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第2回 国民性

リーガルエイリアンズが多く暮らすロンドン。ここでは日本人だけではなく色々な国からの訪問者に出会うことが出来る。そんな人種の坩堝的るつぼてきな部分がロンドンの大きな魅力だと私は思う。そんな魅力をエンジョイすべく色々な人たちと会話をしてみると、お国によってリーガリアンの性質が大きく違っていることに気付くと思う。今回はそんな国民性について語ってみたい。


タイタニックの説得術と言う有名な話がある。タイタニックは大勢の乗客を乗せたまま沈没してしまった豪華客船だが、救命ボートの数が乗客数より少なく大勢の命が失われたという悲話だ。避難時には子供と女性を先にボートに乗せようとしたが、当然皆我先にとボートに飛び乗り大変な混乱をうんだと言う。さて、本題の国民性だが、それぞれの国の人に子供・女性を優先させることを納得してもらう為にとった説得方法がここでのキーポイントになっている。


アメリカ人の場合、「女、子供を優先してあげよう。君はヒーローになりたくないのかい?」

イギリス人の場合、「貴方は素晴らしい英国紳士ですよね。女性や子供を優先してあげましょう。」

ドイツ人の場合、「申し訳ございません。しかし女性、子供を優先することはルールなのです。」

日本人の場合、「女性や子供を優先してあげましょう。だって、皆さんそうしてますよ。」


うん、うんと頷いてくれる読者の方も多いのでは?リーガリアンになると何処の国の出身か分かりづらくなってくるが、それでもこの例に挙げられるような特徴は出てくる。自分の国が世界の中心で常にヒーローに憧れるアメリカ人。貴婦人/紳士の国出身であることを誇りに思うイギリス人。生真面目なドイツ人に右に倣への日本人。このタイタニックの話は非常に色濃くお国柄を表しているではないか。この話には無いが、ロンドンでよく見かける他のリーガリアン(一部のイリーガリアンも含む)の特徴も私の独断で説明してしまおう。


まずは世界中何処にでも居るが英国でもしっかりと拠点を築く中国人を説明してみる。国意識が強く、目上の人は一応手厚く扱う。個人で話すと良い人が多いが団体になると途端に話が通じなくなる(意外と攻撃的)。続いて我が道を行く努力家はインド人。やたらとドクターが多いのもそのせいか。ブラジル人やイタリア人と言えば陽気なのは良いが待ち合わせに平気で遅れてくるのが難点だ。ロマンティストなフランス人は歯の浮くようなせりふも平気で言ってのける為に女性は皆メロメロになる。ただ、個人的な印象では勝気で気難しいイメージも拭えない。

そして最後に英国で人口急上昇のポーランド人はどうだろう。寒い気候のせいか厳しい状況下でも打たれ強いイメージがある。意外と日本人リーガリアンとの相性は良い。人口の多さからも集団になることが多く、仕事はビルダーか、ナニーを行っているケースが多い。

折角ロンドンに居る日本人リーガリアンズの皆様。 色々な人と話し、是非お国当てを行っていただきたい。


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