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追憶令嬢の徒然日記  作者: 夕鈴
第一章
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第二十三話 後編 追憶令嬢10歳

ごきげんよう。レティシア・ルーンですわ。


社交デビューを迎え王家のパーティに参加してます。

陛下に挨拶をすませ安心してましたら、ルーンの政敵であるパドマ公爵家の令嬢であるアナベラ・パドマ様に声を掛けられました。

家格の低いパドマ様から私に声を掛けるのは不敬なんですが、ここで咎めればパドマ様を囲む取り巻きの令嬢達が騒ぐでしょう。

火のない所でも火事を起こすのがパドマ公爵家。同じ水属性ですが治癒魔導士としての腕もルーン一族に敵わず、常に宰相職も奪えずルーン公爵家に私怨を燃やす一族ですわ。

切れ長の目に整った顔立ち、背が高く15歳には見えない女性らしい身体つきのパドマ様と並ぶと私は子供に見えますわ。見下されているように感じるのは身長だけが原因とも思えませんが。


「お久しぶりです。パドマ様」

「聞きましたわ。婚約されたんですって?おめでとうございます」

「ありがとうございます」


敵意の籠った言葉に笑みを浮かべて礼を言います。パドマ様はまだご婚約されていません。


「マール様もお可哀想に。マール公爵家なら選びたい放題でしょうに」 


公爵家でも三男のリオは選びたい放題ではありませんよ。自由に妻を選ぶ権利を持つのは当主と嫡男。嫡男でも家に取って不利益な婚姻を選べば跡目から外されることもあります。当主にならない限り望む縁は結べません。当主に祝福される配偶者を選ぶ道しかありません。

わざわざ常識を教えるのは私の役目ではありませんわ。

三男のリオの婚約にはマール公爵夫妻と嫡男夫妻の賛成が絶対条件です。


「お父様達の決めたことですから」

「いくらお父様の決めたこととはいえマール様の為にならないなら身を引くべきではございませんの?マール様をお慕いするご令嬢もいらっしゃいますのよ。マール様もお可哀想に…」


相変わらず非常識な方ですわ。公爵同士の決めたことに令嬢は口を出しません。他家の特に家格の低いものが高い家の縁談に口を出すのはマナー違反ですわ。縁談について口を出す権利があるのは王家と同派閥と当事者の家だけです。取り巻きの令嬢達も同調して頷いています。どうしましょうか。

高慢な口調でいかにこの婚約が相応しくないか話すパドマ様を眺めながら、目を伏せて悲しそうに見える表情を浮かべる。よわよわしく反論します?ケイトとの修行を思い浮かべ、止まない批難の言葉を聞き流しながら思考を巡らせます。

悲しいフリでしたが、目の前の非常識な令嬢達を眺めていると公爵令嬢として本気で嘆かわしく思えてきましたわ。


「私は国一番の幸せ者だと思っています。お話し中にご無礼をお許しください」


聞き覚えのある声がしました。視線を向けるとパドマ様に礼をしたリオが近づいてきました。

リオの身長が伸びてますわ。私にとって可愛さのカケラもない数多の令嬢の恋心を奪った懐かしいリオ兄様の姿が重なりますわ。

リオの手が伸び、私の腰に回って力強く抱き寄せられリオの胸に頭が当たりました。近いですよ!!公の場で抱き合うのはマナー違反です。うっかり転んだら醜態です!!抗議の視線を向けようとすると流れるように私とパドマ様の間にリオが入り背中に私を誘導して腰を抱く手を解いてくれました。

ようやく意図がわかりましたわ。弱気な令嬢のフリを始めましょう。弱気な令嬢は決して前には出ません。

難しいことはリオの十八番です。ケイトのアドバイス通りリオの背中に隠れましょう。


「マール様!?構いませんわ」


パドマ様や取り巻きの令嬢達がリオの笑みに見惚れて頬を染めています。


「おっしゃる通り選び放題の私が選んだのがレティシアですから御心配には及びません。王都のパーティでうまく馴染めずに落ち込み、大量に送られる手紙に震えるレティシアを慰めながら自覚しました。彼女の涙を拭い、笑顔にさせるのは自分でありたいと。生涯彼女を守りたいとも。時間がかかりましたが、ようやくルーン公爵にも認めていただき婚約を許していただきました」


パドマ様が意地悪して、嫌がらせをしたおかげで婚約しましたって……。リオの作り話って凄いですよね。笑顔で息を吐くように嘘をつきますもの。貴族社会は騙されるほうが悪いんですけど。淑女は感情的になるのは許されませんが社交デビュー前なので私が落ち込み感情を制御できなかったことを責められることはありません。無礼講のアリア様主催のお茶会なのであの事件はお咎めなしで片付いているので今更責められることも醜聞になることもありません。王宮庭園の花に私が触れたことをどんなにパドマ様が責めても幼い令嬢の悪戯を何年も責めるほど王家も貴族も暇ではありません。アリア様は幼い令嬢が花を摘んでも怒りませんよ。王族に不敬を働かないなら咎めません。内心は何を思っても表面的には。どんな時も美しく微笑み優しく慈悲深い王妃様という民のイメージを壊すような愚かなことはしませんよ。


「マール様が望みましたの?」


パドマ様の高慢な物言いが柔らかい口調に変わりましたわ。フラン王国で一番序列の高いマール公爵家のリオには高慢な態度を取らない常識は持ち合わせてますのね。安心しましたわ。


「もちろん私が願いました。私は運命の女神にいち早く出会え感謝しています。運を使い果たしても後悔はしません」


まだ婚約者がいないんですねと言う2歳年下のリオの言葉にパドマ様が一瞬だけ固りピクリと眉をつり上げましたが、すぐに美しい笑みを浮かべてリオとパドマ様の笑顔の攻防戦が再開されます。取り巻きの令嬢達はリオの笑みにうっとりしていますが、大丈夫なんでしょうか?空気が読めないのは令嬢として致命的ですよ。

マールとルーンの婚約を遠回しに責めるパドマ様と未だに婚約者を持たないパドマ様へのリオの嫌味。この二人のやり取りは危険ですよ。危険なのは家格の高いリオと私に不敬を働くパドマ様の方なので、取り巻きを続けるならパドマ様を連れて引くのが得策ですよ?


「マール様はレティシア様を妹として大切にされてらっしゃるのでは?」

「ありえません。妹のように思うなら守ろうとせずに強く生きられるように教育します。きっと運命の相手に出会えばわかりますよ」


リオの言葉の意味がわかりません。それでも小さい棘のある嫌味を言ってることは伝わりますわ。パドマ様、この婚約は政略なのでリオの意志は婚約には関係ありませんのに…。私の最初の言葉を聞いてました?貴族として貴重な情報を聞き流すのは危険な行為ですよ。


「レティシア様には公爵夫人なんて務まりませんよ」


パドマ様の優しく忠告するような言葉は確かに一理ありますわ。魔力を持たない令嬢が公爵家に嫁ぐのは前代未聞。


「私の傍にいてくれるだけで十分です。レティシアの憂いは私が晴らします。それにレティシアは私を支えようと私の苦手を補う勉強をしてくれています。私の苦手な古語も堪能です。そんな健気な婚約者を愛しく思うのは仕方のないことです。この幸せはいずれ―」


古語を覚えたのは神殿にある魔導書を読むためです。時々お茶に招いてくださる神官様の部屋には本が豊富ですが、古語で書かれたものばかり。リオも古語は得意ですよね?リオが意味のわからないことを言ってますわ。


「いずれ後悔しても知りませんわ。失礼しますわ」


パドマ様も意味のわからないリオの話に付き合うのはやめて、礼をして去って行きました。うっとりリオを見ていた取り巻きの令嬢達が慌てて追いかけて行きましたわ。意味はわかりませんが瞬殺ですわ。

公爵家同士の笑顔の攻防戦は周りの視線を集めてますわ。私はリオの背中に隠れてよわよわしい顔を作って眺めていただけですが、


「シア、久しぶりだな。似合っているよ。この会場で一番美しい―」


着飾った令嬢、特に婚約者を褒めるのは紳士の嗜み。笑顔で称賛するリオに微笑み返し謙遜せずに言葉を受け取りお礼を言うのも淑女の嗜み。ここで社交辞令を信じて警戒を緩める令嬢は二流ですよ。


「お久しぶりです。リオ兄様。ありがとうございます」

「遅くなってごめん」

「気にしないでください。参加されると思いませんでしたわ。この人混みの中、見つけるのは大変ですわ」

「大事な婚約者の社交デビューに駆けつけないはずがないだろう?初めてのダンスを踊る権利を、踊っていただけますか?」

「光栄ですわ」


周りの視線を集めているのでリオのパフォーマンスに付き合いましょう。婚約者同士が仲睦まじい様子は両家の友好を見せつけるのに大事なことです。爽やかな笑みを浮かべて差し出す手に手を重ねる。重ねた手にリオが軽く口づけを落とすと周囲から息を飲む音が聞こえます。リオの伯父様譲りの整った容姿と公爵家の教育の中で洗練された動作の一つ一つに令嬢が頬を染めるのは仕方のない事です。外見を利用して相手の警戒心を解くのは貴族の十八番。特に諸外国の曲者と渡り合う外交一族のマールは。

音楽に合わせてステップを踏む。リオと一緒に踊るのは久しぶりですわ。

あれは?クロード殿下もご令嬢と踊ってますわね。

レオ殿下は踊らずにサラ様とお話されています。

2曲ほど踊るとリオに手を引かれてダンスフロアから抜けました。人混みを抜けて、飲み物を取りに行く背中を見送りながら一息つきます。

挨拶をしなければいけない方ももういませんし早く帰りたいですわ。まだ帰るには早い時間ですが…。


「久しぶりだね」


聞きお覚えのある声に礼をします。会場の隅の人目の少ない場所でお会いするのは予想外過ぎますわ。


「頭をあげて。おめでとう。あまりの美しさに思わず見惚れてしまったよ」


穏やかな笑みを浮かべるクロード殿下の言葉に嫌な予感しかしません。婚約者のいない殿下の周りに令嬢がいるのは常識ですよ。やはり殿下の後を追ってきた令嬢達からの嫉妬の視線が痛いです。殿下は優しいので皆を褒めますよ。社交辞令で特別な意味はありません。紳士の嗜みであり心は籠もっていませんよ。心の中で令嬢達に弁明している場合ではありませんでしたわ。


「お久しぶりです。殿下。ありがとうございます」

「一曲お相手いただけませんか。ルーン令嬢」


クロード殿下に手をそっと出されてますが、


「私はダンスが苦手ですので、」

「構わないよ。お手をどうぞ」


逃げ道を塞がれましたわ。王家の誘いを断るのは臣下には許されません。今までは社交デビュー前なので、殿下の私的なお茶のお誘いも全て断ることが許されました。今の私には断る権利はありませんわ。感謝の言葉を告げ、手を重ねてエスコートされるままダンスフロアに戻りステップを踏む。


「楽しく過ごしていたようだね」


殿下は腹黒という欠点を除けば全てにおいて完璧。整った容姿に洗練された所作、もちろんダンスの腕も一流です。どんな激しいダンスも穏やかかな笑みを浮かべながら自然にリードしてくださいます。私の目の前の殿下は穏やかな笑みを浮かべてますが、瞳は笑っていません。王族らしく決して瞳で感情を読ませない社交用のお顔をされています。


「エイベルから聞いたよ。武術を習ってたんだね。今度は私とも手合わせしようよ」


エイベル、余計なことを話さないで下さい。エイベルへの苦言を心の中でつぶやくと殿下に重ねている手をギュっと一瞬強く握られ、我に返り笑みを浮かべて口を開く。殿下が手を強く握る時は気を引き締める合図。王族は視線を集め会話には多くの者が耳を傾けるので、声に出さないやり取りは私達の中で当然でした。


「恐れながら私では力不足ですわ。エイベル様の足元にも及びませんでしたわ」

「エイベルがルーン令嬢に負けたら、ビアード公爵が叱責するだろう。当然の結果だよ。私がエイベルに勝てるようにしてあげるよ」

「恐れながらお気遣いは不要ですわ。私は自分の力で成し遂げたいのです」

「君は令嬢達の前では弱気なのに、私の前だと強気だね。調子が狂うな」


あのやり取りを見てましたの?王家の王国一美しいと言われる金の瞳に探るように見つめられ、瞳に囚われる前に視線を外す。


「失礼致しました」


腰に添えられる手に強く引き寄せられ身体が傾き、殿下の胸に頭が当たると頭上から小さい笑い声が聞こえます。ふわりと床から足が放れ、驚いて顔を上げると細いのに力のある腕に抱き上げリードされ殿下と同じ視線になり楽しそうに笑う殿下の顔に思わず笑みが溢れます。いつものように殿下のリードに全てを委ね、床に足が降りるのを待つと殿下の動きが止まりました。


「レティ、私は魔力を絶対とは思わないよ。君の瞳はルーンの色だ」


吐息がかかるほどの距離で耳に囁かれた声に驚くとゆっくりと床に足が着き、導かれるままにステップを踏む。殿下の顔を見上げると感情を読ませない穏やかな笑みで乱れもなくステップを踏んでいます。聞き間違い?ようやく曲も終盤です。今更ですがこの曲は生前に殿下とよく踊った曲ですわ。身長差も感じさせずに、自然にリードする姿は昔と同じ。この頃はすでに一緒に公務をこなしていたので、数えられないほどのダンスを踊り息の合うダンスと称賛され続けましたのに、結局は…。


「また誘ってもいいかな」

「ご容赦くださいませ。殿下、ご令嬢達がお待ちですよ」


曲が終わったので、穏やかな笑みを浮かべる殿下から礼をして離れます。ダンスフロアを抜けまた殿下に声を掛けられれば厄介ですわ。それに会場の視線を集めてます。私への視線が止むまで、


「ご令嬢、よろしければ」

「光栄ですわ」


丁度良くダンスに誘われたので笑みを浮かべて頷き手を重ねます。社交慣れしてない令息に微笑みかけ、ぎこちないステップをさり気なくリードをして談笑しながら踊ります。

ダンスが終わり、礼をして別れるとまたダンスに申し込まれ笑みを浮かべて応じます。社交デビューの令嬢を積極的にダンスに誘うのは暗黙のルールです。良縁の見込めない令嬢にとっては一番の顔を売るのに丁度良い場所です。社交デビューの子女には特に優しくエスコートするのも。

同派閥の家格の高い年上の令嬢がさり気なく、社交慣れしてない令嬢のフォローに動くのも。私は家格が高いので誰も助けてくれないのは仕方ありません。ルーン公爵令嬢は常に貴族や民の模範であるように。そして上位貴族の令嬢が要請もなく助けるのは格下と見なした者だけですわ。

ダンスを踊りながら令息をさり気なくリードしステップを踏み自然な動作で殿下から距離を取り、視線を集める会場の中心から離れていきます。

4曲目でようやく令嬢達の刺さる視線がない場所に移動できたので、ダンスが終わり礼をして誰かに誘われる前にダンスフロアから立ち去ります。

ずっと踊っていたのでさすがに疲れましたわ。気配を消して、目立たないように会場の隅を目指して歩きましょう。


パシャ、ガシャンとガラスの割れる音と肩に冷たいものが…。

床には割れたグラスとドレスに広がるオレンジ色の染み。目の前には赤毛の髪の小柄なご令嬢がいます。

真っ青な顔色で怯えた表情を浮かべるご令嬢のドレスには紋章がないので下位貴族。こんなに感情を顔に出すなら男爵家あたりでしょうか?


「ごめんなさい!!」

「大丈夫ですわ。お気になさらないでくださいませ」


震える声に社交用の慈愛の笑みを浮かべ手を伸ばそうとすると肩がふわりと温かくなる。リオの上着に濡れた体を包まれ、リオの腕に肩を抱かれます。


「レティシア!!怪我は?」


リオの後ろに見覚えのある黒髪が見えセリアが早足で近づいて来ましたわ。セリアもきちんと出席していたんですね。視線が合ったセリアに笑いかけると視線を流され現状を思い出し、笑みを浮かべてリオに視線を戻します。


「大丈夫ですわ」

「失礼しよう」


リオが私の肩を抱き、会場の外にエスコートしようとしていますが目の前の真っ青な令嬢を放ってはいけませんわ。


「いえ」

「大丈夫。父上がルーン公爵夫妻に伝えてくださるよ。そのご令嬢はセリアが」


リオがセリアに目配せするとセリアが頷きました。セリアに任せるのも心配なんですが。

反論の通じなそうな意志の強さを持つ瞳に見つめられ、静かに頷きます。早く帰りたくてもこんな結末は望んでいませんでした。セリアに笑みを浮かべて小さく手を振られましたが、セリアが研究以外で笑う時ってあまりいい予感がしないんですが。いざとなれば赤毛の令嬢の同派閥の方達がフォローするから大丈夫でしょう。気にするのはやめて、リオのエスコートを素直に受けて馬車乗り場までゆっくりと足を進めます。馬車に乗るとなぜかリオも同乗しています。


「送るよ」

「わかりましたわ」


きっとリオも早く帰りたいんでしょう。リオは社交はそんなに好きではありませんものね。マールに最低限な社交しか顔を出さないと伯母様が笑ってましたわ。

馬車に揺られぼんやりと外を眺めていると馬車が止まりリオが立ち上がりました。

ルーン公爵邸に着きましたわ。

ドレスを見てシエルが悲鳴をあげたらどうしましょう。

リオのエスコートで馬車を降りて邸の扉の前まで送られました。


「シア、今日はゆっくり休んで。明日また来るよ」


借りていた上着を優しく笑うリオに返し、全寮制の学園に通っているはずのリオの言葉に首を傾げます。


「ありがとうございました。リオ、学園は?」

「明日は休養日だ。明後日戻るよ」

「わかりましたわ。おやすみなさいませ」

「おやすみ、シア」


リオは何か用があるんでしょうか?まぁいいですわ

うちに入ると私の姿を見てエディとシエルが絶叫しました。エディが玄関で待っていたことに驚いていますが、咎める気力もありません。

心身共に疲れたので様子のおかしい二人は頼もしく頷く執事長に任せました。

お母様付きの侍女にドレスを脱がせてもらい、用意されていたバスタブの丁度良い温度のお湯に浸かって冷えた体が温まるとようやく体の疲れが抜けました。髪を洗う気持ちの良い手に身を任せながら長いため息をつきました。眠るには早い時間ですがベッドに入り目を閉じました。

生前の社交デビューはほとんど記憶にありませんが違うことだけはわかります。

生前と違いすぎて戸惑いますわ。ゆっくり眠って明日また考えましょう。

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