00;36「仲直り」
「すみません、ごちそうになってしまって。」
「いいのよ、気にしないで。」
「……」
「大丈夫。けど、今度奢るときは君が大人になってからね。」
「……はいッス!」
店を出て話をする。フラフラと歩きたどり着いたのが公園。
ピコン ピコン
「よく彼氏さんもメールよこすわねぇ。」
「アハハ。これランリのスタンプでして。」
「へぇー、今話題ね。」
「はい……って、電話す、すみません。」
「いいのよ、早く出てやんな。」
「はいッス」
断りをもらい美奈子は電話に出る。ピッ
「もしもし」
<「どこにいる!迎えに行くから場所教えろ!公園なのはわかってるんだ!」>
「は、はい。落ち着けよ敦。」
<「……このアホー。」>
「ごめん。えっと……場所は。」
久しぶりに聞いた敦の声、なんだか笑えてくる、こんな時が来るなんて……
<「美奈子!」>
「はいはい。○○公園にいるから。」
<「おとなしくそこで待ってろよ!」>
「うん、!。 敦!」
返事を返す美奈子。目を向くと、
「!」
敦の姿が薄着のままケータイを片手に息を切らしながら
「すまん遅くなって」
「ううん。 あ!お姉さーん!!ありがとうー!」
「……おう。」
「あの人は?」
「うん?ユウナさんだよ。」
「?」
「いや、帰ろう。送ってやるから」
「うん。」
ギュっ 手をつなぎ家へと急ぐ
「なぁ」
「うん?」
「俺の事大事?」
「あぁ、大事。」
「世界で?」
「あぁ、宇宙一な。」
「え!!」(照)
「何赤くなってんだよ!」
「わ、わりぃ。」
青春と甘酸っぱい二人、末永くお幸せに
「そういえば」
「ん?」
「ユウナって知ってるの?」
「あぁ<ユウヤ>だよ。」
「え!?」
「あいつも転生してんのな。」
「なんでわかったの?」
「へ?!だって前の人生でも。」
「………え?」
「(忘れてんのか。最初にあったのは<稔>なのに)」
フッと笑える今。
「?、敦?」
「いや、なんでも。」
「?」
ずっとこのままがこの時が続くことを祈って
この事を小説に書き、漫画で現し描き残していこう




