12・ちょっとだけ過剰防衛
さて、そんな訳で自分はちょっと、いやかーなーり目の前の人たちにムカついております。
だってなにさあれ、あんな大層な魔法ぶっ放してくれちゃってさ。しかも燃える自分を目の前に談笑しはじめてさ。
逃げ惑う自分をまるで獲物を狩る狼の群れの如く追い詰めて、最終的には爆発炎上。火を見たときには正直死ぬのも覚悟したよ。
もうね、トサカにきました。
作戦がどーのこーのとかほざいてたけどナニさこいつら、ゲーム感覚で人殺すの? ざっけんな。
お前らも死ぬかと思うような目にあわせちゃる。覚悟しとけ。
とはいえ自分もさすがにホントに人をヤっちゃったりする気はない。あくまで『死ぬかと思うような目』にあわせるだけ。怖い思いをしてもらうだけ。
そうだな、まずは……うん。F12。
「く! 全員陣形を――」
「『縮地走法』」
「……え?」
気を取り直して指示を出そうとしたミミリィ隊長の言葉を遮るように、自分は彼女の前に出現する。
いきなり目の前に現れた自分に驚愕かなにかは知らんが目を見開き驚くミミリィ隊長。と、驚きのあまり口をパクパクやってるシルバちゃん。
ここで的確な指示を出されて持ち直されたら困る。この状況のよくわかってない混乱した状態でいてくれる方が自分としてはとても都合がいいのだ。
ほら、よくあるじゃん。ゾンビものとか魔法少女ものとかに代表されるパニックホラー的な。
あんな風に冷静な判断をできないでいてくれると、戦闘素人の自分としてはとっても嬉しいの。でもそのためにはまず、司令塔を潰すのが一番だと思うんだ。
だからこう、自分はミミリィ隊長を潰すために一撃入れたのさ。
「『首刎ねスコップ』」
「ちぃ! この――」
彼女の横に立っているシルバちゃんに。
「……え?」
ただ空を切るようにスコップの切っ先が彼女の細くて白い首に吸い込まれる。
無論それはそこに首があるからといって止まるはずもなく、するりとまるで何もないかのように胴と頭の間を通り抜け、音もなく悲鳴もなく、小さな吸血娘の胴はそのまま前へと倒れ伏し、可愛らしい頭はただ単品で宙を舞う。
……ような気がした。
そんな残虐非道な事を自分がするわけなかろうて。
この自分が使ったスコップである『首刎ねスコップ』は、ようはこの前自称神様にやられた『アイアンクロー』のような能力の使い方をしたスコップなのだ。
つまりは『首を刎ねたと錯覚させる』スコップ。視覚的にも感覚的にも、まるで本当に首が飛んだかのように見える代物。
ちなみに効果時間は10秒で、それ以降は普通にシルバちゃんが倒れてるだけにしか見えないよ。あとホントに傷つけたくはないので刃先は実体を持たない、所詮幻のような扱いにしといた。精神的後遺症持たれるのも面倒なのでそういうのが出ないような仕様にもしといた。優しいね。
あ、そんで彼らが見ているシルバちゃんの首チョンパな光景は、自分には見えておりません。何より大事なのは健全なる自分の精神衛生だからね。見たくないよかわいい女の子のそういう光景。
ついでにシルバちゃんはただ眠ってもらってるだけというオプションつきで。至れり尽くせり、万全だ。
しかし便利だね名前をつけて保存って。本当に何でもできる。
「え、あ、あえ……あああああ!!」
で、そんな衝撃の正気ポイント消失イベントを目の当たりにしたミミリィ隊長はなんともいえない悲痛な叫びをあげだした。
ちなみになぜ自分がミミリィ隊長を戦闘不能にするのではなくシルバちゃんを狙ったのかと言うと、これは経験則に基づくきちんとした理由がある。
ほら、多くパニックホラーものってリーダーが死ぬよりリーダーが手のつけられないことになった方がその後の悲惨度って高いでしょ。ゲームや映画ではそうだからきっとそうだと思うんだ自分。
あとあれだね、彼女が今んとこ一番攻撃力が高そうなのと……自分を火にくべたお仕置きをしたかったと言う私怨も多いね。
寝てるだけだからオシオキになってないじゃん、という気もするがまぁこっちが満足すりゃぁそれでいいんだよ。
……しかし怒りに任せてやったとはいえ、しょーじきやりすぎた感がある。が今は
というか、うん。シルバちゃん倒したことで割ともうごめんなさいっていう罪悪感の方が強くなってきてるというか……これ調子乗って割と洒落にならないことしでかしたんではなかろうか。
もっとこれ気絶させるだけでよかったんでないか? ねぇ?
……いや、それを言うならあっちだってそんな大火葬大会を実施しなければ済んだ話だ。自分も似たような目に合っている。というか人数比で言ったら自分の方が被害がでかい。
うん、これでちょんちょんでいいじゃないか。
というかあれだな、ミミリィ隊長が変な対抗心的なのを燃やさなければこうはならなかった。うん、そうだ自分は悪くない。
とりあえず後で土下座なりなんなりしながら釈明しよう。
だからそんな皆青い顔しないで。というかギャラリーいるのも今まで忘れてた。
あぁ向こうでお姫様やゼノアまで顔を青く……うん? ゼノア?
えっとなんだっけなんか心に引っかかる気が――
『はい。ゼノアお兄様の妹です!』
あー! あーあーあー!!
やらかしたやらかしたやらかした!!
やっちゃいけないことやらかした!!
これあれだ、ほぼ確実にゼノアさんを敵に回したと見て間違いないだろう。
数百人に及ぶ軍隊の隊長を務め、お姫様の信頼を得ているようなポジションで、とっても怖い吸血鬼のお兄さんを敵に回したに違いない。
ほら、今も険しい顔しながらお姫様にボソボソ言ってるし、きっとこれから自分はのべつ幕なしに追っ手におわれる生活が始ま……いや待て。自分シルバちゃんを倒しただけで殺してはいないじゃん。まだなんとか交渉の余地はあるんでないか?
そうだ、まだなんとかなる。そうと決まればまずはこの訓練を終わらせ――
「この!」
「おっと」
自分の目の前にいたミミリィ隊長から放たれた盾による一撃。それは盾による攻撃と言うよりも盾を持ったまま殴りかかると言ったほうが正しいだろう。
ただし、当たるのは盾の上の部分であり、その重量からもただではすまないことは容易に想像はつく。あれだよ、辞書の角で殴られる的な感じに。
自分はその重たい一撃を辛うじてスコップでいなし距離を取る。
そのとき見た彼女の顔は、牙をむき出し敵愾心マックスな顔であった。
あ、危ない危ないボーっとしすぎた。
しかしミミリィ隊長の攻撃方法ってそれか。狼なら牙とかそれっぽいものはなかったんだろうか。
いや噛み付かれても困るけども。あとミミリィ隊長って全部が全部牙じゃないんだね。一応前歯とかもあるっちゃある。
「みんな、落ち着いて陣形組んで! シルバはもう無理! 今は置いておくわよ! 『土塊人形』!!」
彼女がそう叫ぶと共に石畳の隙間から砂が集まりあっという間に人型の何かができた。
マネキンにもなれていない、頭と胴体だけの成り損ないの人の形が、彼女の目の前に出現する。
……と同時に、もうあの土の塊がなどんな役目か想像ついてしまう自分がいる。
あれだろ、遠隔操作だろ。しかも土だから斬ったり殴ったりも効果かないタイプだ。
「加減なんかしないわよ。アナタはやってはいけないことをした。人間だとかそういうのはもう関係ないわ。私達はなんとして何をもってしてもアナタを殺す」
自分の作戦が裏目に出た瞬間である。
あーこれどうしよう、メッチャ唸ってる。やっぱ捻らないで普通にやっとけばよかったかな。
そんな訳で飛び掛ってくる土の塊をかわしつつ、ついでに後ろから明らかな殺意の篭った目でやってきたムー君の槍を掴んで止める。本日二度目。
「く! この! 氷帝の槍『放出』!!」
こうやって腕が凍るのも本日二度目である。
先程とは違う所は彼の言葉のせいか一気に腕が固まりそうになってることと――ナイフとか矢とか大量に飛んできてることくらいかね。
無論これら飛び道具は全てが全て『影』の中に収納されるのは言うまでも無い。自動防御機能もつけたから自分が気にしなくても大丈夫。
明らかな苛立ちと憎悪がこちらに向いてるのがよくわかる。
しかしこう避けて守ってばかりでは始まらないので、自分は槍ごとムー君を放り投げる。
F12『なんか気絶する投げ技』
ネーミングセンスは問わん。
ということで目標は現在ピョンピョンと自分の視界に入らないよう跳ねながら、小さくナイフを投げて撹乱しながら接近してくるスゥ君です。
「きゃ!」
「ぐぁ!」
再び襲ってくる土人形を跳んでかわしながらそーれといった掛け声と共に槍を後ろに振って放り投げると、小さな悲鳴と共に何かが動く音が止んだ。
これで三人。
「ムー! スゥ! クソッ! この化物!!」
「こいつ……! よくも! よくも!!」
テトラ君とミミリィ隊長の怨念の篭った声が耳に痛い。
というかなんだ化物っておい。言っとくが先に火を放ったのはそっちだからな。
でもこの流れは面倒なので今ここで自分は釈明をしたいところだが残念、自分の話は聞いてくれないだろうな。というか話してる間にやられそう。だれだってそうする自分だってそうする。
そしてここまで周りが――はいはい、矢は回収……なんで君前にいるのに後ろから飛んでくるの? あ、いやまぁいい。
そしてここまで周りががんばってるのに何もアクションを起こさないリム副隊長はいったいなにを――
「……ねぇミミリィ、ちょっといい?」
「うるさい! あの二人がやられたんだから私達が前に出るわよ! テトラ! 援護をおね――」
「あのね、シルバ生きてるよ」
「……はへ?」
「へ?」
リム副隊長の言葉を聞いて間抜けな声をあげるミミリィ隊長。とテトラ君。
そしてリム副隊長の指差す先を見てみると、よだれ垂らしながら寝息を立ててるシルバちゃん。なんとも平和な、幸せそうな顔……こいつは寝返りうちおってからに。
……ていうか10秒なんてとうの昔に過ぎてたな。
「え、え? ちょ、なんで!? え、だって、く、首が! 頭がポーンって!!」
「ミミリィ、一回落ち着こう」
「でもだってシルバが! え? どうして!?」
あ、面白いこれ。メッチャ慌ててる。
そして彼女は一通りリム副隊長に絡んだ後に、ゆっくりと自分の方に首を向ける。
その顔はまさしく頭の上にハテナが大量に出ている顔だ。
そんな彼女に自分は笑顔で、いやみったらしく言ってやるのだ。
「ねぇびっくりした? 自分も燃やされた時こんくらいびっくりした」
てへっ、とかわいく舌を出して頭を傾ぐ。
オバカアピールのために頭をコツンと拳で叩いて。
化物だなんだと言った罰だ、せいぜい悔しがるがいい。
するとどうだ、ミミリィ隊長は自分とシルバちゃんを二、三回ゆっくり見比べると次の瞬間顔を真っ赤にして……あ。
「こ、こ、この! 土塊!!」
羞恥かなんかで真っ赤になったミミリィ隊長は叫び自分を指差すと、先程から執拗に自分を狙う土人形が身体を伸ばし広げて襲い掛かる。
そっか、土だから伸縮自在なんだね。きっと伸びた分密度が減るんだ。
って言ってる場合じゃなく、それは自分の前面を覆い逃げ場を塞ぐようにして攻めてくる。
その腹部には自分を捕らえようとしてか次々と土でできた手が……キモい。
しかし焦る事なかれ。実はこの土塊そこまで緩慢ではないけれど、さほどすばやくもないものだ。しかも自分はさっきのラッシュをなぜか乗り切る事ができた動体視力も備わっている。
そして手にはスコップがある。
さすがに『凄く掘れるスコップ』に名前を変えはしたけどね。折りたたみスコップでは所詮たかが知れてるのだ。
つーこって土の手を払いのけガッ! と突き立てエイッ! と掘れば、そこには穴が開きました。
目の前には赤くなりながらも驚愕の表情をするミミリィ隊長とニコニコ顔のリム副隊長が。
「うそ、石畳も砕いて入れたのに……」
なにしてんの。あ、いやいいのかそういう戦法もありなのか?
……で、言われて気付いたがコロシアムの所々では石畳が剥げて相当悲惨な事になっている。
結構砕きましたね。で、一つ疑問なんだが――
「……この石畳誰が直すんですか?」
「……後で誰かが直すわよ」
考えてないんかい。こりゃ本格的に自分ら関係者がやらされる可能性が出てきたね。
「ふぅ。ま、とりあえず皆無事のようだし、冷静になろうか」
そう言ってリム副隊長は手を叩くと、テトラ君に戦闘不能となった三人の回収を指示し、笑いながらこちらに近づいてくる。
あれ、でも……。
「ごめんねナルミ君、確かにシルバの魔法は派手だったし君が怒るのも無理はなかったね」
お、おぉ。この人話がわかる人だ。
すごいこの胡散臭い笑顔が菩薩のように見えてくる。これで色々言い訳するのがだいぶ楽になるだろう。
いやよかったよかった。
「ほ、ほんとですよ! あんな殺意満点のよくわからないのされて! そりゃアレくらい過激なアクション起こして懲らしめてやろうとか思うじゃないですか! そ、そりゃ少しやりすぎたとは思いますけど!!」
怒ってますよアピールは大事です。相手に対しても自分に対しても。
ここヘタに下手に出たら後々ストレスがたまるし、なにより自分が全面的に罪悪感を感じてしまう。
「あははは、ま、そうだよね。ごめんね、後でどうしてあんな事やったのか説明するから」
「ったく、まぁいいですけど。自分もやりすぎそっちもやりすぎ、これで手打ちです」
「あ、もう怒ってない? よかったぁ……ところでナルミ君、知ってる?
まだこれ終わってないんだよ」
「あはい、知ってます」
リム副隊長の斬撃をスコップで逸らして防御する。
うん、大体予想はついてた。この状況であんなあからさまに近づいてくるなんて絶対なんかあるもん。警戒の一つもするさ。
あともうひとつ、なんか能力なしで反射神経が凄い事になってるって事も少しわかった。もしかしたら別の要因があるかもだけど。
「あー、テトラ、援護お願い」
「え、あはい!!」
「ミミリィもボーっとしてないで、土塊とこっち来て。前衛3後衛1でいくよ」
「あ、うんわかった!!」
リム副隊長はなんでもないようにそう指示をしてるがものすさまじい速さでこちらに攻撃を仕掛けております。あんたホントに副隊長か? 圧倒的にミミリィ隊長より隊長してると思うんだけど。
そしてカギ爪や蹴りに始まり土の出てる所では砂を巻き上げたり石ころ飛ばしたり中々にダーディーで、変幻自在すぎてとっても面倒。そもそもの動きが凄い捉えにくいし。
しかもミミリィ隊長も土塊と一緒にこっち来てるし……いや、だから防ぐんでなくて倒すんだって。
何かどうにも攻撃されてるとそこら辺が頭から抜け落ちる。人生はターン制じゃあないんだよ。
そんな訳で自分は彼らの攻撃をかわしつつ、先ずは面倒なリム副隊長にスコップで一撃。
F12『眠りのスコップ』相手は寝る。
自分の放った一撃は、狙い違わずリム副隊長をぶん殴る軌道を描いていた。このままいけば数瞬後には彼は地に伏せそこに転がってよだれの跡に土をつけてるシルバちゃんみたいに転がるだろう。
――そう、なにもなかったら、ね。
「……悪いけど、そう簡単にはいかせないわよ」
自分と彼との間には一つの人影と大きな壁。
壁に阻まれたスコップは、ガキンといい音を出すも空しくその刃先で持って障害物を多少削るに留まった。
そこにいるのは盾を構え、身体の全てを持って自分の攻撃を受け止めるミミリィ隊長の姿である。
「やっぱり私には指揮をとる能力はないけどね、『誰かを護る』事に関しては自信があるの!!」
「あんがとミミリィ」
彼女の影から飛び出るリム副隊長。それをいなして攻めようとするもミミリィ隊長の盾や操る土塊が邪魔をする。
……なんかミミリィ隊長、すっごい吹っ切れた顔してる。なんというか、うん。
これが彼女の本調子か。
なるほど、近衛隊の一番の仕事である『お姫様を護る』という面においてはこれほど有用な能力もないだろう。
最終防衛ラインを彼女として、その周りには近衛隊。そして間には顆粒でできた攻撃できる盾である『土塊』を置いておく。
一番後ろという最も重要で最後まで生き残る事ができ、かつ全体を見渡せる所に位置づけられる彼女は『防衛戦の指導者』としては優秀なのかもしれない。今回彼女がオフェンスだったからその能力を発揮できなかっただけで、本来はもっと凄いのかもしれない。
なるほど、そう考えると彼女が隊長なのも自分的には納得だ。
だからこそ今回彼女はこう、自分との戦闘で『オフェンスでも指導力あるよアピール』をするために燃えていたのかもしれないね。
と、あらゆるスコップを防がれリム副隊長の攻撃をいなしながら考えていた。どうしようメッチャ膠着状態。
このままじゃ一向にリム副隊長を攻略できない……あ。
別にリム副隊長にこだわる事ないじゃん。
そう気付いた自分は今までどおりリム副隊長を狙って一撃を放ち、それをミミリィ隊長に防がれる。
こうなってしまえば儲けもので、そのままパッと彼女の盾を鷲づかみ――
「あ、え、きゃあ!?」
「おふっ!?」
リム副隊長目掛けて放り投げる。
あれだ、さっきムー君をスゥ君目掛けて投げたそれと同じだよ。
さて、これにより仲良く目を回しているお二人を見て自分はふつふつと実感が湧いてくる。
あ、これ自分勝ったんでない?
「っしゃあ!!」
思わずガッツポーズをとる。
自分はこの長く苦しいわけわかんない戦いに勝ったのだ。
そんな訳で全てが終わって、そのままお姫様のところへ――行こうとした時、目の前をなにか黒いものが横切った。
なんだ!? 自分はもう近衛隊は全員倒したはず……。
……足元に魔法陣を浮かばせながら、黙々と弓で自分を狙ってるテトラ君と目が合った。
矢を射る。こっちに来る。勝手に動いた影が回収する。
何かを唱える。矢が光る。それを射る。こっちに来る。勝手に動いた影が回収する。
「……F12『眠りのスコップ・投擲版』」
「あうっ!?」
そんな訳で全てが終わって、そのままお姫様のところへ向かうのである。
自分は何も見ていない。
あの悲しそうなテトラ君の顔なんて、決して見ていない。
ごめんテトラ君、本気で忘れてた。
でも自分思うんだ。もういっそそこまで影薄いと一種の才能……うん、ごめん。




