執事、旦那様とギルドで会いました。
ギルドに到着しました。中に入ると、クエストボードに人だかりが出来てますね。それと酒場といても機能してますので酒の匂いが充満しております。昼間から酒を飲むのは頂けません。
「こちらのギルドには旦那様も登録なさっております。たまに書類仕事が続くと、息抜きということで利用なさっております。ほらあそこに、全身黒に染まって変なマスクをしている方がいるでしょう?あれが旦那様ですよ。不審者すぎて滑稽ですよ。」
「あれが!」
「あの不審者が父様ー!」
旦那様はお嬢様と一緒で行動が読めやすくて助かります。それとお嬢様…不審者発言に旦那様はショックを受けておいでです。
「てかセバスなんでバラした!」
「いや内緒にしろなんて言われておりませんので、てっきり気づいて欲しくてやっているのかと思いましたよ。」
「というか父様。その格好はないです。」
お嬢様方はバエル様を哀れみの表情で見ておられます。
「怪しいのはわかっている。宰相である私が此処にいてはパニックになると思ってな。こんなんでも屋敷が買える高性能なんだがな。」
「それは、そうなんですが。」
まぁ私の知り合いが経営している商品ですからね。
私も持っているのですが、とても扱いやすいですね。
旦那様のそれは
コート型選択武装
【ディレクション・オブ・コート】
攻撃及び効果がある魔法はすべて反射する。認識阻害が掛けられているため見つけられることは困難である。
仮面型選択武装
【ムーン・スカーレット】
幻影魔法効果を掛かりにくくすることができる。色彩に地図化が発動されるので迷うことはない。また色彩に弱点など情報が現れるので便利である。
「俺の格好はいいとして、リーゼロッテは登録か?」
「遅れて申し訳ありません。私はリーゼロッテ様の担任であるルダイ・シルバーです。今日は陛下の報告のあと暇になったのでギルド登録はどうかと話になりまして。」
大人の会話が始まっている中、お嬢様はギルドの周りをキョロキョロと見ております。そわそわしてきるお嬢様も可愛いですよ。
「リーゼロッテ俺は今から依頼に行くからな。依頼ついでに勇者を半殺しにしてくるからな。先生の話をよく聞くんだぞ!ではな!」
なんて楽しそうなことをするんでしょうか。私も混ぜて欲しかったです。
「勇者ご愁傷様だな。」
「父様ったら。」
宰相という地位を利用して勇者の訓練カリキュラムに口を出す程度、旦那様ならやりかねません。
お嬢様に迷惑をかけたとなれば、容赦なく勇者を潰すかもしれません。
どんどん痛めつけて、ドMに目覚めてくれれば私も容赦なくやれるんですがねぇ。
旦那様の陰ながら私もやるとしますか。楽しみが増えました。