2話 仲間?敵?
高校三年生になった日事件は起きた
始業式が始まってすぐ1人の生徒が倒れて保健室へ連れていかれた彼は学校1の陽キャ......ではなくいつも陽キャにへこへこ媚びを売ってる金魚のフンだ。
僕は彼のことが嫌いだ 、僕は病のせいで虐げられている、しかし彼は何も病など患って居ないのに陽キャになろうとはせずNo.2を目指していた
1位を目指すことのできない僕が1位になろうともしない人を嫌いになるのは必然だ。
それに彼は声が大きくてうるさい注目されているのは彼ではなく陽キャなのであって君では無いそう言いたくなるような性格をしていた、そのため僕は彼が本当に嫌いだった、しかし、彼は人一倍健康で毎日学校にも来ていたし保健室へ行くところも見たことがなかった、他の皆も彼が倒れたのには驚いたらしく少しザワついた、そのざわつきは教師によってなだめられたが
教室に戻った際話題は彼のことで持ち切りだった、
僕は彼のことが嫌いだったが3年間も同じクラスだったのだ。
そのため僕になぜ彼が倒れたのかなどを聞いてくる者もいた、しかし僕は多くの人に虐げられて生活をしてきたいきなりしゃべりかけられても話すことは出来なかった言葉を詰まらせていると保健室の先生が彼の荷物を取りに来た、彼はどうやら早退するようだ。
始業式の日ということもあって午前で学校が終わったため家に帰ろうと準備をしている時、
担任に話しかけられた、彼の家まで手紙を届けに行ってくれとのことだった。彼のことは嫌いだがこの担任の先生は僕を差別的な扱いをせず他の生徒同様に扱ってくれている。
この先生の頼みは断れない、幸い彼の家は僕の家から自転車で20分と言ったところだった。
僕は急いで彼に手紙を届けに行った、
道中の話し声、笑い声が自分のことを笑っているかのように聞こえる、その地獄の時間を乗り越え彼の家に着いた彼の名前は彼女と同じ「佐野」である、
これも彼を嫌いな理由の一つである僕のことを友達と思ってくれている彼女と同じ名前なのだ僕はそこにも不快感を覚えていた。
インターホンを鳴らし彼が出てくるのを待つ。
出てきた彼に手紙を渡すと礼も言わずさっさと帰れと行ってきた。
僕は頭に来て何も言わずに彼の元を後にした、
しかし僕には分かった、彼は腕を隠していたが彼の腕にも僕の顔にある❌と全く同じものがあることが。