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執事、学園へ

「おはよう。リーゼロッテ」

「おはよう。」

「おはようございます。姉上」


一通り挨拶を終えたお嬢様がいつもの席に向かう。執事である私は椅子を引き、お嬢様を着席させた。そして朝食を取り始める皆に対して私は扉付近にて食べ終わるのを待っているのです。

それまで暇なので私の紹介でも致しましょう。

【セバス・ホーエンハイム】

黒髪黒目で顔は普通です。

同僚のメイドからはさわやかなドSと言われています。年齢は20歳で独身です。

属性は毒、霧、砂漠、無です。

10年前までは売れっ子の暗殺者として活躍しておりました。当時は【幻影の死神】と名を轟かしていました。他国の貴族を暗殺しようと入り込んだら、SSSランク上位の冒険者やら隠居したはずのマリア・アルカディアまでもが出張ってきていた。

いくら売れっ子とはいえ逃げるしかありませんでした。なんとか逃げ切ることができたが、出血多量で意識が朦朧として倒れてしまった。そんな時お嬢様に出会ったのです。

その時の第一声がなんとも忘れられないのです。


《血が出てる!救急車!!!》


と周りに誰もいないのに大声で叫んだのです。

どうしようもない馬鹿だと思い、助けを諦めました。

ですがこうして助かり、恩返しも兼ねて護衛しつつ、執事の仕事をしているのです。

あれから10年…自分の仕事に誇りを持っています。

全てはお嬢様のためにと。


そんな話をしていたらお嬢様は食事を終え席を立ち扉に向かっていく。私は扉を開け、お嬢様と同じく会釈しながら退出する。

自室にもどり学園に行く準備ができたので登校を始める。学園にも寮があるのだが、学園から10分くらいなので通学を許可されている。

寮費が勿体無いということもあり、ご自宅から通っています。歩いて10分程度であるが、他の御令嬢は馬車をお使いになりますが、うちのお嬢様はそんな軟弱ではありません。道中は気配に気を配っているので襲撃にあうことはありません。

道すがら生徒たちに挨拶を返して学園に到着しました。お嬢様は公爵令嬢へとシフトチェンジという名の猫被りを始めました。こちらから見ると滑稽ですね。

お嬢様の教室である1年SSクラスに着きました。このクラスは貴族や優秀な生徒が集まるクラスであります。

貴族の生徒と護衛はプライドが高く私は苦手であります。お嬢様は顔には出さないが上位貴族であるため当たり障りなく接しています。

私はいつもの燕尾服を着て浮いていますが、気にせずお嬢様の背後に待機しています。



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