第8話
第8話
「‥‥‥、‥‥‥」
ブツブツと唸る様に何かを呟きながら、無数の人間達と、天使達、そして主が率いる神々が待っている集会場にルシフェルは足を踏み入れ、その後にサリエルが集会場に入り天使達が集まっている場所に行く。
「!?」
会場に居るモノ達は会場に足を踏み入れたルシフェルを見るや否や、一斉に言葉を詰まらせた。ある神は言葉も出ずに固まり、ある天使は思わず顔を背け、サリエルにルシフェルの状況を聞く。
ある人間は汚物を見る様な目で、ルシフェルを見て天使の‥‥‥人間達に無残に殺された天使達の陰口を、わざとルシフェルに聞こえる様に言い放つ。また異常と言える程に変化を遂げたルシフェルの身を案じた一部の神と天使が言葉を掛ける‥‥‥。
しかし、ルシフェルには人間達の言葉はおろか神と天使の声まで届かなかったのか、何の反応もせずに、フラフラとした歩みで創造主が待っている場所へと進んでいく。
ユラ、ユラ、ユラと‥‥‥、その歩む姿には覇気が無く、かつて熾天使と呼ばれていた天使の面影は無く、表現するとすれば生きる屍で在った。
「お、おい! 止まれ!」
只ならない雰囲気を醸し出しながら足を進めるルシフェルに対し、一人の神がその雰囲気に押されながらも声を掛け静止を呼びかけるが、やはりルシフェルは足を止める事無く歩き続ける。
ルシフェルの目指す場所はただ一つ。唯一、ルシフェルだけが立つことを許された創造主の右側。その唯一許された場所に、盲目的に歩みを進めていく。
ルシフェルにとって最も一番大事なことは、愚かしく卑しい人間達から創造主を守護する事であり、決して人間達に対しての謝罪を行う為では無い。できる事ならばこの場で人間達を全て抹殺し、主を開放したい。とまで考えているルシフェルには絶対的な目的地で在る創造主の右側への歩みは、ある一人以外のモノしか止める事が出来ない。
「‥‥‥」
創造主の元に歩みを進んでいるルシフェルを、ゴミを見る様な目で創造主は見ているがルシフェルがその目線に気が付く素振りは無い。仕方がない。という様な態度で創造主はルシフェルに対し、静止を意味するジェスチャーを行いルシフェルの歩みを止めた。ルシフェルの歩みを止める事の出来る唯一の存在により彼は歩みを止めた。
ジェスチャーを受けたルシフェルはその場で臣下の礼を取り創造主に忠誠を誓う。
「主よ。御身の前に」
そんな忠誠を示しているルシフェルを前に創造主はゴミを見る様な目から、敵を見る様な‥‥‥敵を見る目でルシフェルを睨みつける。「よくも儂の大事な子供を殺したな!」と言わんばかりの目であった。
実際問題、創造主の怒りは、それはそれはで最もなモノで在った。人間達から上がってきた報告書に因れば、最大限の愛を掛けていた人間達を無念な事に、『天使の落ち度を人間に擦り付けた上に、口封じの為に殺した』との報告を受けていた為に、《なんと身勝手な理由で最大の愛を注いでいた人間達を殺したのか!》と怒りを抱いていた。
それに対しルシフェルは、当たり前であるが人間達が創造主の元に上げた報告書の存在を知らない為、常軌を逸した目付きをしているが、何食わぬ顔でその場に臣下の礼をしていた。
「ルシフェル‥‥‥。人間達を利用し巻き込み、その罪を擦り付けてまで、この天界を破滅の道に進めたいのか?」
「主よ。天界を破滅に導こうと行動したのは、人間達であります。罪を擦り付けている‥‥‥という事は一体どの様な事でしょうか?」
「白を切るつもりか? ‥‥‥やはり貴様はそういう存在か。貴様は‥‥‥」
人間達の報告書により、今回の件の原因の全てが熾天使であるルシフェルにあるものだと信じて居る創造主と、全ての原因は人間であるとの考えを絶対的に考えているルシフェル。その二人の間に生じた異なる事実の認識による矛盾。その矛盾が、更に創造主の怒りを買う事になる。
ルシフェルの考えでは全ての悪の根源は人間である為、罰を与える対象は本来で在れば人間達で在る。しかし、今現在の創造主は卑しい人間達に良いように利用され、正しい判断が出来ない状態にあると彼は考えている。
しかし、創造主もそれは同じである。大事なお気に入りで在る人間を無残にも殺した上に、理不尽な理由を擦り付けて創造主の人間に対する評判を下げようとしている行為……。
ルシフェルの想いと創造主の想い。二つの決して交わる事の無い想いが反発し合。その両者の空気を感じとったのか、周囲にいる天使達も人間達、そして神々さえも物音一つ出すことが出来なかった。
そんな重くるしい空気の中、創造主が言葉を発した。
「ルシフェル……貴様には期待をしていたのだが。……そうか、貴様はその様にして期待を裏切りにして返してくるのだな……」
重苦しい語り声を出しながらも、創造主はルシフェルを直視できずにいた。目を細めた後に、頭を抱えるような仕草。一見、激しくも静かな怒りに耐えている様に見ることもできる。事実として天使、人間、神のすべての存在は創造主の激しい怒りが創造主自身から発されている事を感じ取っていた。
しかし、ルシフェルは他の存在が感じていたモノとは違う感情を創造主から感じていた。《哀れみ》《悲しみ》この二つの感情を彼は感じ、同時に《何故》という思いを抱いた。
裏切りなど一切考えた事など無いのに……。
主に受けた恩は大きい……。
創造主から多大な恩を受けていると感じているルシフェルは、裏切りの一切を考えた事はなかった。創造主から直々に創造され、唯一創造主の右側に立つことを許された。
創造主が困った時は常に頭を悩ませ合い、ルシフェルが困った際には創造主自ら頭を悩ませ解決案をだした。
思い起こせば思い起こす程に、創造主との記憶がルシフェルの脳裏を駆け巡っていた。
「ルシフェル……。そのような貴様には、罰を与えなければならない」
……ルシフェルの思考が止まり、言葉が聞こえなかった。いや聞こえてはいる。意味を理解できなかったのである。いや意味は理解できている。正確には言葉の意味を、理解したくなかったといった方が良いのかもしれない。
「な、……何を仰っているのでしょうか?」
ガツンと頭を思いっきり打ったかの様な衝撃が走り、一瞬ではあるがルシフェルの視界は真っ白い色で塗り潰されたかの様な感覚がした。瞬間的に立ち眩みが起き、よろよろと身体が揺さぶられる。
「何を!? 何を言っておられるのですか!? 私が! 私が! どれ程!? あなたに! あなたに!?」
私の事を一切信用してくださらない!?
瞬間として、今まで感じた事の無い様な怒りがルシフェルの全身を襲った。不快感が脳裏に焼き付くような感覚。……時間が経てば経つほど、体の中……天使としての核(魂)から湧き出てくる、とてもでは無いが言い表す事の出来ない感覚。その全てが一瞬にしてルシフェルの心身に強く襲い掛かっていた。
今更ながらカーッと体温が上昇している事に気が付き、その白い額には脂汗のようなものが滲みだしている。全身が熱い……を通り越しての痛み。上手く呼吸が出来てないのかもしれない。呼吸を整えるように大きく息を吸い、息を吐こうと努力した。
天使と言えど、ある程度の位……ルシフェルの様な熾天使で在れば呼吸は必要ないと考えるモノが、もしかしたらあるかもしれない。しかし、それは全くの誤解。天使全般に言えることで在るが、天使は息をしなければ死ぬ。内臓を引きちぎられても平気で再生し、死ぬ事がないとされる天使、熾天使であれど、天使は死ぬ。息をしなければ苦しむ。天使にとってそれは大事な事である。神の位にある存在は、呼吸をしなくても死ぬ事は無いとしても、それでも、やはり苦しさはあるであろう。熾天使は神の様に扱われる事もあるが、所詮は天使である。天使が死ぬのであれば熾天使でも死ぬ。
罰? 聞き間違いではないか? 今、主は罰と言ったのか!? なぜ私が罰を受けなければならないのだ! ……まて、主は本当に罰と言ったのか? だとしたら何故だ? 確かに、先程まで主の発していた雰囲気は、本来で在れば自分に向けられるような雰囲気ではなかった……。それは理解している……。では一体、何故、この様な状況に陥ってしまっているのだ? わからない。わからない事が多すぎて、わからない。理解が出来ない!
大体、俺が人間を殺した原因は人間が起こした、いわば不祥事の責任を取らせた事。いわば後始末をしただけに過ぎない。……いや待て、何度も自分に問うが、主は本当に罰を自分に与えると言ったのか? あぁ駄目だ、主との思い出に浸っていた所為で、大事な個所を聞き逃している。
やはり駄目だ。……自分がいつもの自分では無い程、気が動転してしまっている。
何故かは解からないがルシフェルは今、猛烈に酒によって酔ってしまった状況から強制的に酔いから醒まされた様な、高揚感の中に冷静な自分がいるような感覚に陥っていた。冷静さを失っている今、ルシフェルにできる事と言えば、創造主が次に発する言葉を只待っている事だった。
「ルシフェル……。貴様に罰を与える」
……やはり聞き間違いではなかったのか! 罰なのか!? 俺は罰を受けなければならないのか!?
どうして私に罰が与えられなければならないのだ!? いくら主のお気に入りの存在である人間を殺したとは言えど、不祥事の後始末をしたんだ!? 奴ら人間の後始末を!
それに人間を殺した事による罰を、私が受けるのであるならばだ! 天使二名を殺した人間達の罰は、時間的にも私より先に行うべきであろう!? 何故! 私たち天使だけにすべての責任を取らせようとするのだ!? 納得できん!
意識とは別に、ルシフェルの唇がプルプルと震える。唇だけでは無い。肩、腕、手、そして足までもがブルブルとそしてガクガクと震えていた。
手の感覚が鈍い……力一杯に握っている筈の手には、余り力の入っている感覚がしない。握っている手の感覚は《太い》。指が何倍にも腫れたかの様な感覚……。
「貴様への罰は……、天使階級の降格。貴様の前にいる、我が愛しい人間の元(下)に就いて、人間の補佐が貴様に与える罰だ。……貴様が殺した人間達が、貴様の為を思ってこのような罰にして欲しいと進言してきたのだ。感謝するが良い」
静かに、そして誇らしげに言葉を発する主の姿に再度、激しい怒りを身体全体で感じていた。いや感じさせられていた。といった方が正しいのかもしれない。
今まで尽くしてきた存在に言われた言葉。人間によって、今回の事件が起こったといっても過言ではない。
熾天使で在る私が! こんな人間如きの下について、人間如きに感謝をしながら日々を送らなければならないのか!? ふざけるな!? 何故だ!? 何故主は、私の事を分かってはくれないのだ!?
クソ! クソ! クソ! 屈辱だ! これから送る事になるであろう日々の事や、これまで送ってきた……これまで使えてきた過去を含めて全てが屈辱的だ! こんな奴の為に! こんな奴の為に、私は創造され、長い年月過ごしてきたと言うのか!?
自身の気に入った存在だけを可愛がり、可愛い存在に対しては全ての要望に応える。反対に、どうでも良いと感じている存在には余り見向きもしない……! それどころか、ぞんざいに扱った後に忠誠心に応える事もしない!
所詮は気に入られた者勝ち。これでは天界にとっての利益になる事をしたとしても、主に対して《主だけに》利益になる様に働きかけた方が良い方向に転がっていく!
果たして、この様な事が認められてよいのだろうか? いや! 良いはずが無い! こんな事は愚の骨頂だ! 正直者が馬鹿を見ると言ってもよいだろう!
このままでは天界はおしまいだ! 主も! そして権力者に媚びて、自身の良い方向に全てを進めようとしている人間達も、全て必要ない!
一通り感情のままに怒りを内面で爆発させていたルシフェルで在ったが、ふと最後に出てきた考え……《主も、人間達も必要ない》が出てきた瞬間にルシフェルの、噴火したかの様な怒りは一瞬にしてスゥッと消えて行ってしまった。一瞬にして……である。
……必要ない? そうか! 必要ないのか! 人間も! 主も! 神々も! 天使さえ!
では我々天使の存在意義は? 必要のない存在の意義は? 一体全体、何が必要なのだ? 誰かこの疑問の解を示してくれ!
「忠誠をささげる表しとして、人間の長……。アダムの前に膝をつき頭を垂れよ」
アダムと呼ばれた人間の長が創造主に呼ばれると同時に、ワラワラと居る人間達の間を割いて創造主の《右側》に立つ
《頭を垂れよ》……主の言葉である。主の言葉である事は理解できている。しかし、ルシフェルは主の言葉に従おうとしなければ、従いたいとも思わなかった。主の言葉に従わずにルシフェルは先程、主に呼ばれ、その右側に就いた人間の長のアダムをジロリと睨んだ。
堂々たる自信を持っての立ち姿に、ルシフェル……いや、その場で空気のように静まっていた天使、神々の一部までもがある一種の感情によって己を支配しようとしていた。しかし、あまりにも堂々とした立ち姿である。自身が絶対という、見方によれば一種の支配者にも見えないことも無い。
いや実際には支配者と言っても、何ら差支えは無いのかもしれない。創造主によって今後の安全は約束されるであろう。また創造主が抱いている人間への愛情。この愛情が天界の全ての存在のバランスを崩す。
天使の一部や、神々の一部はその事に不満を抱いていた。ポッと出である。ポッと出の人間という存在に、天使や神々の一部はうんざりしていた。うんざりする理由は色々あるが、ほとんどの事例は今回のルシフェルの事と余り変わらない。……今回の件はルシフェルが逆上し、人間を殺めた特殊な例ではあるが。
「……人間に忠誠を誓う事を拒ませてはいただけないでしょうか?」
ルシフェルは初めて、創造主の命令に異議を唱えた。静かにゆっくりと……。しかし、ルシフェルの声は震えている。怒りによる震えなのか、屈辱による震えなのかは分からない。
……もしかしたら、怒りを向けている創造主に《失望》された故の恐怖の震えかもしれない。
どんなに納得のいかない結論を出し、必要のない存在だと感じた相手だとは言えど、一度は、いや今もなお忠誠心の先に居る存在。そう易々と身体に染み付いた感情が取れる事は無い。
下等な人間如きに頭を下げるだと?! そんな事が出来るモノか!
憎悪感しか沸いてこない!
しかし、フとルシフェルは自身の中に再度芽生えだした怒りの原因を探し出そうとした。
怒ることは自由だが、その怒りの正体は何なのであろうか? そもそもの問題として自身は人間に何故、主の命令通りに頭を下げる事が出来ないのか? そこにある邪魔をしている物の正体は一体何なので在るのか?
わからない事だらけではあるが、それを分からなければ絶対に良くは無い。分からなくても問題はないかもしれないが、考える事でしか、この納得できない状況を納得する事ができないとルシフェルは思った。
もしかしたら私は、主に……長年使えてきた主が、人間に取られた事に嫉妬しているのか?
納得はしていない。納得はしていないが、不意にルシフェルの頭の中に一つの考えが浮かんできた。
《嫉妬》それは嫉妬で在あると。
違う! 断じて嫉妬ではない! そんなことがあってたまるか! そんなくだらない理由で、熾天使である私が人間如きに劣等感を抱くわけが無かろう! 嫉妬というものは自身が劣っている証拠。劣っているモノが勝っているモノに対して行う、醜い感情で在る! 私は絶対に人間などに劣ってはいない! 絶対にだ! 他に、他に違う原因がある筈だ! こんな答えは求めていない! こんな事は求めていないのだ……!
ルシフェルの肩がピクリと動き、今まさにルシフェル自身が考えていた事について引っ掛かる個所に疑問を向けようとしていた。ルシフェルの思考……自身の世界はとても深く、天使や人間や神々、先ほどルシフェルに罰を与えた創造主までもがルシフェルに纏わりつく《考えるモノ》の独特の雰囲気に言葉を掛けられずにいた。
実際には人間達が、ルシフェルに対して罰の執行を拒絶した事に怒り、罵詈雑言を飛ばしていた。しかし、ルシフェルは人間の言葉に反応する事は無かった。
次第にいつまで経っても自身が下した罰に従わないルシフェルに対し、創造主が彼にキツイ言葉を投げかける。けれども人間達が言葉を投げかけた時と同様の反応をしていた。
人間達からの罵詈雑言に、創造主からの侮辱や怒りともとれる言葉の数々。
「ルシフェル! 貴様という奴は! 誰が創造し、貴様をここまで……!」
ふと創造主の言葉が途切れた。それを境に今度は人間達の言葉も釣られるようにして止まった。
恐怖。嫌悪。人間達と創造主が、まず初めに感じた事であった。
ガッチリと見開いた眼。不動の視線ともとることのできる眼の先には、創造主とその創造主の右側面にいる人間……アダム。二つの存在をルシフェルはガッチリと見開いた眼と、重い意志が籠っているとも捉える事の出来る眼とで見ていた。
次に創造主たちを襲ってきたモノは、どこからともなく襲ってくる嘔吐感。
嘔吐感と言えど、実際に吐きそうな訳ではない。腹の内部が全て口から外へと出ていきそうな感覚。身体が体内にあるモノ全てを拒絶している様な感覚とも表現できる。
とにかく恐ろしいと表現できる存在感、雰囲気をルシフェルは放っていたのであった。
しかし、ルシフェルにはその様な事をして居る自覚も、ツモリも微塵とも無かった。あるのは自身の中にある疑問。その疑問を解くことが出来ないままではルシフェル自身、何か大事なモノを失くしてしまう様な、喪失感を覚えてしまう様な気がして仕方がなかった。
《劣等感》? やはり、私が劣等感を? 何故? 対象は? まさか人間なのか? そんなことは……。そんな事は絶対に無い筈! 絶対に? いや絶対だ! 私は主に創造された存在! 主に長年使えてきて、絶対的な信頼関係を築いている!
主に創造された存在? 人間達も主に創造された存在である……。別に天使だけが創造されたわけでは無い……。
長年使えてきた故に、構築された信頼関係? 創造されて間もない人間達が、主に信頼され熾天使の私の立場を崩そうとしている。それに信頼関係があるのであれば何故、私は今ポッと出の人間達の味方を主はするのだろうか? 長年の信頼関係があれば、私の考える常識で在れば、私の言い分を聞いてくれても良い筈では?
何故? 何故です? ここまで私を苦しませて! 長年の内に出来てしまった恩で、私を縛り付けようとするのですか?
主よ……。私はそんな貴方が憎い! 私を必要とした素振りを見せておきながら、私を必要としない! もう私は疲れました……。私は貴方にとってどんな存在なのですか? 怒りなど等に超えました。
……私は今の天界が憎いです。怒りすら沸いてこない程に憎いです。あなたの事について考える事にも疲れました。……不思議な事に、天界については怒りは沸いてこないのですが、主よ、貴方の事を考えれば考える程に言葉にならないどうしようの無い怒りを感じてしまうのです! 主よ! 一体何故なのですか!? 私がおかしいのでしょうか!? 主よ! 貴方が憎い!
お前が憎い! 言葉でどんなに紛らわしくても、お前の事が殺したい程に憎い! 人間も憎い! 私の大事な部下を殺しておいて、反省の色を見せないどころか、この私をコケにした事が許せない! そんな人間を作った主よ! 俺が貴様の地位を全て奪ってやる! 全てだ!
更新頻度は遅く、文章も未熟ですが、
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それでは、失礼いたします。