竜王と水の竜姫
「シン‼︎ 聞いいてないぞ。お前の幼なじみの姫が、ブリューナグの契約者だと、何故‼︎言わなかった!」
バムトが、震えて俺に迫った。
「いや、お前が聞かなかったからな。」
俺が、そう答えた。
「くそっ、いきなりブリューナグに見つかるとは折角の自由なのに。」
「シン、お前の契約聖魔は、もしかして竜王なのか?」
姫様が、俺に迫って、聞いてきた。
「えっと、その、姫様この事は、内緒でお願いします。」
「あ、ああ、分かった。」
「姫様の言う通り、そこにいるのは、俺の契約聖魔で、竜王だ。」
「そ、それは本当か、シン。それは‼︎凄いことだぞ。シンが、竜王と契約出来たとは、流石シンだな。」
姫様が、少し頬を赤くした。
「いや、そんなことは無いけど、この竜王を見ていると、凄いのか、凄くないのか分からなくなる。」
俺が、目をやるとバムトが、ブリューナグに叱られている。
「バムト!バランスの取れた料理を食べなさいと言ってるでしょ。」
「いや、ブリューナグ我もな、自由な物を食べてみたいのだ。」
「駄目です。貴方は、いつもそう言って。ちゃんと食事しないでしょ。」
ブリューナグに叱られて、小さくなっているバムトを、見てそう思った。
「確かに、この姿を見ると凄いのか分からなくなるな。」
「だろう、姫様。」
「そうだ、シン。明日の実技授業の時は、どうするんだ?」
「ああ、その時はいつもの通り、聖魔無しで行くよ。」
「何故だ?契約聖魔がいるのに?」
「それが、バムトが、言うにはまだ、他の人に知られる訳には、行かないみたいんだ。」
「何故だ?」
「さぁ、事情があるんだろう、何でも、六竜姫が、揃って居ないのも理由の一つみたいだ。」
「そうなのか、でもシンなら聖魔無くても、十分強いからな。」
「そんなことは、ないよ。」
「そう、謙虚するな、じゃあ、明日クラスでな。」
「ああ、また明日。」
そのまま、姫様と別れようとしたけど、その近くで、まだ、ブリューナグに叱られているバムトがいった。
(どうしよかな、これ。)
その後は、何とかブリューナグを止めることが出来た。
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「まったく、ブリューナグのやつめ硬いことばかり言いよって。」
バムトが、怒りながらベットの上にいった。
「事後自得だろ、それは。」
「そんなの、仕方ないだろ。」
「はぁ、明日は授業があるから、もう寝るぞ。」
「なっ!シン、もう少し相手してくれ。」
バムトが、騒いでいるが俺は無視して、目蓋を閉じた。
今回は、これまです。
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