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番外片 神と神の暇つぶしによる説明おそらく本編補足による意外なる裏切りと驚きの会話劇

「というわけでこれなら安心!慢心、そして疑心?津神坂ちゃんの絶対分かる!理系少女と文系少年の参考書のコーナーだ」

「な、なんで自分でちゃん付けしてるんですか、あとそのダサい名前は・・・」

「あれ?君は確か七実のただの近所の子、さらに妹属性も追加されている神子ちゃんじゃないか」

「悪意のある説明ありがとうございます。で、このみるからに番外編と分かるコーナーなんですか?というか集められてるあたしたちも何か本編ではチョイ役みたいな立場の人間なのでもうこれはどう考えても番外編ですよね」

「うん、まぁ、そうだね。番外編だ。これで2連続番外編なわけだけど、いや、表現的には番外片ってことだったかな。しかも後書きで次回は本編ですとか言ってたからね、本当に救いようがない人だよ、この作者は」

「なんでそんなメタ発言!?この世界ってまさかパラレルワールドですか!?」

「そのとおりだよ。だって本編ではわたしと君は出会っていないわけだし。出会っていないだけで初見かと言われれば少し違うのだけれどね」

「にっしっし。ってことはあたしもここでは自由ってことですね」

「あぁ、そうさ。しかしここは参考書コーナーだ。やるべきことはきちんとやらないとね。でもこの神神コンビならやれるはず。さぁ、不明な点を明らかにしていこうじゃないか」

「はい!」

「あと、君は知らんが、わたしはチョイ役ではない。断じてない!」

「器が小さいです!」

「ではさっそくいこうではないか、神子ちゃん。わたしのことは先輩とでも呼んでくれ」

「おぉ!急に場所が教室に!?教える気満々ですね、先輩!」

「まず、この世界。と言っても日本であり、どこもおかしいことはないんだけど」

「うーん、ですがこの学校。桜浪高校って少しおかしくないですか。桜が早くに咲いてしまうし、それになんか超能力みたいなものを持っている人もいますし。お兄ちゃんもなんかありましたよね、能力」

「あっはっは。畳み掛けてくるなぁ、神子ちゃん。じゃあまず桜についてだね。あの桜は最初からあそこにあったわけではない。いや、桜自体はあそこにあって、そしてそこに桜浪高校が建てられたわけなんだ」

「ってことは・・・最初から桜はあそこにあったんですか?ん?でも最初あったわけではないって・・・」

「そう、『あの』桜はなかった。はやくに咲く桜は。最初は普通の桜だったわけだね。しかし生徒はほとんどのそのことを知らない。かなり前の話だから無理はないけどね。わたしたちが生まれる前の話だ」

「え?じゃあなぜ先輩はそのことを?」

「桜浪という名前の由来は早くに咲く桜があるからじゃなくて普通に桜がそこにあったから付けられた名前なんだ。まぁ、土地の名前が付いている学校がほとんどだから当時は激しく反対されたけどね」

「だからなぜそんなことを知っているんですか!?スルーですか!?」

「そしてその後桜は変化した。桜は変化して早くに咲くことになる。その時も他の学校から大反対を受けたんだ。桜を焼けと言われたり抜けと言われたりしたんだよ。でも当然だよね、早くに桜が咲くというだけで入学者を増やせたりするんだから」

「うーん、それは確かにそうですね。イケメンでかっこよくてモテモテ!だから女の子は全部俺のものだぜ!お前らは黙って見ていな!って言われてるようなものですし」

「なんだい、その不埒な例えは・・・。まぁ、いいけど、分かりやすい例えかと言われれば微妙だね」

「で、で、桜はなんで早く咲くようになったんですか?」

「それは本編でだよ」

「なっ!そんな!あたしは本編にもう出ないかもしれないんですよ!」

「卑屈だね。でもまだ分からないじゃないか」

「なんとなく分かりますよ・・・くっ!もっとお兄ちゃん大スキーとかって言っていればあたしの株もうなぎのぼりだったかもしれない・・・」

「パラレルワールドだからといっても言っていいことと悪いことがあるんだよ、で、それは間違いなく言ったら株がうなぎさがりになることだ」

「うなぎさがり!?」

「で、次に能力・・・というか天才たちのことだね」

「天才?天才というかあれはもう超次元の能力ですよね」

「あぁ、違うよ。ちがくないけどあれは能力とかじゃない。まず、ここは現実だよ。神子ちゃんは少年漫画とか好きなのかな。でもここは漫画の世界じゃない」

「でもあれはおかしいじゃないですか」

「七実じゃないけれどここでは妄想について能力ではないことを説明してみようかな。まず、妄想とは詳しい描写、詳細描写によって見せる幻覚のようなものだ。幻覚って言ったら能力っぽくなってしまうけれどね」

「ほら、やっぱりそうじゃないですか」

「神子ちゃんは小説とか読むかい?」

「ライトノベルなら!」

「現代っ子だね。じゃあ、その時、読んでいる時、きみはその情景が頭に浮かばないかい?」

「浮かびます。こんなんだろうなぁとか自然に思い浮かぶんですよね、絵があったりするわけではないのに、不思議です」

「それの強化版と思ってくれればいい。それを自分だけでなく他の人間にも見せるのが妄想だ」

「へー・・・。でも小説読んでると疲れてくるじゃないですか。面白くても何時間も読んでられないんですよね、あたし」

「それを自分だけではなく相手にも見せるとなったら疲れはどうなるかな」

「す、すごいことに・・・」

「だろ。それを相手というか他の何百人に見せる、さらにその場に表現して現実にいるかのように見せると・・・・・」

「死にます。それは間違いなく疲労で、頭がパンクして死にます」

「それが今回の、黒雪の事件ということだ。彼女はかなりの疲労を感じていたと思うよ」

「そう考えると辛いですね・・・」

「で、氷結少女のベルは妄想の産物だったと言うことでいいよね。第一妄想を抑えるのには妄想で抑えることが一番効くんだ。今、考えれば当然のこと」

「相殺ということですか」

「そうだよん」

「ほー。なるほど。なんとなくですが分かりました」

「うん、なんとなくでいいんだ。理屈じゃない。って矛盾してるかな?っとどうやら時間がきたみたいだね。もうお開きだ」

「えー!もうですか!」

「大丈夫大丈夫。またそのうち続きをやるから」

「じゃあそのときを楽しみに待っています!」

「でも今回は話が1区切りついたからこんなに番外編をやったのであるから次回はいつになるのかな」

「え!?」

「次こそは本当に本編だから安心してくれ。ではまた次回。神さようならーってあぁ、この挨拶は神様とさようならをかけているんだ、わたしたちは神神コンビだからね。このネーミングセンスは正直称えられてもいいぐらいなのだがしかしいかんせん、それは・・・」

「か、神さようならー!!!」

「お、おい。何を勝手に終わってるんだ!まだ挨拶についての説明が!説明がぁああああ!!!」

本編やるやる詐欺もいいところ。まさかの2回連続で番外片です。


ほんとうに申し訳ない。楽しみにしてくださった方には謝っても謝りきれません。


次回こそ、次回こそ本編ですのでご安心を。


ですが今回の話も楽しんでいただければ幸いです。


あと神子の不遇な扱いについてはちゃんと考えます・・・えぇ、神子に出番を。


ではまた次回。

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