00;30「進学」
無事合格し美奈子は四月から花の女子高校生<JK>になりました。
“えー、新入生諸君、おめでとうございます。”
「ファー……(眠い、早く描きたいな…………綾の、違うか。敦の小説の、面白いのに……あぁ、どんな絵描こうか?それとも敦のリクエストでも)」
入学式だというのに何を考えているのだろうか……
「さてと入学式もクラスでのあいさつも終わったし!
敦さーん!!」
タっタっと自分のクラスから他のクラスへと移動する。
「う、卯月さ、ん」
“?、な、なんだ?”
“後輩だよね?”
“え、でも……名前で”
広まる騒ぎ、敦は一瞬にして赤面。ガタッと音をたて
「挿絵の」
「しー!」
ガバッ 美奈子の口をふさぎ敦はその場を離れた。
「また明日!」
“……お、おう。”
“また。”
“何あれ?”
敦のクラスメイトの評価
・最近変わった
・性格が変わった?
学校から離れた公園にて
「ヴー。」
「あ、あの敦さん?」
「あぁどうしよう。俺が小説家になりたいっていう夢がみんなに知られてしまった。その上ロリコンだと思われてしまったらあぁ、どうしよう、どうしよう。」
教室の出来事を気にかける敦。美奈子はどうしたものかと考えるが………
「す、すみません。私知らなくて。」
「いや、いいんだ。むしろ俺が悪いんだ。正直引っ込み思案だし………。」
「………(綾ってこんな性格だったけ?)」
敦のあまりの性格に美奈子はドン引きというか、どうしようと考える。
「!、とにかく、私次気を付けます!人の前では絶対に話しません!!」
「……ありがと。そうだな、これは二人の秘密にしようか!!」
「は、はい!!」
『二人の秘密』といいながら小指を出す。その姿にズキューンな美奈子。照れながらもOKを出した。
だが、
“あの二人って結構お似合いだよね。”
“確かに”
“私、敦君の事狙っていたのに!!”
“まぁまぁ”
“よ、よかったら、ぼ、ぼくと”
““えーーーー?””
“なんで!?僕ダメ?”
クラスでは恋の発展が進んでいた。
「…………こーいう話ネタになるな。」
「そうですね。絵にも最適ですね。」
その結果二人の作業率が上がりました。