00;37「ユウナさんが結婚?離婚?」
それから高校卒業して正式に私美奈子は漫画家になりました。
「それにしても出版社にユウナさんがいるなんて」
「そう、でも私も考えることがねー。」
「?、考えてる事?」
“おーい。”
「はい。ごめんね。ちょっと待ってて」
「……はいッス」
出版社にて打ち合わせをする。美奈子は最初の編集担当者は男で次の編集者がユウナに交代になったわけであります。けど、ユウナさん、何かおかしいです。
「(……なんかあったのかなー?)」
「ごーめん。」
「いえ、あの何かあったんですか?」
「ううん、私がいなくなった後の引継ぎとか必要な書類とかね。」
「!?」
ガタっ ユウナの言葉に美奈子は慌て始める。
「い、いなくなるって。」
「あぁ、私結婚するの。」
「………け、結婚ーーーーーーー!!」
「へぇーユウナさんが結婚ね。」
「うん、ちょーびっくり。」
高校卒業(美奈子が)と同時に同棲に入った。敦も元々一人暮らしを「したい。」と親に言い、現在アパートで一人暮らししていたところ、<同居>という形で暮らしていたはずが<同棲>ということになっていた。
「じゃあ派手にやるか、身内でやるかもな。」
「俺も行こうかな。」
「え?」
「だってお世話になったし、お祝いしてあげたいしね。」
「そうだね。」
ピンポーン
「「?」」
「誰だ?」
「はぁーい。」
玄関へと向かう美奈子。そこには
「………ゆ、ユウナさん!!?」
「美奈子ちゃんごめん。今日泊めてくれない?」
「え?」
突然の来客は編集者・ユウナさん、大粒の涙を流しながら。
取りあえず、別室で落ち着いてもらい、もう一つの部屋で敦と話し合う。
「えー!離婚!?」
「う、うん、なんかそう言ってて。」
「だって結婚するって。」
「うーん、何かあったのか言ってくれると……」
「「ヴーん。」」
ドンドンドン
「え!?」
“「開けてください!ここにいるんですよね?ユウナさん!」”
「ユウナさんの結婚相手?」
「……………はい。ユウナさんはここにいますが。」
“「お前か!!ユウナを誘惑した男は!!」”
「「・・・・・・・はぁ?」」
突然の来訪者が二人、さらに敦に変な疑いが……
さてさて次はどうなる事やら………




