SUMMER VACATIONはリア充だけのイベントと思うなよ! 2
波乱な二日目開幕!
二日目
俺は夏の風がそよいでなる風鈴で起きる
「ネタ切れじゃね」
俺は二度寝する
二度寝して起きたらもう9時を回っていた
「寝過ぎたな」
三度寝のテンションはなかった
俺が部屋から出ると二人が待っていた
「おはよう」
「遅いですね」
「遅いよ」
二人ともなんか妙に落ち着いている
朝ごはんはバイキングだった
海の幸がいっぱいだ
こんな朝ごはんが二週間も・・・
考えるだけで夏休み最高だ
夏休みなんてリア充しか楽しめないものだって聞いてたぜ
あっ!俺リア充だったな
それにしても
こんなくだらない二週間を話してたら
いつもと変わらないな
だけどなにも起きてほしくない
そう思う気持ちもあった
だけど
その願いは修羅場を呼んでくる
星野私有地上空
「おにいちゃんめぇー
ゆるさないんだから!!!!」
謎のヘリコプターがあった
それはどこから手にしたのか
しかし星野邸の力により墜落した
それは夕方6時のお話
「なんか落ちてこなかった?」
俺は晩飯を食いながら
落ちてきた落下物が気になった
なぜかそれは
自分にとってとても危険なものな気がした
「大丈夫です敵ならここの力で一撃です」
「過度の心配をさすな!!」
俺はその落ちてきた物体を探しに行こうとすると
そのあたりはすでにデンジャーテープがあった
「これが金持ちかよ」
俺はそれを潜り抜けて
探す
なんだろう?なんか呼ばれた気がするんだよな
「お兄ちゃん」
その女性の声で二番目に聞き覚えがある声
俺は恐る恐る振り返る
そこには妹の優香がいた
いるはずのない優香がいた
「優香!!?なんで!?」
「驚かないでいいわ」
いや・・・驚くだろ
長崎で穏やかに過ごしていたであろう
妹の姿がここにあったら
「ちっちっち」
人差し指をふる
「ん?」
さっぱりわからん
「私のお兄ちゃんセンサーがあればそんなもの簡単なのです」
「えっ?すまん耳が遠くなった何センサー?」
「お兄ちゃんセンサーです」
変態だ!!
実の妹が変態に
てかなんだそのセンサー!!
とりあえずスルーして実用を聞いてみる
「ゆ・・・優香そのセンサーはどういう機能なんだ?」
平常心KEEPだ
「半径30km以内にお兄ちゃんがいるなら
私がむねきゅんします」
こいつすげぇーー!!!
だめだ保てない
「お前まじですげぇーな!!
てかお前のその能力に驚いたわ!!」
そんな能力初耳だ
「おにいちゃん結婚しましょう」
「断固拒否する」
きっぱりと断る
ていうか
「日本の法律上近親婚が法で禁止されている」
なんかかなりまともだな
「そんな法律私が覆します」
「そこまでの努力をするなら勉強に・・・」
優香は全国中学模試一位
「??」
きょとんとしている
「もっとかわいくなろうと・・・」
優香はかなりかわいい
決してシスコンじゃないぞ
ピンク色の髪はすげぇーいい香りだし
しかもロングストレートで
道とか曲がるとき髪がなびいて
いい香りがするんだ
そしてかわいらしい髪同じ目
見つめられたら
俺以外撃沈だぞ
実質親父も撃沈だ
「料理をだな・・・」
料理なら三ツ星レストランレベル
「スポーツを・・・」
ここまで来たら言うまでもない
「お前は・・・完璧です」
参った
優香には隙がない
「おにいちゃん結婚しよーよ」
かわいらしい語尾使いやがって
「しないってば
てかお前可愛いんだから
他の男と付き合えよ」
「だってつまらないもの」
凄い理由だ
「しかもおにいちゃんほど優しくないし
気づいてくれないし」
こいつは昔俺とは話さなかった
こうなったのも理由がある
あっ、これ入るパターン?
両親が出かけた
東京に来たばかりで
俺たちはその土地について全く無知であった
近くに公園があったから
俺は優香の手を引いて遊んでいた
相変わらず優香は笑わないな
そんなことを思いながら
事件は起きた
俺がトイレに行っている間に
優香が消えたのだ
俺は必死で探したそして見つけた
一人の大人が嫌がる優香を連れて行こうとしていた
俺はそいつに体当たりした
「俺の妹にさわんじゃねぇー!!!」
周りの人が駆けつけてくれたから
俺は助かった
しかし優香は心に傷を負ってしまった
それは今でもあるだろう
俺はあの時ずっと握っていた優香の手を離してしまった
そのせいで優香は傷を負ってしまった
今でも後悔が絶えない
「優香ごめん」
俺はあふれ出しそうな涙を必死で抑える
「いいよ、お兄ちゃんあの後約束してくれたもん
お前がどこに行っても俺はお前を見失わないよう
ずっと手を握ってやるって」
うぅ
なんだろうか
とんでもなく恥ずかしい
「ゆ・・・優香も行こうか!!」
俺は優香に手を差し伸べる
「うんっ」
俺は優香の手を引いて歩き出す
「ねぇーおにいちゃん
これはプロポーズ?」
「ちげぇーーよ!!!」
俺の甲高い声が鳴り響いた
「ってわけだ、みんな仲良くしてやってくれ」
妹を翔子と星野に紹介する
「お兄ちゃんの妹
秋篠優香です」
とんでもなくきれいなお辞儀をする
「一葉妹いたんだ」
「一葉くんハーレムですね」
こいつら妹に関する質問はないのか・・・
「とりあえず私はお兄ちゃんと同じ部屋でいいです」
それは・・・困る!!
「ちょっと待て!!
俺は静かに寝たい」
俺が必死に一人部屋を守ろうとする
「まぁーいいんじゃない?」
「兄妹だしね」
こいつらは夜のこいつを知らなさすぎる!!
てか人前じゃどんだけまともなんだよ!!
そして抗議になった結果
同室決定!
ぎゃああぁぁ
俺の苦がない夏休みがぁあ
青春がぁああ!!!!
「それでは今日は遅いですし
お風呂にいきましょう」
「そうね」
「お兄ちゃん一緒にはいろ」
「断固拒否する!!」
その前に俺はトイレへ向かった
トイレから帰ってくると
暖簾の位置が変わっていた
「?」
俺は一番左へ入る
そしてそそくさと風呂へ入る
そこには優香の姿が
「なんでお前が!!!!?」
「暖簾の位置をかえさせてもらいました
ここは混浴です
さぁー観念してください!!」
時にこいつの実行力に驚かされる
「ちょ!!お前!!一応女なんだから
隠せよ!!全体的に!!」
はっきり言って丸見えだ
なんか変態みたい
「兄妹なんですから
それくらい普通でしょ」
「いやそれでもなぁー!!」
親しき中にも礼儀ありという言葉をだな
「お兄ちゃん・・・結婚しよう」
「改まってもだな・・・拒否する」
「どうして!?お兄ちゃんは優香のこと嫌いなんだ!!」
「いや好きだよ!!」
しまった失言だった!!
「録音完了♡」
うわぁーーー!!!!!!
「お前返せ!!」
「いやですぅ今日からこれを聞いて寝ます」
「まじか!!」
「まじです!!」
「言い返さなくてよろしい!!」
だめだ
優香のペースだ
俺はおとなしく風呂へ入る
・・・と、見せかけて!!!
俺のクイックハンド
これは万引きにはもってこいの業である
って使ったことないからな!!
いやまじだから!!
一応念には念をおしておこう
しかしそれはバックステップでかわされる
こうなったら力業だ!!
ストロングハンド!!
力強く伸ばした手にひかれたものはたいてい
我が支柱に!!
それも華麗なバックステップでかわされる
しかし一つ誤算が生じる
石鹸があったことだ
「きゃあぁあ!!」
「危ない!!」
思わず抱きかかえる
しかし耐えられず俺も倒れる
最悪の連鎖だ
俺は後頭部を強く打って
気を失いかける
しかしその後の出来事で一気に起き上がる
妹とキスしてしまった
「うわぁーー!!!!」
「大胆ね♡」
なんで俺のキスは風呂場ばっかなんだ
しかもこのキスはだめだ
妹となんて
うわぁああああああああああああああああ!!!!!
「子供を授かるわ
名前はどうしましょう」
だめだ
優香の頭のねじがとんだ!!
いや!!もともと飛んでる!!
こうして人生三回目のキスを迎えた
風呂上り俺はとんでもなくげっそりしていた
「どうしたの一葉?」
「なにかあった」
「決して!!」
あったけど
「それじゃあ眠いから寝ましょう」
「そうねばいばい」
「いこうか優香」
優香はとんでもなく赤面だった
「どうした?」
「ファーストだわ」
「家族のは含むなよ!!」
優香はだめだ
乗せられる
その夜俺が眠れなかったことは
言うまでもない
波乱すぎる二日目
終了
楽しんで読んでくれるとうれしいです