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第21回 おとぼけビッチ マッキー

マッキー: 日本人ゲイボーイが英国に住み付きリーガリアン化した姿。今まで日本ではゲイであることを隠していたため、英国で自由を手に入れると一気にオネェ化してしまう。他人の話はゴシップ以外聞かず、自分が話題の中心でいることを何よりの生きがいとする。女友達は意外と多いのも特徴か。


AKB48って今も人気なのだろうか?

私が渡英をしてから、日本一のマネーモンスター秋●康プロデュースの大型アイドルが日本中を狂わせた。

その人気は英国に居る私たちリーガリアンのもとにも伝わっており、本土、日本では老若男女問わずのAKB48ブームとなっていたときく。


さて、先日マッキー達と昼食をとった時こんな話が出たのでここでご紹介しよう。

流行に敏感なマッキー達は日本のエンタメもチェックしているらしく、どのアイドルが今素晴らしいかなど、熱弁をふるっていた。私と同年代のマッキー達の永遠のアイドルは中森明菜、松田聖子らしいが、そこに触れると2−3日は会話が止まらないので今回は触れないでおく。そんななかでマッキーが語ったのが前述にあったAKB48である。


マッキー:「AKBはもう古いわね。前田●子とかがセンター張ってたときは勢いが有ったけど、今じゃ私たちの方が上じゃない?ねぇ、ぴろりん。」


ぴろりん:「そうそう、私たちSTD48なんて、ぶれないもんね。絶対センターの座は高ちゃんで決まりだし。ホント安定してるもん。」


高ちゃん:「やーだ、私、絶対センターじゃないもん。ピロリンの方が汚いおかまよ!!」


マッキー:「何言ってんのよ。満場一致で、センターはアンタに決定したじゃない!!」


いまいち話についていけない私が訪ねると、マッキー達、仲良し3人組が詳しく説明をしてくれた。


STDとはsexually transmitted diseasesの略で、俗にいう性感染症だ。

(第12話のマッキーの回でお話ししたが、リチャードを介して人類皆兄弟を実践するロンドンのゲイシーンでは性病が大きな問題だ。)


マッキーは、クラミジアにケジラミ

ぴろりんは、淋病 性感染症による尿道炎

高ちゃんは先日別れた彼から、淋病、クラミジア、コンジロームを貰っていた。

皆それぞれ治療済みの完治とのことだが、友達同士で話したときにあまりの確率で性感染症経験者が多かったことからSTD48を結成したと笑って話してくれたのだ。


絶対センターは、経験数とその感染症のヘビーさ具合いで、高ちゃんに決定しているという。


「充輝君は経験ないの?有ったら、STD48の新規メンバーに入れてあげるよ。」と聴かれて、・・・調べたことないから分からないと応えた。


「これだからノンケ(ストレートの人)は!!

ダメよ。私たちなんて2−3ヶ月に1度はクリニックで検査しているんだから。」と続ける。


ロンドンには、ウォークインクリニックと言って無料で検査してくれる病院が沢山有るのだ。

充実した性生活が続けたいなら、検査も行い、自分の体調も整えつつ、セーフセックスに励むべきとマッキー達は言う。


その辺の話を聞くと、日本のAKB48の勢いは陰っても、ロンドンのSTD48の勢いは止まらないのだろうと安心する私であった。


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