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第14片 文系少年の少女たちの探り

「えー、みんなに頼みがあります」

「んー?なになに?」

「・・・・・・・・・どうしたの?」

「その・・・なんでも相談にのるよ・・・?」


ここはあじさい荘1階のリビング。俺はみんなに頼みたいことがあった。なのに高松はなんでも相談にのるよといっている。普段どういう目で俺を見ているんだろうか。


「今日は6月7日。岸島の誕生日までちょうど1カ月だ」

「お、そうだったのかー!」

「それで誕生日に欲しいものをきいてほしい」

「・・・・・・・・・・・なんで自分できかないの?」

「俺はな。俺がきくとヘマすると思うんだ。なるべくならサプライズにしたいし、しっかりしてるお前らに頼みたいなぁと思ってさ」

「じゃ・・・その・・・さりげなくきけばいいんだね?」

「あぁ。やってくれるか?」

「やったるよー!私が1番手!ふふふ、ここで終わらせてみんなの出番をなくしてやるぜー」


そう言った山梨。明日の報告が楽しみだ。





やっほー、山梨戸張やまなしとばりだよーん。翌日だーっ!さぁってとさてと。今は昼休みこの時間にきいちまいますか!


「数夏ちゃーん!今、一番欲しいものなーに?」


なんか直球になっちゃったけれどまぁいいや。ささ、教えておくれ!


「え、いきなりなんですか?」

「いや、ね。その・・・その欲しいものと極力離れたものを今すぐにでもあげようかと」

「じゃあ、嫌ですよ!」

「いやーごめんごめん。でもさ、ためしに言ってみてよ」

「欲しいものっていうか食べたいものなら・・・」

「なになに?」

「ショートケーキですかね」

「はい、じゃあ、これあげる」

「なんですかこれ?・・・ってスラ〇ムじゃないですか!」

「どう?」

「どうって本当に極力離れてますね!」

「でも捕まえるのに苦労したんだよ」

「え?まさかこれドラ〇エのスラ〇ム!?」

「雑魚だから生け捕りが難しくてさー。ほら新鮮なものをあげたいじゃん」

「いらないですよ!新鮮とか関係なしに!」

「むー、頑張ってメ〇で焼いたのに・・・」

「メ〇!?メ〇が使えるんですか!?」

「じゃあ、もっかい捕まえてくるね。今度はメタルスラ〇ムにしようかなー」

「いえ、いらないですよ!」

「ルー〇!」

「ルー〇!?あれ?本当にワープしたぁあああああああああああああああ!!!」


さて・・・と次はどのモンスターにしようかなってあれ?なんか目的が変わっているような・・・。








「というわけなんですよ」

「何が!?」

「え?いや、報告だけど」


あじさい荘1階俺は山梨から報告をうけていた。でもさっぱりわからない。食べたいものはわかったけれども!でも欲しいものは!?


「報告にしては内容なさすぎだろ!」

「え?そうかなー」

「そうだよ!お前が異常だってことしかわからなかったよ!」

「もしかして・・・七実くんさ。スラ〇ム欲しかったの?」

「ちげぇええええええええええええええええええええええええ!!」

「そうなら最初から言ってよー、ルー〇!」

「〇ーラ!?マジで消えたよ!」


そんなこんなで消えた山梨よりも・・・・・


「緋色。明日は頼んだぞ」

「・・・・・・・・・・分かってる」


岸島のことが好きな緋色なら本気で調べてくれるだろう!これは報告が楽しみだ!





・・・・・・・・・翌日。昼休みに2組にきた。数夏、どこだろ。


「・・・・・・・・・見つけた」

「おぉわ!緋色さん!?」

「・・・・・ききたいことがあるんだけど」

「いきなり質問ですか・・・なんでしょう?」


私はいつもの2割増しぐらい緊張した声でいう。


「・・・・・・・・・数夏の好きな人ってだれ?」

「えぇえええええええええええええええ!!?」


なんか質問が違うような・・・。でもいいのかな。


「わ、私はその・・・」

「・・・・・・・・・私?」

「それは違いますよ!友達としてなら好きですけども!」

「・・・・・・・・じゃあ、未空?」

「っ!いえ、その・・・そんなわけにゃいでしょう!あ・・・舌かんじゃった・・・。なんで顔が熱くなるんでしょうか・・・・・」


相変わらずの鈍感さだと思う。それと相変わらず可愛い。あと、質問が違った。


「・・・・・・・・・間違えた。今欲しいものってなに?」

「大幅な軌道修正!」

「・・・・・・・・・言って」

「ほ、ほしいものですか・・・?いきなりで思いつけませんね・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・未空?」

「なんでですか!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・間違えた」

「あってはならない間違え!」

「・・・・・・・・・・・・私?」

「それもあってはならないですよ!」

「・・・・・・・・・文句ばっかり」

「えぇ!?私のせいですか!?」

「・・・・・・・・・もういい。ルー〇」

「ルー〇!?なんでみんな移動手段がルー〇!?」


私は疲れたので1組の教室に戻った。










「・・・・・・・・・・ということ」

「どういうこと!?」


あじさい荘1階。テレビ前。緋色からの報告をきいていた。


「お前も異常じゃねぇか!」

「・・・・・・・・・だって欲しいものが私じゃないって・・・」

「そこでショックをうけて諦めるなよ!」

「おー、なんか松岡修〇みたいー」

「うるせぇ山梨!お前だって失敗してんだぞ!」

「・・・・・・・・・・ごめん」

「あ、いや。そのな、責めてるわけじゃないんだ。協力してくれたことも嬉しかったし。本来なら俺がお礼言わなきゃな。ありがとう」

「・・・・・・・・・・・ごめん。未空が欲しいの?ってきいちゃった」

「そっち!?そして何きいてんの!?いるっていうわけないじゃん!」

「・・・・・・・・・・・分からない。いるって言うかも」

「なんでだよ!そして俺のとなりで跳ねてる山梨がとってきたスラ〇ム!邪魔だよ!そして規制とかされちゃうから!」

「・・・・・・・・・じゃあ、私が連れて帰る」

「え?どうやって?」

「ルー〇」

「え!?ルー〇!?なんでお前も使えんの!?ってまた消えたぁあああああああああああ!」


どういうことだよ!なんで俺のまわりみんなルー〇使えるんだ・・・。そしてあっちの世界にいったことあるのかよ・・・。


「じゃあ・・・私が最後だね」

「あぁ、よろしくたのむぞ。高松」

「うん」


こいつは真面目だからな期待できる!さぁ!楽しい楽しい夜明けの始まりだ!あれ?何が始まるんだ?






どうも・・・高松小鳥たかまつことりです・・・。その、少し恥ずかしいけれど語り部、今回担当します。よ、読みづらいかもしれませんがよろしくお願いします!


「小鳥さん!?いきなり誰に頭下げてるんですか!?」

「あ・・・数夏ちゃん、ちょうどよかった」

「頭下げてるところにちょうどいいって一体何の用なんですか・・・」


若干、不安そうだけどきいてみよう。


「あの・・・今、ほしいものってある?」

「欲しいものですか?・・・・・・・・・なんか最近その質問よく聞くんですが・・・」

「き、きのせいだよ」

「そうですかねぇ・・・。んー、実用的なものですかね」

「実用的・・・例えば?」

「聖剣とか」

「聖剣!?そんなのどこに使うの・・・?」

「ワ〇ピース全巻とか」

「実用的かどうかはわからないけれど全巻は多そうだね」

「じゃあ・・・・・ルー〇?」

「ルー〇!?」

「なんか最近私のまわりでルー〇を使う人が多くて・・・」

「そうなんだ・・・。でももっと手に入りやすいもので・・・」

「そうですね・・・放課後ティー〇イムのアルバムとかですかね」

「確かにいい曲だらけだよね」

「私たちの物語のオープニング曲、エンディング曲に使わせてもらいます」

「アニメみたいだね」

「エンディングは私が思い人のためにチョコを作っている感じで!」

「それは驚きだね」

「曲はときめ〇シュガー」

「本当に驚きだね!というか思い人って好きな相手ってことでしょ?誰?」

「いえ、今は特にいません」

「そうなんだ」

「でもそれっぽく見せるだけでいいんですよ!」

「なんかさらっと黒いことを言ったね」

「そんな感じでどうでしょう?」

「どうでしょうって・・・うん、いいと思うよ」

「じゃあ皆さんも想像してみましょう!ときめ〇シュガーに合わせて!」

「誰に言ってるのかな・・・?」


これでバッチリかな・・・?









「ということなんだけど」

「振り回されてね!?」


あじさい荘1階いつものリビング。そこで俺は高松から報告をうけていた。


「うん、若干ね」

「若干っていうか振り回されてたよね!?」

「でも面白かった」

「そんな笑顔見せられたら何も言えねぇよ!」


でもどうすっかな・・・。ほしいものは実用的なものとしか聞いてないぞ・・・。


「その・・・さ。なんでもいいんじゃないかな?」


すると高松がおそるおそる発言してきた。


「なんでも?」

「あの・・・そういうことじゃなくて。その七実くんが選んでくれたものならなんだって嬉しいと思うんだ」

「そうかな・・・」

「そうだっよー!そうに違いないよ!だから好きなものを選ぶがいいさ!」

「・・・・・・・・・・・・・・結論はでた」

「・・・・・・・・そうかそうだな。おし。でもお前らの成果も参考にさせてもらう」

「うん・・・」

「おっけー!」

「・・・・・・・いいよ」


食べたいものはショートケーキ。欲しいものは実用的なもの。そしてルー〇・・・・・・・・。ルー〇!?これは無理だよ!でもこの情報さえあれば選べるはずだ。


「それとー7月7日って七夕でしょー?」

「あぁ、そういえばそうか」

「だから誕生日と七夕をまぜちゃおうよ!」

「・・・・・・・・・・・・それはいい考え」

「私も賛成だよ」

「そうだな。みんなで岸島を驚かせようぜ!」

『うん!』



でもこの後気付いた。山梨と緋色ふざけてね?と。まぁ、でも言わないでおいた。俺が頼んだのに文句は言えないっていう理由とみんなの笑顔に水を差したくなかったからだ。この笑顔に岸島がプラスされた光景が見たいと心の底から思ったさ。




ということで数夏の誕生日をにおわせる回でした。


そして作中でもでてきたときめ〇シュガー・・・。

あれはほんとうに想像してます。

なんか数夏が一生懸命チョコを作っている光景がエンディング風に浮かぶ・・・。


放課後ティータ〇ムさんすみません。


でわ

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