執事、ギルマスを倒します。
私、訓練よりも実践の方がとても得意ですよ。久しぶりの実践で気持ちが昂って参りました。まぁ新しい魔法の実験をやるのですが。
私とギルドマスターの準備が整いました。私はいつものように、白い手袋を嵌めて【無限】からナイフを取り出しました。ギルドマスターは大きな剣を構え、ルダイ様がコインを投げ、地面に落ちた瞬間に爆音とともにギルドマスターが一瞬で距離を詰めて来ました。
なんとも遅いですね。欠伸が出てしまいます。
《複合合成魔法》
【闇帳】
【雷炎拳】
ギルマスを包むように闇の結界が現れ、ギルマスの腹に向けて拳を放ちました。ギルマスは直撃して結界から離れて壁に激突した。
「え、えげつない。」
起き上がったギルマスはセバスを知らず知らずのうちに円を描くように動いていた。
“強者は動かず弱者は周る”
古来より強敵同士に見られたという現象。
精神が拒絶しても肉体は認めているのだ。
自身が格下であることを。
「あああー!!」
ギルマスは叫びながら私に向かって来ます。
【フラッシュ】
ギルマスを光魔法ならぬ閃光弾にて目をつぶします。しかしギルマスは魔力感知で私の投げたナイフを避けます。
「視界も遮られた状態で動き回るのはやめたほうがいいですよ。」
ようやくギルドマスターの視界が回復すると、自身の周りにいくつものナイフが囲むように展開されていた。私がナイフに繋がれている糸を動かせば串刺しになります。しかもこのナイフは魔法無効化が施してあるので結界を張っていても、それをすり抜けるのです。どのみち詰んでいるのです。
ギルマスは剣を落として手を上げて降参をしました。
これだけスムーズに魔法が発動できれば問題はありませね。
こうしてギルマスとの戦闘は終わったのでした。