幸せな人生って?
人生とは何だろう?
人の生きる道?
人の生涯?
定義は人それぞれだろう。
では、良い人生って何だ?幸せな人生ってどんな人生だ?
いい大学に入って、そこを卒業しエリート企業に就職して出世して、沢山給料稼いで、、病気や事故でなく寿命で死ぬのが幸せな勝ち組の人生?
好き勝手やって、自分のやりたい事だけやりたい放題やって死ぬ人生?
まあ、大抵は前者こそが幸せな人生だと答えるだろう。
だが、本当にそうなのか?
確かに、良いが学歴といい会社での出世は良い人生と言えるだろう。
だが、皆、それは建前だ。
誰だって自分のやりたいことをやって死ねればそれこそ最高だ。だって、嫌な事は避けるなり他人に押し付けるなりすればいいのだから。
だが、それを心で思っていても言えない。当たり前だ。そんな事口に出せばどうなるか。
勿論。そう言う人も居る。努力の末大好きだったサッカーが仕事のJリーガーになった。そう言う人もいる。自分の好きな事を仕事に出来ればそれはどんなに幸せな人生だろう。
だが、そんなのはほんの一部だ。
大多数はやりたいことを諦め、夢を諦め、やりたくも無いことを仕事とする。
「それでも、夢を諦めないで頑張る!」
そんな、大層な理想は嘲笑の対象にしかならない。
俺だってそうだ。
進みたかった道に進めず、夢を諦めざるを得なくなりやりたくも無い事ばかりをして、イライラして、むしゃくしゃして、退屈して、腸の煮えくり返りそうな怒りとストレスを抱えて一度きりの人生をまた、一日分を消費していく。
なんて、クソッタレな人生だ。
もういっその事、一度死んで人生リセットした方が良いんじゃないか?
だが、結局そんな考えは至るだけで実際は「死」に怯え、クソッタレな人生を生きる。
もうこのまま、やりたくも無い事で金を稼ぎ、その金で、飯を服を家を買い生きてゆく。
やりたくないがやらなければ生きてゆけない、だだをこねてやらなければ「社会不適合者」と蔑まれ罵られる。
ああ、なんてことは無い。当たり前だ。
俺も毎日、やりたくも無い事をやって生きている。
もう嫌だ。
疲れた。
休みたい。
死にたい。
口にするのは簡単。だが、実際に死ぬのは困難だ。首を吊ってしまえば、崖から飛び降りれば死ねるだろう。
だが、恐怖が邪魔をする。
希望なんてない。
俺には希望も将来の夢も無い。
生きる意味も活力も無い。
ただ、死人の様にやりたくも無いことをこなし人生を消費する。
嫌だ。
夢が欲しい。
幸せが欲しい。
当たり前だ。
誰だって幸せが欲しい。
誰にだって幸せを欲する権利は有る。
なら、どうすればいい。
簡単だ。
満足すれば良い。
幸せな、手には入らない。
手に入れられるのは「死」の瞬間だけだ。
「死」の瞬間。己の人生に満足出来た者だけが「本当の幸せ」を手に入れられる。
不良と言われ蔑まれようとも。
ありがちな普通の人生でも。
エリート街道を爆心し、高い地位と名声を得ようとも。
どれでも良い。どんな人生でもいい。
「死」を迎える人生の終着点。
そこで問われる一つの質問。
「満足か?」
その問いにYESと言えたならその人生は幸せなだ。
人生の最後に満足できて「本当の幸せ」を手にしたものこそが本当の意味での「良い人生」を送って人生を終えた。
「本当の勝ち組」
そんな、人生が有るのならそれに向かって生きよう。
「そうだな、まずは・・・」
いずれ来る「死」の瞬間に問われる最後の問にYESと答えるためまずは何をしようかな。
END