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追憶令嬢の徒然日記  作者: 夕鈴
番外編 家族の記録

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206/207

リアムの日記12

リアムです。

来年エステルが同じクラスに編入すると言っていたが本当だろうか……。

交友関係を広めたいけど来年からにしようかな……。今はティアが物凄く心配だから。

うっかり母様達のことを話してしまいそう。いつまで誤魔化せるか自信もないし、心配でたまらない。記憶を消せる魔法があればいいのに。



休養日にティアと一緒に帰った。

僕は見間違えかと思い、何度か瞬きしても見えるものは変わらなかった。

母様の綺麗な髪が短くなっている。

父様に肩を抱かれている母様はいつも通り微笑んでいるけど。隣で息を飲む音が聞こえて振り向くと母様とおそろいのティアの目が丸くなっていて物凄く驚いている。



「似合うだろう?」


自慢げに笑いながら父様が母様の髪を一房取り口づけた。


「!?」


余裕綽々の父様とは正反対に母様の顔が赤くなった。赤面し、慌てている母様は学園の先生と同世代には見えない。制服を着れば学生として違和感ないだろうなぁ……。マートンには絶対に会わせたくない。


「お茶を」

「シエルがいるよ。シアは座ってればいいよ。それとも抱き上げようか?」

「抱っこされる年齢ではありません。やめてください」


父様が母様にしか見せない微笑みを浮かべ、二人の世界を作ろうとしている。僕達は席を外した方がいいのかな?


「お、お母様、どうして?」


固まっていたティアがようやく口を開いた。


「離れてくださいませ、リオ。二人ともおかえりなさい。たまには短いものもいいかと思いまして。似合いませんか?」


父様の腕を解き、母様が僕達に近付いてきた。


「ううん。可愛い。でも皆でお揃いに」

「また髪を伸ばしますよ。せっかくなので髪の取り扱いについて教えましょう」

「母様、座ってよ。今は大事な時期でしょう?」

「リアムの言う通りだ。絶対安静。髪の取り扱いはいずれ俺が教えるよ。二人にはまだ早い」


父様が母様を抱き上げて椅子に座った。

父様が驚いて目を丸くする母様に何か囁いている。母様が頷くと父様は母様を抱き上げている腕をほどき、母様が父様の膝から降りて椅子に座った。

シエルがリーファを連れてきたので、母様が受け取りぎゅっと抱きしめた。


「母様!!ティアが抱っこするよ!!安静だよ」


両手を広げたティアが母様の前まで行き、リーファを抱いた。

母様の髪の長さへのショックからいつの間にか立ち直ったらしい。ティアは気分の切り替えが早いけど、うっかりが多い。

年下のエステルのほうがしっかりしていると思うのは内緒にしないと拗ねそうだ。

久しぶりに家族でお茶をしているのに、父様がいつもと違う。

母様がティア達と一緒にいるのに、部屋を出て行った父様を追いかけた。

いつも家族でお茶をした後は父様が修行をつけてくれるけど、今日はどうしたんだろうか。


「父様?」

「入っていいよ。修行はエドワードとだ。しばらくはシアを一人にしたくない」


父様の机には見たことのない本が重なっている。


「母様はそんなに……」

「今は大事な時期だからな。魔力も不安定になりやすいから、付き添いたいんだ。わかってくれるか?」


僕が頷くとエディ達もいるし、僕達が心配するほどのことではないと頭を撫でながら笑う父様に嫌な感じがする。優しく可愛い自慢の母様。父様が僕達を守ってくれるって言ってたけど一人の力じゃ守れないものもあると教えてくれた。直感は無視をしてはいけないとおばあ様から教わった。


「だから髪を切ったの?ティアが悲しむってわかってて母様が髪を切るなんておかしい。僕は父様は母様に学園のことは聞かないでって言ってたから学園は母様にとってよくない場所かと思ってた。でも学園で聞く学生時代の母様の話は誇れるものばかり。クラム達が教えてくれる話も楽しいもの。父様達が僕達のためだから知らないほうがいいって言ったことは知ってはいけないことなの?僕は父様がなにかを隠そうとしていることはわかるよ」



「もう無知に守られてくれる子供じゃないか……。成長が誇らしいよ。リアムならうっかりの心配もいらないかな」


うっかり?僕の頭から手を放し、サイラスと話す時によく見られる小さく笑う父様の顔に首を傾げる。サイラスは父様のこの笑みを見るといつも一瞬固まる。そしてすぐに帰ろうとする。母様は「楽しくお話してますわ。お邪魔はいけませんよ」と二人から離れるように僕達の手を引こうとする。


「ティアのうっかりはシア譲りだよ。シアのうっかりは……いや、この話は関係ないか。俺はシアが一番大切だ。シアを守るためなら手段は選ばない。そしてシアと一緒にいるために邪魔なものは排除している」

「邪魔?」

「あぁ。シアの安寧を考慮すると排除しきれないものもあるけどな……。俺がシアを社交界に戻したくない一番の理由は離れたくないからなんて理解できないだろう?」

「うん。結婚したからずっと一緒にいられるんじゃないの?」

「リアム達にはまだ難しいかもな。わからなくても、知識として覚えたほうがいい。本当はわからないままのほうがいいんだけど何があるかわからないから。情報と知識は大事だからな。結婚が重いもので、世界がリアムの言うように単純なら楽なんだけど現実は違うんだよ。結婚が抑止力になるのは常識のある者にだけだ。欲深く、常識を無視して生きる、生きれるものには関係ない。昔、魔力が強い者は浚われやすいって教えただろう?」


僕とティアは父様やおばあ様、おじい様をはじめ色んな人に教わった。瞳の色で魔力の強さがわかるから、狙われても逃げられる方法を常に考えるようにって。僕は男で兄だからティアを守れるように、父様はティアよりも鍛えてくれた。

僕は頷いた。


「シアが魔力があることをエドワード達にさえ隠しているのは狙われにくくするためだ。魔力を持つルーン一族は水の精霊の望むままに動く……。特に信仰心の強いシアは自分を犠牲にしても他人を助ける。それに女神を召還したシアは利用価値をあげてしまった。シアは誰かを人質にとられ、シアと交換と言われれば躊躇うことなく頷く。誰かのために命を捨てる。シアの中で優先順位はあるけど、シアは常に底辺だから安易に自分自身を捨てる」

「父様?」

「誰しも自分が一番大切だ。自分が一番であるべきのはずなのに、シアにはわからないんだよ。他人の幸せは願えるのに自分の幸せは願えない。リアム達には、自分で選んだ道を進み幸せになって欲しいと願うのにな……」


父様の声は優しいのに目は悲しそうだった。


「貴族は平民と違い家と名分に縛られる。生まれた時から許される豊かな生活の代償に歩む道は誰かに決められる。それでも、自分の欲を満たすために大義名分を用意し、周囲を整えることはできる。陛下だってやってることだ。王国内を探してもシアのように全てを捧げることを容易に受け入れられる者などいない。人のために尽くして、」


「リオ様はバカね。思い込みの激しいレティの認識を変えるなんて大変よ。そう思ったからリオ様はいつも簡単な方法を選んでいたんでしょ?そしてあえてレティを育てなかった」


真剣な顔をしたティアと手を繋いでセリアが入ってきた。

――――――気配がなかった。全然気付かなかった。

ティアはともかく、セリアは武術を学んでないのに……。


「いつから?」

「ずるい!!リアムにだけ教えるなんて!!ティアも知りたいのに!!」


ティアが父様を睨んでいる。父様がセリアを物言いたげに見ているけどセリアは微笑んでいるだけ。


「レティ達はエドワード様といます。経過は順調。事情を聞くつもりはないけど、気づいてましたよ。私が主治医ですから」

「どうして、いつもリアムにしか教えてくれないの!?」

「ティアは女の子だろう?女の子は守られていればいいんだよ。荒事は男の」

「男尊女卑は時代に適さない古い考えっておばあ様が言ってたよ!!固定観念に囚われると、才能を潰し、奇策に負けるって」

「守りたい存在に守られ、後悔したリオ様なら」


セリアが馬鹿にしたような言い方で父様に微笑んでいる。


「ティアが義母上達に似てきたのを喜ぶべきか……。わざわざセリアが口出しするほどか……」

「さぁ。これだけは教えてあげます。レティは気付いてませんよ。まぁリオ様はこれからも気付かせるつもりは皆無でしょうが」

「シアは弱さが嫌いだから、気付けば克服するために無茶するから……。うやむやにしたままシアが得意の忘却に持っていきたい。それに嫌な記憶はいらない」

「二人で話さないで!!説明して!!」


二人だけにしかわからない話をしている二人に怒っているティア。母様は父様達が二人の世界に入っているときは理解できない話をしているから聞くだけ時間の無駄と教えてくれたのに、ティアはお構い無しだ。


「ティアをのけ者にしているつもりはないわ。リオ様の守り方は歪んでいるのよ。それでもレティは幸せなのよねぇ。レティにとっての幸せはリアムやティア、もちろん私も、レティにとって大好きな人達の幸せ。そこにレティ自身は入っていなくていい。馬鹿みたいにお人好しだから、すぐに利用される側になる。利用されてもその先にレティにとっての善が待ってれば恨まず受け入れるだけ。精霊や神に仕え、どんな命もよろこんで受け入れる信仰深い、気が狂った聖職者のように」

「余計なことを教えるなよ。聖職者も研究狂いのセリアにだけは言われたくないだろう」

「リオ様もレティに狂ってません?」

「俺はそれで構わないと思ってる。セリアもだろう?」

「否定はしません。レティのように絶対的庇護者がいても、平和に生きられるほど世界は甘くない。疑問を人に問いても、答えが正しいとは限らない。運よく真実を教えてもらえても、それが全てとは限らない。仮説を立てて、立証して、初めて事実がわかるのよ。その立証方法を二人は学びなさい。もう子供じゃないなら聞かなくてもわかるわよね?」

「リアム達に何を教える気だ」

「リオ様が教えようとした歪められた真実ではなく、この子達の目に見える真実の見つけ方ですよ。ただし答えを調べていく過程で傷つけたり、傷つけられることもあるわ。もちろん邪魔するものに出会うことも」


邪魔するものと言い微笑むセリアは父様を見ている。


「父様は隠し事をしてるの?」

「隠し事のない者なんていないよ」

「僕へ教えてくれるって言ったのに?」

「リオ様は特にお上手よ。真実をうやむやにして、違う餌をしかけるのは」

「―――――――セリアはいつも俺の邪魔をするよな。余計なことを」

「私はリオ様の味方ではありませんから。リアムとティアのお手並み拝見。リオ様を翻弄させるさまを期待しているわ」

「宣戦布告か」

「ティア、お願いしてみなさい?」

「父様!!教えて!!」


ティアが父様の弱い顔でお願いしている。父様はティアのお願いに弱い。これは教えてくれるかなぁ。

父様は抱きつくティアを抱き上げ、笑っているけどいつもの笑顔と違う。


「ごめんな。ティアは可愛いよ。だかな、実は俺は誰よりも可愛いおねだりに免疫があるんだよ」

「免疫?」

「俺は執念深いマールの血が濃いんだよ。欲しいものを手に入れるために動いていたら気付いたら権力を持っていた家のな。守ると決めたら何を犠牲にしても敵に回しても必ず守り抜くターナーの血も継いでるしな。俺の願いのために愛しいシアのお願いを諦めさせた数は片手じゃ足りない。シアに教えたことを二人にも教えようか。俺は二人の願いは叶えてやりたい。ただし、俺の許容範囲内ならだ。二人が泣いても譲りたくないものは譲らない」

「大人げない」


自信満々に笑う父様にセリアがまた馬鹿にしたように言った。



「お互い様だろう?俺はシアを一度失った。シアを奪ったものに復讐して地獄をみせても、俺の世界は闇に襲われたまま。真っ暗な世界はもうごめんだよ。光さえあれば、どんな場所も楽園に変わる。俺は俺の光を抱き続けるためなら手段を選ばない。ありがたいことに、素直じゃない俺の光も共にあることを望んでくれるからな」

「リアム、ティア、世界にはリオ様のようにずる賢い者で溢れてるのよ。リオ様くらい出し抜けるようにならなければ、欲しいものは手に入らない。欲しいものを手に入れるためには、手段を選んでる余裕はないのよ」

「セリアは父様の隠し事を知ってるの?」

「さぁね。私から聞きたいなら対価が必要よ」

「余計なことを話せば容赦しないよ」

「あら?それは対価次第よ」


睨み合う父様とセリア。

シエルが呼びにきたので、二人の睨み合いは終わった。


「父様とセリアが教えてくれないならシエルに聞く?シエルは知ってる?」


ティアがシエルに教えてとお願いしてるけど、シエルは微笑んで首を横に振る。いつもヒントをくれるシエルがなにも教えてくれない。シエルはルーン公爵家の使用人だから、シエルが教えてくれないならエディ達の意向も父様と同じってことか。

ティアと相談していたら気付いたら眠る時間になっていた。


「母様に聞けばいいんだ!!」


枕を抱いたティアがベッドから飛び出したので追いかけた。部屋を飛び出したのでティアは母様達の部屋に飛び込み一緒に眠るつもりだろう。

母様達の部屋に行くと灯りがついていた。


「シア、シア、大丈夫だ。泣いていい」


ノックしようとすると父様の声が聴こえた。



「なんででしょうか。止まりません」

「妊娠中は不安定になるものだろう?リアム達を授かった頃は魔力が不安定だったろう?今回は初めて属性をコントロールしようとしているんだ。無自覚でも気疲れしているかもしれないな。それが体と心にきてるのかもな。心配なら義父上に」

「お父様には言わないでくださいませ。大丈夫」

「令嬢モードは禁止。抑えなくていい。明日は休みだから落ち着くまで抱きしめてるよ。俺は泣き虫シアを愛でるから思う存分泣けばいい」

「め、愛でるって」

「愛してるよ。昔からどんなシアも愛しかった。時を重ねるほどどんどん気持ちが大きくなっていくよ」

「リオ!?」

「照れてるシアも可愛い。俺の妻はなにをしても魅力的だ。眠くないなら話をしようか?シアの好きな話をしてあげるよ。シアを寝かしつけてた頃が懐かしいな」


たぶん部屋の中には母様を抱きしめている父様がいる。


「やめよう。母様に聞いちゃダメな気がする」

「そうだね。うちの結界が強化され、さらに母様を溺愛している父様。母様に悲しいことがあったのかもしれない。母様は我慢強いから、話してくれるかもしれない。でも僕はセリアの教えてくれたように、母様を悲しませてまで知りたくない」

「うん。違う作戦を考えよう!!今は大事な時期だから」


母様に聞くのはやめたけど調べることを諦めてないティアが部屋に戻って行くので追いかける。

作戦会議はシエルに寝るように言われたから今日は終わり。

翌朝、母様はいつもと変わらず優しく微笑みながらお茶を飲んでいる。リーファは母様の隣に座った父様が抱いている。


「母様、父様にお願いを聞いて欲しい時はどうするの?」

「リオはティアのお願いはなんでも叶えてしまいますが……。でも……そうですわね。マール公爵家の皆様かサイラス様に協力していただきます。リオはカナ兄様や義父様には逆らえませんし、サイラス様には男の友情という絆があるので甘いのです」

「サイラスとは何もないから」

「はいはい。わかっておりますわ。恥ずかしいことではありませんのに」


楽しそうに笑っていた母様は父様に何かを囁かれ顔を真っ赤にしてしまった。母様の頬に口づけている父様、二人の世界が始まった。

休養日は終わってしまっても何も手掛かりはなかった。


「隠し事を暴くには二人の力だと無理よ。弱いもの」

「母上のおっしゃる力たのみの脅迫もいいけど、他にも方法はあるよ。情報網をそろそろ作り始めてもいい時期だけどね。色々試してみなよ」

おばあ様とエディは具体的な方法は教えてくれなかった。僕も学園でのことは情報を教えてくれる人もいるけど、情報網といわれるほどのものは築けていないと思う。


カナト様に会って相談したら父様とそっくりな笑みを向けられた。


「レティの髪を切った理由を知りたい?聞いたらなんでも教えてもらえるのは社交デビュー前までだ。二人は貴族の世界ではすでに大人と同じ。欲しい情報があるなら、どうやって手に入るか考えないと。二人と同じ頃のリオは学園に情報網を張り巡らせて裏で支配していたよ」


「裏で支配!?父様、凄い!!なんで裏?」

「それは考えれば簡単だよ」

「父様の学生時代は陛下も学生だよ」

「ティアはそろそろきちんと考えてから話すようになさい。身内だからって信用できるかは別ですよ」


微笑むエレン様の言葉に頷いたティア。ティアが気をつけてくれるようになれば僕もありがたい。

マール公爵家で得られたのはティアの素直さは長所でもあり短所ということ。ティアのわかりやすさは父様にそっくりと言われたけど僕には意味がわからなかった。


「ティアがリオにお願いしても駄目なら俺には無理だよ。君達のお母様はリオのことをよくわかってるけど、ある意味一番わかっていないんだよ。好きな人の前では自分をよく見せたいものだし、リオの片思い歴は長いからさ。彼女もリオが見せたくないものを暴くようなタイプではないし、うん。仕方ないかもしれないね。ただリオが二人に教えたくないなら危険が伴うことなんじゃないかな。二人が成長して、リオに認められればいずれ教えてくれるかもしれないよ。リオを出し抜くことができる人間なんて片手の数もいないんじゃないかな……。――――――君達以外がリオを出し抜こうとすれば地獄をみそうだけど」



サイラスの言う通り信頼を得るほど強くなるのが一番だと気付いた。サイラスは父様を出し抜ける人が誰なのか教えてくれなかった。

しばらくして僕は意外な人から答えを教えてもらえた。


「惚れた女に男は勝てない。リオはルーンに色んな意味で出し抜かれていた。お前達もいずれわかるときがくるかもしれないがな」


父様を出し抜けるのは母様だけだろうとロベルト先生が教えてくれた。


「リオを出し抜いたことなどありませんわ。必要もありませんし、必要でもできる方法が思いつきませんわ。それに、私はリオの隠し事を知りたいとは思いません。人は知らないほうが幸せなことがたくさんありますのよ。本当に……。――――――私は一生知りたくなかったですわ」

「顔色が悪いから休もうか。気になることがたくさんあるのは悪いことじゃない。だが学生としての本分を忘れないようにな。成績が悪ければシアが悲しむから頼むな」

「お勉強……」


最近授業中居眠りばかりのティアの顔が真っ青になった。しばらくは情報収集は休んでティアに勉強を教えないとか。


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― 新着の感想 ―
[一言] 結局こっちでも王家の糞共死なねぇのか お前の小説は王家が糞過ぎてそれだけでゴミ以下の小説になってるぞ
2022/06/01 17:03 退会済み
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