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2話
俺は今、赤ん坊だな……どうやら転生に成功したらしい。
魔王の方はどうなっているだろうか。まあ魔王が失敗するとは思えない。
しかし全く動けないな。
「ーー……ーーー……ー」
女性が覗き込んでい何かしゃべっているようだがうまく聞き取ることができない。
銀髪を頭の後ろで束ねていて、目はスカイブルー。
世辞抜きでとても美人だ。
おそらくこの人が俺の母親だろう。
とゆうことは、俺はきっとすごいイケメンだろう。
この人も優しそうだし、ラッキーだな。
彼女は俺を優しく抱き上げ、子守唄らしきものを口ずさみはじめた。
内容も言葉もわからない。けれど、彼女が向ける慈愛に満ちた眼差しとゆっくりと刻まれるリズムに意識が遠くなる。
心地よい感覚と共に、俺は意識を手放した。
