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シルブタの嘆き

作者: 小財 明

一夜開けて中東、ベイルートのムカミの全壊した家、一家の長ムカミ=ベルサファ=シルブタは天を仰ぎ、自らの身を呪った。


シルブタは国営企業の薬品企業に勤める男性で、営業職、MRである。


今年の1月に中国の武漢(ウータン)で発生した新型肺炎、コロナウィルスによって世界中に広がったコロナウィルスによって、魔族勢力が伸長してきてその影響力が増してきていた。


シルブタの耳にはアラーの声が聴こえていて、魔族の存在があると確かに聴こえていて、アラーへの祈りを、今回の事件が起こる前から勤勉に行っていた。


モスク(礼拝堂)には、今日も多くの人が壊れた自分達の家の取りあえずの片付けが終わった後、力無く、力の無い眼をして集まってきた。


30万の人が家を失ったと言う今回の事態、なぜ、それにも関わらず、死者が百人だと現時点で報じられているのであろう。


魔法による「攻撃」であるとしたら、それは物理的破壊力もさることながら、レバノンの人達の信仰心、神との親交の証である交信を断ち切るものであったに違いなく、そうだとすると、「人間の歴史」の破壊に他ならない。


反撃を。このままでは人類の住むこの大地は敵の手に落ちます。


読書を、言葉の力を、人間の味方です、字とそれに付随する文化は。


美しき文化の流れは新しき文化を生み、旧き文化と融合して、文化のうずみを作る。

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