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第6片 理系少女と氷結少女の争い

放課後。まわりにはもう誰もいない。そんななか俺、七実未空は机に一人でつっぷしていた。悩んでいたのだ。大きな大きな悩み。それは・・・


「リセットされなかったぁあああああああああああああああああああああああああ!!!」


岸島と俺がまだ気まずいということです。妄想少女の幻想もとい妄想は人間の脳にとても強く作用するらしい。俺はそういうのをいっさい信じないうえ、文系なので効果も薄いが、あいつは国語になれていない根っからの理系。もろに幻想の餌食となるだろう。


「まぁ、その元気だしな」

「お前はずいぶん他人事だね!」


山梨戸張やまなしとばり。元気いっぱいの活発妄想少女。胸は意外とでかい。そして恐ろしい妄想の持ち主、すなわち犯人だ。


「犯人はないんじゃないかな!失礼な!」

「お前の悪ふざけのせいで俺はクラスメイトにセクハラしたと思われてんだよ!」


幻想はしょせん幻想。そんなもの某上条〇麻さんにでも砕かれればいいのだがたぶん岸島も本当にされたとは思ってないだろう。そうだよね!だがなんかされたという作用が働いている。分かんないやつはちゃんと前の話見ろよ!続きものなんだぞ一応!


「まったくもって迷惑だな」

「・・・・・・・・・・・」

「あ・・・いや、違うんだ。すまん」

「・・・・・・zzz」

「寝てんの!?」


立って寝ていた。こいつ睡眠少女なんじゃないだろうか。ところでzzzなんてどうやって口から音を出せるんだ?


「ちっ・・・こいつはあてにならねぇ・・・・・よし!」


俺は他のクラスのあじさい荘にいる仲間を訪ねることにした。











「・・・・・・・・・・・・・・・」

「あのさ・・・・・また変態の妄想のせいで犠牲者がでたんだけど・・・・・」


ここは2年1組。俺が話かけてるのは銀色の髪というめずらしい色の髪。ちなみに地毛。その綺麗な髪をまとめずそのまま長い状態にしている少女。もちろん可愛くどっちかっていうと小柄。でも俺からみたらたいして小柄じゃないんだが。俺も背が小さいですしね!


「・・・・・・・・・・・わかった」


こいつこそ無口みたいなキャラ!そして動作も加えて話すためなんか可愛い子だ!うなずくんだぜ!そんな素直なやつ・・・・・岸島は子供みたいにうなずくな・・・・・そういえば。


「ありがとう!」


そして2年2組の教室にて


「あのー、岸島さん・・・・・」

「な、なんですか・・・・・変態さん」

「な、こんな感じなんだ。俺のこと変態だと思ってるんだぜ」

「・・・・・・・・・・・・・・・合ってる」

「合ってねぇよ!」


俺のイメージが身にしみてわかるな。


「あの・・・この銀色のかたは?」

「2年1組の結露緋色けつろひいろ。あじさい荘のメンバーだぞ」

「はぁ、岸島数夏です」

「・・・・・・・・・・・・・・・よろしく」

「声が小さい方なんですね」

「こいつは何少女かしってるか?」

「すみません。私変態少年しか知らないもので」

「だからあれは作り話だっての!!」


偏った知識すぎる。変態少年じゃねぇって。


「じゃあ、やっちゃってくれ、緋色」

「緋色?」

「いやだからこいつの名前。結露緋色。俺とは一応幼馴染なんだが」

「だから名前で呼んでるんですか。へーふーん」


なんか言葉一つ一つ痛い。なんだというのだろうか。


「・・・・・・・・・・・数夏」

「あぁ、はい!」


名前で呼ばれたのでびっくりしただろうがこいつは名字までおぼえられないだけなんだ。ここで分かっただろ?こいつは理系だ。


「・・・・・・・・・・・・私の目を見て」

「はい!」

「・・・・・・・・・・・・」

「じーっ」

「・・・・・・・・・・氷結」


パキン


どこかでそんな音がきこえたような気がした。


「・・・・・未空・・・・・・・・なおったよ」

「ほんとか!?」

「あれ?変態さん」

「なおってねぇ!」

「・・・・・・・・・・・違う。これは最初から未空が変態と思われていただけ・・・・・・・」

「余計ショックだよ!」


あいつの妄想のせいだけじゃないということか!俺はいったい何をしたんだ!


「でも頭がすっきりします。なんだかわかりませんがありがとうございました、えーと緋色さん」

「・・・・・・・・・・・・・・・・どういたしまして」

「岸島、こいつは『氷結少女ひょうけつしょうじょ』って呼ばれてるんだ」

「氷結?なんでまた中2病みたいな名前を・・・・」

「こいつは自分の脳や自分の目をみた人間の脳を一瞬停止させ、すっきりさせるんだ。妄想少女唯一の対策だ。幻想だってもちろんなくなる」

「でもなんかすごい能力なんですね」

「・・・・・・・・・私は何もしてない」


そしてハンドベルのようなものをだす。


「・・・・・・これをならしたらいいの。そういう音波をだすもの。科学的に証明されてる」

「脳を停止させることが凍りつかせるのと似ているために・・・・」

「氷結・・・・・ですか」

「ま、これで俺はお前のお尻をさわってないとわかっただろ」

「はい、もとからやってないと分かっていましたがなんかポワンとして・・・」

「やっぱりあの妄想野郎かよ!」


あいつ氷結少女の名前をひそかに狙ってんだよな。無理だ。お前に氷結は似合わない。


「・・・・・・・・・・・ねぇ、未空」

「なんだ?」


緋色が話しかけてきためずらしい。


「・・・・・・・・・数夏、もらっていい?」

「はぅ!?」

「だめだ」


そうだ忘れてた最近会ってなかったからなぁ・・・・。


「ど、どどどどどういうことですか、緋色さん!」

「あー、悪い。言い忘れてた。緋色はな百合なんだ」

「百合?百合って言うと・・・・・・・・その・・・・・・・・・・」


百合。花のことではなく女の子なのに女の子のことが恋愛感情てきに好きになるということ。れずびあんともいいます。


「ついでにいうと、緋色はお前みたいな小さい子が好きなんだ」

「余計な補足ありがとうございます!でも私は高校生ですよっ!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・可愛い」

「ひゃうっ!どこをさわってるんですか!」

「・・・・・・・・・・・未空、百合じゃない。梅」


梅とはうめじゃなくばいと読む。女の子、男の子両方とも恋愛感情てきに好きになれるというオールマイティな人間の事だ。オールラウンダー・・・かっこいいね。


「遠い顔をしてないで助けてください!」

「・・・・・・・・・・・・・・・未空。この子うちの寮にいるんだよね」

「あぁ・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・夜会いにいっても「だめだ」


緋色がいい終わる前に言ってやった。


「嫌がってるだろ。嫌われちゃうぞ」

「・・・・・・・・・それはやだ。・・・・・・・・・我慢する」

「なんか寮に帰るのが怖くなったんですが・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・大丈夫」

「本人が言っても信用できませんよ!私は男の子が好きなんです!」

「・・・・・・・・・・・・私は両方いける」

「だぁーかぁーらぁーですね!」


寮がにぎやかになりそうだな・・・・。香織さんも大喜びだね!さーて俺の疑いははれたし席につこうかな・・・・・・。


「ひゃうっ!やめてください!」

「・・・・・・・・・・・・可愛い」

「あっ!・・・・・・・・・そこは・・・・・!だめ・・・!」

「・・・・・・・・・大丈夫」


あれ?これ止めないと本気で岸島危なくね?


「おーい!緋色!やめろって言ったばっかりだろうがー」

「な、七実さん・・・・・・・・・」

「なんでお前そんなエロい表情になってるの!?」

「・・・・・・・・・・・・・・なにもしてない」

「いや、嫌がるやつに何かするようなやつじゃないからな、信じられるけど」

「緋色さんがおへそをさわってくるんです!私苦手なんですよ!」

「あぁ、だからか・・・・・・・・っていやいや!お前腹見えてるぞ!」

「やっぱり変態じゃないですかぁああああああああああああああああああああ!!」

「これは俺のせいじゃねぇえええええええええええええええええええええええええええ!!」

「・・・・・・・可愛い」


俺の疑いは晴れ無さそうです。


「ていうか七実くん、お腹みたぐらいで顔赤くなってたらプールとかで死んじゃうんじゃないかい?」


妄想少女である、山梨が俺のところにきていってきやがった。


「うるせぇ・・・・・」

「しかも鼻血の出血多量で!ししし!」

「うるせぇ・・・・・よ・・・・・」

「!?顔の赤さ半端な!まずいよ!緋色ー!ここに冷やしてほしい人いるんだけどー!」

「・・・・・・・・・・・今、忙しい」

「ちょっ!くすぐった・・・・・・・・・」

「緋色ちゃん!?何やってるの!お腹そんなにめくっちゃ上のほうまで見えちゃうでしょ!」

「・・・・・それが目的」

「やめてくださいよ!もうこの際、七実さんでいいですから助けてー!」

「ハンドベルどこ!?ハンドベルで冷やさないと!ハンドベルゥウウウウウウウウウウ!!!」

「・・・・・・・・・・・可愛い」

「きゃぁああああああああああああああああああああああ!」

「あっ!あった!えいや!」


騒がしいな!おい!ったくしょうがねぇ・・・助けてやるか。


「おい、岸島大丈夫か?」

「おわっち!ハンドベル落ちちゃった!」

「え?ちょ・・・・それ・・・・あ!」

「・・・・・・・・・・・・・・あ」

「あれ?ハンドベルどこやったー?・・・・・・あ」

「ん?どうした?・・・・・・・あ」


そこにはあったエデンが。


緋色はさんざん岸島とやりあってたせいかスカートがめくれて微妙に黄色の下着が見えていた。


山梨はハンドベルがちょうど胸の中にすぽっと入ってしまい、見ていられない姿になっていた。


岸島はそのいろんな衝撃で制服のセーラー服がめくれ、その上の下着というかブラ・・・ブラジャ・・・・いや落ちつけ俺!それが見えていた。ちなみに白の無地に水色の水玉だ。


そのせいで胸なんて岸島にはないものかと思っていたのに、女の子らしい微妙なふくらみがちゃんとあると気付いた。微妙にぷくって感じで。


「あの・・・・・・・・・・その・・・・ね。不可抗力っていうかね」

「え・・・・」

「え?」


『えっちぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!』

「・・・・・・・・・・・・・・・・・えっち」


「今回も俺のせいかよ!でも誤解を解く自信なんてない!」


某主人公のように不幸だぁあああああああああああああああ!!と叫びながら帰っていった。幸い校舎にはもう誰もいなくて、部活のやつらも外だったため誰にも気づかれなかった。


あれ?変態少年が定着しちまうよ!このままじゃ!でもこういう物語にはお色気の話は1つぐらいいるだろ?喜べ読者ども!でもこれ、どうしよう。リセェエエエエエエエエエット!


注・翌日3人に怒られました

サブタイはなんかバトル!みたいな感じがしますよね。

でも日常です。しかもお色気です。


というわけでキャラ紹介もあり、なかなかバカ騒ぎができませんでしたが次はキャラ紹介1回中断のバカ騒ぎにしようかなと思ってます。


でわ

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