表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/17

00;26「告白」


 それから数週間後、もう一度あの公園へと来た、美奈子。

 「彼にもう一度会いたい」

 と願うのだろうか。まぁ、そんな願いはかなうはずなく、

 

 「あ!」

 「あ」

 

 叶いました。

 

 「あー、君。この前の。」

 「……。(あー、顔を覚えられていたんだ。マジやばい!にげ)」

 「あの」

 「はい?」

 「何か悩んでいるんでしたら、俺が付き合いますけど。」

 「………あの、それってこくはくですか?」

 「え……」

 

 ……間。

 

 やっと気付いたのだろうか、一気に彼の顔が赤くなっていく。

 

 「っ!ち、ちが!」

 「………」

 

 慌てて後ずさりをする。だが、美奈子はなんだかそれが面白くて笑ってしまった。

 

 「あ、ごめん。」

 「……いえ、あの、俺の名前、緋月 って言います。高校一年生で君より年上ですが、そのなぜか君を放っておけなくて、その」

 「……それって。」

 「?」

 

 美奈子は思った話が下手なところはまるで<綾>みたいだと、……そして、つい

 

 「変態と性愛の類ですか?」

 「………っ!!!な、な」

 「あ、すみません。つい、友人に似ているなーって言いたかったんですけど……」

 「?、友人?」

 「はい。」

 

 思わぬ言葉が出てしまったが取り繕うように次の言葉へとつなげた。 

 <友人> 敦は何のことだろうと考えるが、、

 

 「俺も同じように思っていました。」

 「!」

 「俺にも友人がいて、俺は何も知らずにいたから友人には迷惑かけてばかり……だから。」

 「………(どう返せばいい?なんて言葉を返せばいいの?)」

 

 迷う なんといえばいい?本来の目的も思考も全部消えてしまいそうだ。

 

 「「あの………僕と

       私と

 

 

 

 

 

   付き合ってください!!」」

 

 

 ・・・・・間。

 

 「「え?」」

 

 かみ合わない言葉にお互い笑ってしまった。

 

 「それじゃあ、俺はこれで。」

 「はい、……あの!」

 「?」

 

 「私、卯月 美奈子って言います!」

 

 なんだか昔に戻った気分になった。またもう一度、彼に会いたい。

 

 「!、(あ!、高校いけるかな?)」

 

 だが、一番大切な事を忘れていた。

 

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ