表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学生が誰でも青春送れると思うなよ!  作者: 文乃 拓夢
THE REPEATED WORLD
9/10

繰り返された世界~THE WORST ENDING~

今回から真剣な話です

思うなよ!が抜けるのは嫌ですが

やはり抜かないと・・・

最終章開幕

FROM 翔子

私は大好きだった一葉をずっと見守っていた

もう・・

見守るだけでよかったのに・・・

あの事故が私を大きく動かした


FROM 一葉

夏休みが終わった

しかし・・・

気がかりだった

あの翔子の言葉

俺はどうしても気になった

この世界に俺は

異変を感じだしたからだ

まず第一に

今の俺でもわからなかった翔子

だけど・・・

小3の頭になった俺がわかった

見た目はまるで違うのに

何故なんだ・・・

第二に

繰り返された世界・・・

それはどういう意味なんだ

翔子・・・

どうしちまったんだよ

そしてこれは・・・

直感なのだが

俺は夏休みのことも

星野とキスしたことも

全部知っている

気がする

遠いような記憶の中に

繰り返されたそれがある

変な話だ

「・・・わけわかんねぇ!!」

頭をかきむしる

それは今から起こることも分かっているようで

わかっていないから

・・・それは最悪の結果

遠足で

新幹線が脱線する

奇跡的に俺だけが助かる

しかし・・・俺は・・・

「あっ・・・あぁ・・・」

俺は涙が止まらない

クラスのみんなが俺を心配する

俺は保健室で休憩する

「どうしたの?」

俺にはなにも答えられない

バカげている話

俺は首を振って出ていく

そして生徒会室へ

足を運んだ

授業がもう終わっていたから


FROM 佳奈多

私は足りない力を

手伝った

翔子さんの願いを

翔子さんは・・・

だけど私も一葉くんが好きだから

願いは同じだから・・・

だから一葉くん・・・


FROM 一葉

生徒会の仕事を黙々とする

星野は何故か夕焼け空を見て

真剣な眼差しをしていた

それだけ明日の遠足が楽しみなのだろう

新幹線で

神奈川から東京へ

そして東京を観光する

俺も本心楽しみで仕方ない

周る班は自由だから俺は星野と翔子で組むことにした

2人は快い二つ返事であった

帰り道

いつもは話してくれる星野も

なにも言ってくれなかった

それは・・・

何故だろう?


そして遠足の日

晴れ渡る空どころか

曇天の空模様だ

「くそぉー」

俺は窓とニュースを見比べながらそう思った

そして6時に神奈川駅集合のため

俺は星野と5時に家をでた

星野は話さない

俺が話しかけても

はいしか言わない

どこか機嫌が悪い

その理由はわからない

だけど俺は星野の後ろ姿を見る事しかできなかった

そして俺たちは貸し切りの新幹線へ乗った

大きな振動大きな爆発音

俺は意識を失った


目が覚めると俺は頭部を強く打ったのか

血だらけだった

「どうなったんだ・・・」

俺は最悪の結末を目にした

新幹線が・・・

脱線したんだ!!

それはまさしく俺の予言通り

「あっあぁー・・・星野!!!翔子!!!!」

俺は二人を探した

歩きにくい通路

気を失っているクラスメイト

既に1組辺りの車両が燃えている

しかしそれは男子の車両だった

俺はそれを見て見ぬふりをした

女子の車両へ踏み込む

地獄絵図

みんな気を失っている

しかもいたる部分で燃えている

「星野ぉおお!!翔子ぉお!!!!!」

俺は必死で2人を探す

だけど見つからない

前は女子の車両なのだが

前へ行けばいくほど

地獄はひどくなっていた

「どうしてこんなことに・・・」

俺は泣き言を言っていた

今は2人を助けるんだ

俺は助けられた命を見捨てる

それは本当につらいことであった

しかし・・・

終わった

次の車両へ行こうとした時だった

それは最後の車両

おそらく翔子と星野が乗っていた

車両だった

それは爆発した

俺の目の前で

俺は爆風で吹き飛ばされる

俺はただ魂が抜けた状態で

その光景をみていた

俺は立ち尽くしていた

そして強く自分を憎んだ

なにもできなかった自分自身を

こんな結末が

こんな結末でいいわけないだろう!!!

「うわぁああああああああああああああああぁあ!!!!!!!!!」

その叫びはこの世を呪った声であった


助かったのは俺だけだった

それが幸運なのかわからない

だけど俺にはもう

生きる活力がなかった

やせ細っていく毎日

もう・・・

だめだ

俺には何も救えなかった

「ごめん」

俺は小さくそう呟いて

この世との切片を切った


「その結末はゆるされない」

誰かが俺に言う

「だから繰り返す」

誰なんだ

だけど2人とも

知っている

それは星野と翔子だ

だけど俺は声がだせない

「この結末は本来のものではない」

「あなたは一人でも強く生き抜かなければならない」

そんなことできない

「あのね一葉私はね・・・」

「それを伝えるのは早すぎます」

なんなんだよ

俺だけを除け者にして

教えろよ!!!

「繰り返します」

「それがどれだけ辛い結末でも」

「「あなたはそれを受け入れなければいけない」」

そういい眩い光に包み込まれる・・・


「一葉起きた?」

それは母さんだ

「ついたわよ」

そこは東京から離れて

神奈川へ来ていた

俺は小3の頃にここ

つまり神奈川を離れて・・・

「翔子・・・」

その名前はひどく

悲しいものな気がした

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ