00;26「告白」
それから数週間後、もう一度あの公園へと来た、美奈子。
「彼にもう一度会いたい」
と願うのだろうか。まぁ、そんな願いはかなうはずなく、
「あ!」
「あ」
叶いました。
「あー、君。この前の。」
「……。(あー、顔を覚えられていたんだ。マジやばい!にげ)」
「あの」
「はい?」
「何か悩んでいるんでしたら、俺が付き合いますけど。」
「………あの、それってこくはくですか?」
「え……」
……間。
やっと気付いたのだろうか、一気に彼の顔が赤くなっていく。
「っ!ち、ちが!」
「………」
慌てて後ずさりをする。だが、美奈子はなんだかそれが面白くて笑ってしまった。
「あ、ごめん。」
「……いえ、あの、俺の名前、緋月 って言います。高校一年生で君より年上ですが、そのなぜか君を放っておけなくて、その」
「……それって。」
「?」
美奈子は思った話が下手なところはまるで<綾>みたいだと、……そして、つい
「変態と性愛の類ですか?」
「………っ!!!な、な」
「あ、すみません。つい、友人に似ているなーって言いたかったんですけど……」
「?、友人?」
「はい。」
思わぬ言葉が出てしまったが取り繕うように次の言葉へとつなげた。
<友人> 敦は何のことだろうと考えるが、、
「俺も同じように思っていました。」
「!」
「俺にも友人がいて、俺は何も知らずにいたから友人には迷惑かけてばかり……だから。」
「………(どう返せばいい?なんて言葉を返せばいいの?)」
迷う なんといえばいい?本来の目的も思考も全部消えてしまいそうだ。
「「あの………僕と
私と
付き合ってください!!」」
・・・・・間。
「「え?」」
かみ合わない言葉にお互い笑ってしまった。
「それじゃあ、俺はこれで。」
「はい、……あの!」
「?」
「私、卯月 美奈子って言います!」
なんだか昔に戻った気分になった。またもう一度、彼に会いたい。
「!、(あ!、高校いけるかな?)」
だが、一番大切な事を忘れていた。