石が光出して変化を始める。光が収まると一振りの刀が現れました。
お嬢様は馬鹿力ですから刀に振り回されることはないでしょう。
ミサさんは弓でした。
「この子は村雨よ。」
お嬢様。その名は妖刀ですよ。妖でも斬るのですか?
お二人はルダイ様に報告しに行きました。そしてお戻りになられると私の魔武器を見たいとおっしゃいました。
「私のはこれですよ。」
そうセバスが見せてきたのは、いつも愛用している銀時計だった。
名は【無限】
時を止めたり、私が作った魔道具などを呼び出すことができます。多種多様の武器を自作しているので全て達人級まで扱えるよう訓練しました。
「すごいわね。けど私には無理かな。これを極めるのに精一杯ですわ。」
「セバスさんすごい!」
執事たるもの、お嬢様がどのような武器や流派を使用できるよう訓練して身につけました。