表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/81

執事、依頼から戻ってきました。

取り敢えず邪魔が居なくなりました。くるりと令嬢たちに振り返り満面の笑みで近づきました。ルダイ様は自分の生徒だと言うのに止める気はない様です。


「大丈夫ですよ。手荒な真似はいたしません。」

(顔の血痕がなければなんでもなかったんだかな)

「スカーレット公爵家の執事たるもの、催眠を掛けるなど容易にできます。」

「他の使用人に変な疑いをしないでくれます?」

「さぁ私の瞳を見てください。」


セバスは腰を下ろし令嬢たちに瞳を見せる。瞳は形を変えて六芒星となり幻術さいみんを掛けた。

令嬢たちは恐怖により脳が麻痺してさらに強力な催眠が掛かる。


「今日のことは忘れなさい。貴方たちは何も見てない。」


《ナニモミテナイ…ナニモミテナイ。》


虚ろな顔で涎を垂らし、洗脳は完了致しました。

吊るされているロープを切り離し、令嬢たちの破れた服装を縫い直して、寮の各部屋に強制的に転移させた。


「ふぅー無駄な体力を、使ってしまいました。ではお嬢様。依頼も達成したことですし、戻りましょうか。」


殺気を消して、一息入れお嬢様に振り向いてにこりとそう告げました。


「何も…言わないわよ?」

「だな。それと執事は顔の血を落とせ。笑顔が怖いから。」

「かしこまりました。少々失礼致します。」


近くにあった泉まで一瞬にして移動し、顔を洗い、戻ってきた。


「魔力は感じなかったけど。それは?」

「これはスカーレット公爵家使用人の必須スキル【瞬歩スヴォート】でございます。」

「確かにメイド長もやっていたかもしれないわね。」

(あれが一般スキルだと?あれはSSSランクでも難しいはずだろ?習得してんのは序列1位と3位くらいだぞ。)


スカーレット公爵家使用人はこれを習得して、やっと一人前と呼ばれるのです。

そうしてギルドに戻り、お嬢様の依頼完了の旨を受付にて報告しております。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ