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劇団Siki  作者: 雨天決行
9/19

第九幕 冬輝と千秋の放課後


『千秋さまぁ〜!どこですかぁ!?』


『白雪くん、どこ〜〜!?』


ここよ。みなさんごきげんよう、千秋です。隣にいるのは冬輝くんです。

さて、うっとうしい虫ケr・・・・・コホン、すいません、うっかり本音が・・・・・。


しつこいクラスメイトたちからなんとか逃げ切った私たちは、これから帰るところです。

夏魅ちゃんは他の子と帰るみたいだし、春斗くんはどこかへいってしまったし、今日は冬輝くんと二人きりで下校・・・・・


やァん!なんか緊張しゅりゅ!


・・・・・なんて事はありません。

ぶっちゃけ、飽きました、この顔。


整った顔立ちは3日で飽きると誰かが言いましたが、友達になったその日から飽きました。

見るのはイヤになりませんが、別にわざわざ見たいとも思いません。

アレ?私ってひょっとしてぜーたくですか?

・・・・・まぁ、それはさておき・・・・・


「つながった?冬輝くん」

そう聞くと、冬輝くんは首を横に振る。

実は冬輝くんはさっきから春斗くんのケータイに電話をかけているのですが、電源を切っているらしく、通じません。


ハッ!まさかこのまま行方不明とか!?

そんな!!!こんなことなら、こんなことなら・・・・・







・・・・・生命保険かけとくんだっt・・・・・コホン、もっと思い出を築くんだった!

うう、春斗くん!安心して!君の部屋のテレビの裏にある君のへそくりは、私が使い切ってあげ・・・・・


『あ、千秋ー?』


突然聞こえた聞き慣れた声。その発生源は私の耳のすぐそば。横目で見ると、そこには私の耳にケータイをあてる冬輝くん。


『わりぃな、心配かけたみたいで。俺は大丈夫だから』


「そうですか。よかったです。」


あーあ、せっかくの臨時収にゅ・・・・・コホン。


『ああ、俺のへそくりが誰かさんの臨時収入にならなくて、よかったよ』

・・・・・え?


『・・・・・じゃーな、あと、へそくりのありかは、テレビの裏じゃねーから』


ブツッ!ツ――・・・・・ツ――・・・・・


「・・・・・恐るべし」


それだけ言って歩きだす冬輝くん。




・・・・・右に同じ。

読んでいただき、ありがとうございます。第九幕は、実は冬輝をナレーションにして、新キャラでもだそうかと思いましたが、断念しました。・・・・・無口なんだもん、コイツ。

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