表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/7

第3話:正義は、ひとつじゃない




激突する光と闇。


だが、ぶつかり合う拳の一撃と共に、ふたりの意識が、過去の記憶へと引きずり込まれていった。



---



そこは、ある火災現場だった。


「……やめて……お願い、誰か……!」


小さな少女――レナ。

泣き叫ぶ声は、炎の中に飲み込まれていく。


両親は閉じ込められ、助けを求めても、誰も来なかった。


あの時、レナは**“ヒーローなんて来ない”**という現実を知ったのだ。


炎の中で、燃え尽きる希望。


そして、ぽつりとブレスレットが転がっていた。


「……これが、あれば……!」


そのとき、ナイトメアクロウの原型となる闇のブレスレットが、レナを選んだ。



---



意識が現在に戻る。


ひより(ライトフェザー)は、息を呑んで立ち尽くしていた。


「……そんな……そんな過去が……」


「見たのね。私の記憶を」


レナは静かに笑う。


「でも、だから何? あなたが“かわいそう”って思ったって、過去は変わらない」


「違う……かわいそうなんて、思ってない!」


ひよりは叫んだ。


「私は……あのとき、あなたの隣にいたかった……!」


言葉が空気を震わせる。


> 《同期率上昇:ライトフェザーの進化条件を満たしました》

《新フォーム解放:「フェザー・セラフィム」》




その瞬間、ひよりの姿が変わる。

羽根が輝きを増し、黄金の光が体を包み込む。


「レナさん……もう“ひとり”で、闘わないで――!」


「……甘いのよ、あなたは」


レナは爪を構え、なおも突撃しようとする。

しかしその足が、震えているのを、ひよりは見逃さなかった。



---



その時、街の遠くから、新たな衝撃音が響く。


> 《新たなブレスレット反応、確認》

《カテゴリ:災厄級ヴィラン、コードネーム「パンドラ」》




空に、漆黒の亀裂が走った。


そして――“本物の悪”が、笑いながら現れる。



---


▶ 次回予告:第4話「悪とは、選ばれし存在か」


――現れた“パンドラ”は、レナすら圧倒する存在。

「善」と「悪」のブレスレットが共鳴し、未知の融合が起きる!?

そして、第三の意志「システム・ブレスリンク」の真意とは――







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ