執事、ルダイ様を痛めつけます。
「では失礼します。」
「え?」
メイド長は一瞬移動して、ルダイ様を縛り上げて私の背中に括り付けました。
ルダイ様は困惑していふご様子でございます。
「セバス頼むわね。」
「では、いきますよ。」
ルダイ様を縛られたまま、私は瞬歩で修練場を移動しまくります。
ルダイ様を引きずっている分、地を蹴る回数は増えています。端からみたら転移を何度もしているように見えるでしょう。
瞬歩は、地を自身の脚で蹴り一瞬にして他の場所に移動する技術です。
瞬歩が未熟なルダイ様には、いつの間にか移動している感覚にいるでしょう。
熟練者は空気を蹴り、地に脚を付かず長距離の移動もできるようになります。
ルダイ様も漸く地に脚がつくようになってきましたので、レベルを上げましょうか。
ルダイは悲鳴をあげて『助けてくれ!』と懇願しているのを無視してつづけます。
さらにスピードを上げると、ルダイ様は鼻水を流しながら気絶してしまいました。汚いですね。
私は元の場所に戻りルダイ様のロープを外しました。
「上出来です。セバス。」
「お役に立てて何よりです。」
メイド長はルダイ様に水をかけ平手打ちをして起こしました。
「どうでしたか?瞬歩の感覚は…。」
「あ、あぁ…。」
私は半分の殺気をルダイ様に向けました。ルダイ様はそれに反応し、一瞬にして私から離れました。
「出来たじゃないですか。」
「あ、本当だ。」
「感覚を忘れないためにやりますよ。」
これから3時間みっちりとしごきました。
悲鳴を上げながら、万回という瞬歩を行ったルダイ様はメイド長が『辞め』と手を叩いて告げると、倒れてしまいました。
「あ、足が…動かん!」
「では私たちはこれにて。」
「はいお疲れ様でした。」
メイド長に礼をして、ルダイ様を担いで客室へ向かいます。客室のベットに寝かすと、筋肉をほぐすためマッサージを行いました。余程疲れていたのか悲鳴をあげました。楽しくなってきましたので徹底的にやりました。1時間ほどやりましたが叫んでいました。
気絶したルダイ様は今日は屋敷に泊まることになりました。