お嬢様と拉致された2人も同行をします。
お嬢様は動きやすい格好でやってきました。
「では行きますよ。置いてかれないようについて来てください。」
「どれだけ辛いのよ。」
その場所は【霧惑の森】です。
SSSランカーたちが中域までいければ大したものです。幻惑魔法が掛けられており一度入れば出てこられるのは困難です。さらに魔法無効化エリアがあるので使用不能になってしまいます。
外からの転移は可能ですが中は不可能になっており、徒歩か来た道を記憶するしか方法はありません。
そして最深部にはランク外魔物が、中域にはSSS、SSランクの希少種の魔物が徘徊しております。
入り口付近でもSランクが待ち構えております。
普通の人が入らないため、希少種の魔物や植物がはえております。
「初めて見たけど、セバスの私服を見るの新鮮だわ。」
そうでしょうね。普段から執事服しか着ていないので新鮮でしょう。
私は黒を強調とした服でごさいます。軍用のブーツを改良したものを履いております。
出発しようとしたとき、旦那様に呼び止められました。
「信用はしているんだが。箱入り娘の2人きりにするのはどうかと思ってな、ルダイくんとカケルくんを同行させてもらるか?」
「逆に男3人というのも心配ではないのですか?」
「お父様ってアホなのですか?」
ルダイ様とカケル様は未だにここにいるのかわからない顔をしているので、旦那様が勝手に使用人を使ってルダイ様を拉致したのでしょう。カケル様に至っては隣に居たという理由でしょうか。
旦那様は周りを見た後気付いたようで焦っております。本当に馬鹿なのでしょう。
「別について来ても構わないのですが、お嬢様しか守りませんよ?自分の身は自分でなさってください。」
「いや、待てよ。俺はカケルの特訓していたはずなんだがメイドに拉致られてここにいるんだが。把握が全くつかない。」
「同じく。」
「私の里帰りにお嬢様が同行なさるので、2人だとあれなので2人を招いたのでしょう。」
「里帰り?どこに?」
「どこって【霧惑の森】でございます。」
ぽく
ぽく
ぽく
ぽく
「「「「はぁぁぁぁあーーー!!!」」」
やかましいです。そして煩い。