第5回 おとぼけビッチ マッキー
日本人リーガルエイリアンは圧倒的に女性の数が多い。そんななか、男性の割合を増やすことに貢献しているのがゲイの人々ではないだろうか。
マッキーもそんなゲイの一人である。日本では居場所が無かった彼はロンドンで花開いてしまった。親や同僚に遠慮することなく自由に振舞える環境が彼を変えたのだ。こうなるとマッキーは止められない。今まで我慢していた分、勢いづいてオカマ化と現地化を進めるのである。その勢いは山本リンダの「どうにも止まらない」並である。
マッキーやその仲間は女性かオカマ友達しか持たない。これは会話の行い方に原因が有ると思う。オカマ言葉を巧みに操る彼らはまず人の話を聞かないのだ。基本的に話の主役に成ることが好きな彼らは自分が話の主役にならないとき、又は興味がないときは相手の話しを無視してしまうのだ。こんな彼らだから、他の男性とはあまり会話がかみ合わないのである。・・・実際にはオカマ同士でも会話は噛み合ってないのだが、ここは気にしないでおこう。
ここで彼らの会話を再現してみると次のようになる。
マッキー「ちょっとー、Bootsの薬用クリーム、チョーお買い得なんだけどぉ!! 使ったことある?」
高ちゃん(友人)「えっ、ない。それより、あたしの彼氏チョーラブリーなの!! どうしよう?」(自分のことが話したくてしょうがない。人の話は早々に切り、自分の話を始める。)
マ「・・・でも、これで5ポンドだよ。マジで安くない?お買い得だよ!!ちょっと使ってみなよ!!」(人の幸せな話には興味がない。これが不幸話ならゴシップ好きなので耳を傾ける)
高「フランス語とスペイン語も喋れるんだって。」(お構い無しで話し続ける)
ぴろりん(友人2)「ねぇ、今の男の子可愛くなーい?」(基本的にどっちの話にも興味はない)
2人(同時に)「えっ、どこどこ?かわいーー!!」(可愛い男の子には興味があるので話しに入る)
こんな感じで周りに左右されることなくマッキー達の会話は進んでいく。前記でも述べたように、そんなだからマッキー達は男には人気がない。しかし何故か驚くほど女性陣には人気が高いのだ。何故だろう。
そこで私なりに人気の秘密を分析してみた。まずは周りを気にしない図太さ、更には元々女性に興味がないからこそ出てくる厳しい本音がビッチと言われながらも女性に好感をうむのではないだろうか。そして、意外と連れ歩くには丁度良い身だしなみをしているのもポイントだ。最後にマッキー達はこの英国でも結構高所得者が多いのだ。これらの原因で女性にちょっと連れ歩くのに丁度良いマッキー達は人気急上昇なのである。
ここで本編とは関係がないがマッキー達ゲイの人々の面白い用語をご紹介しよう。
クイーン:ゲイの人々のこと
ライスクイーン:ヨーロピアンでオリエンタル(日本人を含め米を主食にする人)が恋愛対象のゲイ
ポテトクイーン:オリエンタル、又はアジア出身でヨーロピアン(芋を主食にする人)が恋愛対称なゲイ
スティッキーライス:米食い同士でくっついている人々(タイのベタベタしたお米に例えている)
上記内容を含め私も用語を作ってみたので確認していただきたい。
カリークイーン:インド人専門のゲイ
マッシュポテト:白人同士のカップル




