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劇団Siki  作者: 雨天決行
19/19

第十九幕 体育倉庫・・・わくわくすっぞ!

みなさんどーも、流那です!

あたしは今、ドキドキしています!なぜなら・・・



「ごめんな、流那…」


先程謝罪の言葉を口にした彼、春斗くんの顔が目の前にあるからなのです!


さらに言えば、あたしは彼に、その・・・押し倒される形で体育倉庫の床に仰向けに倒れています。


「う、ううん!だ、大丈夫!」


何一つ大丈夫じゃありません。もし誰かに見つかったら・・・それ以前にあたしの心臓がぁ!


ぅぅぅ、なんで・・・


「どーして・・・」


「「こんな事に・・・」」




さかのぼる事5分前


「んしょ、んしょ」


あたしは体育で使ったハードルを片付けていました。

次で最後、という所で、

「あり、流那じゃん」


後ろから春斗くんが声をかけてきました。


「は、はは春斗くん!?どぅ、どどどうしてここに!?」

「落ち着けよ、なんかしらんけど。オレは体育で使ったボールを片付けに来ただけだ。女子も今体育終わったのか?」


バスケットボールをわきに挟んだ春斗くんが言いました。


「うん、これを片付けたらおわり!」


そばにあったハードルをポンポン叩いて、あたしは言いました。


「そうか、オレもこれでラスト・・・っと!」


そう言って、バスケットボールの入ったカゴをめがけて、ボールを投げました。


・・・が。


ガンッ!


ベキッ!


ごす!


「あぅ!」


放たれたボールは倉庫のいろんな所を跳ね返り、最後にあたしの頭にクリーンヒットして地面に落ちました・・・。


「ごめん!大丈夫か!?流那!」


「だ、大丈・・・」


ガタガタ・・・


「え?」


「!あぶね!」


ドンガラガッシャーン


「あ、あじゃぱー!」


「うおわぁ!」


どうやらボールが当たった衝撃で倉庫のものが崩れてあたしめがけて降って来たようです。

春斗くんはあたしを押し倒す形であたしを庇ってくれました。


「いって・・・大丈夫か、流那?」


「あ、あたしより春斗くんが!」


「大丈夫だ、問題な・・・いや、あった。」


「え!何!?まさかケガを・・・」


大変!早く保険室に・・・


「動けない・・・。」


「・・・え?」


「や、その・・・色々乗っかったり挟まってたりして、動けないんだ・・・。」


「えええぇぇぇ!?」




で、今に至る。




「ごめん・・・あたしを庇ったせいで。」


「何いってんだよ、原因はオレだろ?ごめんな。」


「ねぇ、あのさ・・・。」


「ん?」


「さっきから、お互い謝ってばかりだね、あたしたち。」


「・・・・・・」


し、しまった!変な事言っちゃったかな!?


「・・・ぷっ、あはは!言われてみりゃそうだな!じゃあなんか話すか!」


「は、話すっていっても・・・。」


話題が・・・男の子って普段何話すんだろ・・・。なんて思っていたら、


「んじゃー、流那はさぁ、」

春斗くんが口を開きました。


「にゃ、にゃに!?」


かんじゃった!


「甘いもの好きか?」


「しゅきでしゅ!」


またかんじゃった!はずかしー!


「そっか、じゃーここを出られたらさ・・・お?」


「?ど、どうしたの?」


「なんか、体が軽く・・・」


ガチャガチャ!


「・・・春斗、大丈夫か?」


「冬輝ィ!」





「・・・帰りが遅いから。」


「心配して来てくれたのか、助かったぁ!」


助かった・・・でも、でも・・・


「・・・心配するな。」


「・・・え?」


「・・・口外はしない。そんな野暮な事はしないさ。」


白雪くんはそう言ってフッと笑った。

ありがたいけど、ナニか勘違いしてる気が・・・。


「そんじゃ戻るか、もう授業始まっちまう。っと、そーだ流那」


「な、何?」


次に春斗くんの言った言葉を聞いて・・・


「次の日曜、よかったらオレんち来てくれないか?」

「えええぇぇぇぇぇぇ!!!!!??」


今日一番の叫びをあげるのでした。

どうも、久しぶりの更新です!待っていてくださった人・・・はいるのかしら?

もしおられましたら、おまたせしました!それと、こんな小説を読んでくださって、本当にありがとうございます!

更新は相変わらず不定期ですが、いつ更新するかぼくにも分かりませんが、これからもよろしくお願いします!

長くなりましたが、これにて!

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