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執事、不法侵入する。

帰宅するとメイド達がお嬢様をお出迎えしておりました。


「おかえなさいませお嬢様。」

「お嬢様。大変申し訳ございませんが、このあと私は御用がありますので、何かあればメイド長に申し付けください。」

「え?うんわかった。いってらっしゃい。」


時々あることなので、気にしないで了承してくださりました。


「では失礼致します。」


私はそう言って屋敷を後にしました。

まずはルダイ様の部屋に向かいましょうか。

連合国のSSSランクの素性と住処を把握しておりますから、ルダイ様の部屋には転移防止結界が張られておりますが私には関係ありません。

ルダイ様の部屋に軽く侵入すると、お掃除のしがいのある何とも言えぬ汚部屋でした。

脱ぎ散らかされた衣服は洗濯機に放り込み洗濯を開始します。洗濯している間、散らかっているゴミを片付けてゴミ袋に纏めます。汚れている床や窓を一切の曇りなく拭き取ります。そして洗濯物を干して、萎びているワイシャツをアイロン掛けし伸ばします。夕飯のメニューを作り置きしておきました。


『人の家なのに。何やってんの?』

『何ということでしょう。汚かった汚部屋がが新築と変わらぬ姿になってしまいましたニャー』


そして、テーブルの上に大人の本を数冊並べておきました。


「我ながら完璧の仕上がりですね。」

『オカンが思春期の息子の部屋を掃除した時に発見したようなことをするな。』


何のことでしょ?知りません。

ルダイ様の部屋を後にし、ギルドの測定室に侵入致しました。クロウとの契約時に属性が増えた気がしましたので測ってみましょう。

魔力の測定器に手を置いたところ割れてしまいました。すぐ様掃除して新しいのに変えておきました。


魔力 測定不能


続いて属性調査に移りましょう。水晶に手を置くと、測定を開始いたしました。



属性

毒・霧・砂漠・空間・想像


となっておりました。確認したかっただけですのでここにはもう用はありません。

ギルドを出たあとは勇者の部屋に侵入して、【おバカでも出来る魔法の使い方】【おバカにでもわかる使い魔召喚】の2冊を置いていきました。

お嬢様に反論したおバカ様には、虫の死骸とクサヤの匂いが染み込んだ布とシュールストレミングの匂い時間爆弾を設置して机の上に【親愛なる勇者より】と書き置きして起きました。

きっと皆様方喜ぶと思いますよ。


『き、鬼畜』

『あ、悪魔ニャー』

「何を仰いますか?恋は盲目とは言ったものですがそれではいけないのが貴族というものです。反省してもらわなければならないのです。」


このあと、帰宅して旦那様に報告書を纏めて報告し、お嬢様にこのことを伝え、褒められました。

そしてお嬢様の嫌いな納豆などを作り怒られましたがいい気味でした。今日はこれくらいですね。



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