第四幕 そーゆーの
さて、クラス表でクラスを確認した俺達は自分たちのクラスの教室に向かっていた。
「ちなみに、4人ともB組だったんですよね」
「・・・・・千秋ちゃん、誰に話してるの?」
「読s・・・夏魅ちゃんの後ろに立ってる人ですよ」
「え?誰もいないけど・・・・・」
後ろを確認し、首をかしげるナツミカンに、千秋はキョトンとした顔で言う。
「いるじゃないですか、頭にヌンチャク刺さった全身血だらけとのおじさんが・・・・・」
「ちょ、ちょちょちょちょちょっと!いい加減な事言わないでよ!千秋ちゃん!そんな人いないよ!?大体、頭にヌンチャク刺さったってどゆこと!?刺さるような器物じゃないでしょアレェ!」
「ちょっと」をラップ調にいいながらそう返すナツミカン。
そういや、千秋ってそーゆーの見えるんだっけ・・・
「いますって、あ、ヌンチャクがブラブラ揺れて夏魅ちゃんの頭にかすって・・・・・」
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そして、ナツミカンはそーゆーの苦手なんだっけ・・・・・
「あ、ヌンチャクから血が垂れて、夏魅ちゃんの頭の上に・・・・・」
「やァーーーめェーーーーでェーーよォォォォ!!」
千秋は明らかに楽しんでいる。
Sだなーーー・・・・コイツ
「・・・・・行くぞ」
冬輝が俺に声をかけた
「ん、そだな、おい、行くぞ、二人とも」
「ハイ、行きましょう♪」
「待っでェェェェ!!!」
俺と冬輝と千秋、そして、恐怖で顔がすごい事になっているナツミカンは、二年B組の教室に向かった。
「あ、夏魅ちゃん、おじさんピク◯ンみたいについて来て・・・・」
「ギャアアアア!!!」
自分で書いといてアレだけど、なんか夏魅がやけに損な役回りな気がする・・・・・